英フィナンシャルタイムズ記事「国際金融が日本の郵貯350兆円を手に入れるのは、もうちょっとの辛抱」
以下文中「$3,000bn」と言うのは言わずと知れた「Japanese savings」つまり庶民の汗の結晶、郵貯の350兆円である(現在のレート、110.93円/$だと約332.8兆円)。
※bnと言うのは「billion」の略。
■billion {名・形} → 10億(の)、莫大な、無数の◆G(giga)と同じ。=1,000,000,000◆独・英で1兆を指す時もある。◆【略】b ; b. ; bn. ; bln ; Bln ; BLN(英辞郎より)
それを、「will have to wait a little longer to get its hands on」つまり、「もう少し待つことなるよ、手に入れるにはネ、」と言っているのである。
ずうずうしいと言うか、正直にも。(汗)(^^;
小泉の郵政民有化は、まさにそれに向かってまっしぐらと言う訳である。そして、それを日本のマスゴミはまともに報道しようともしない。広告会社を通してキンタマでも握られてでもいるかのごとく、、。
※国際金融資本と言えば米国、米国と言えば国際金融資本。小泉の対米従属を見るとき、頭に入れておいて損はない。
◆A contemporary dilemma haunted by history (Financial Times)
http://news.ft.com/cms/s/ae844de4-0834-11da-97a6-00000e2511c8.html
By Ronald Dore
Published: August 8 2005 20:22 | Last updated: August 8 2005 20:22
Junichiro Koizumi, Japan’s prime minister, has lost the vote on his grand scheme to privatise the country’s post office with its vast savings pool and will go to the polls. For now, the village-pump communitarian face of Japanese conservatism has won out over anti-bureaucratic, privatising radicalism. The global finance industry will have to wait a little longer to get its hands on that $3,000bn of Japanese savings.
But the snap election next month is likely to focus as much on the dire state of Japan’s relations with China and Korea as on privatisation. Here at issue is the other face of Japanese conservatism: the reluctance to feel guilty about the war. The key symbol of that reluctance has been Mr Koizumi’s visits to the Yasukuni shrine in Tokyo to pay respects to Japan’s war dead. There is speculation he might open his election campaign with such a visit on the 60th anniversary of the war’s end next Monday. Opinion polls show a bare majority think it “wiser” not to go. Mr Koizumi may think bravado and talking tough to the Chinese will win more votes than wisdom.
追加(2009-03-01)
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コメント
年次改革要望書に郵政民営化が盛り込まれているということなのだろうけど、アメリカが民営化された郵貯の大株主になったとしても、それで、郵貯に預けられたお金を「とる」という事になるのだろうか。あくまで、預けているお金なのだから、いやな人は解約すればいいんだし。ちょっとその辺がよくわからないのですが。
投稿: 木村ざぶき | 2005/08/13 14:24
訳がおかしいよ。「get its hands on that $3,000bn of Japanese savings」は直訳すると、「その3兆ドルの日本の貯金に手を触れる」であって「手に入れる」ではない。取り扱いに加われる、という程度の意味では。
投稿: き | 2005/08/14 20:19
get one's hand onで「~を手に入れる」なんですが・・・
投稿: てっく | 2005/08/14 21:08
外資参入に“国策企業や悪徳系ファンド”が手を伸ばさないか確証があるわけ?“外資規制がない”ということは“株式取得により経営権を握れば”…わからないかな?アメリカの対日政策が『日本の郵政民営化が最重要事案』としている意図を。アメリカが買収すれば、アメリカ国債の大量買い増しも考えられる。もとより転売、切り売りも考えられるわけで英国が米資本流入により、国内経済をボロボロにされたのを知らない人達かな?
はて?郵政の中身がわからないと言う層が解約するとは思えない。第一、340兆ほどあるうちのどれだけが?
投稿: ファンド | 2005/08/15 06:08
外資が経営権を握るのもいいのではないでしょうか。
日本の産業のために世界中のお金が日本へ入ってくるのはよいことです。
外資を利用して、日本の産業が強くなればいい。
資本というのは、産業の種です。種を蒔いてくれるのは大いに結構。しかも、外国から日本にお金を入れてくれるのですよ。
悪いはずがありません。
外資が買う、ということは、外国からそれだけのお金が日本に入ってくるということです。ただでもっていかれるのではなく、買ってくれるのです。きちんと対価は入ってくるのです。
なぜ、外資はいけないのか、その根拠を明示せず、外資だからダメ、というのは資本主義をよく理解されていないのではないでしょうか。
投稿: 阿川大樹 | 2005/08/15 22:21
>てっくさん
といってもそれ口語だからなぁ・・・。まぁ僕もネイティブじゃないので微妙なニュアンスは置いといて、こんなんはどうですか?http://d.hatena.ne.jp/svnseeds/20050816#p4
投稿: き | 2005/08/16 23:45
TBありがとうございます。
この件についてはいろんなところで議論されているので勉強になりますね。
僕が重要視しているのは,資本主義だ外資だ云々ではなくて,『年次改革要望書』っていう内政干渉を国民にろくすっぽ説明もせずにコソコソと受け入れている情けない日本の状態を放置していいのか?ということです。
石原慎太郎都知事が先日行った会見でもはっきりと『年次改革要望書』という言葉が使われたのにテレビではカットされたり,国会質問で民主党の質問で使われたときも翌日の新聞には出ていなかったり・・・とにかくマスコミが要望書の存在を隠し続けている,そんな大政翼賛的なマスコミ規制の下で外資と経済戦争したって日本のヒヨコ達が勝てるわけないでしょう。大事な情報を知らされずに政府の音頭に躍らされて民営化マンセーで突撃・・・昔の日本に似ていませんか?
竹中大臣が委員会や国会で認めているように,18回にもわたってアメリカの担当者と民営化の打ち合わせをしてきたのにそんなこと野党が突っ込まなければ知られることがなかったという状態の,しかもその事実を新聞などの大手マスコミが全く伝えないという状態のどこがフェアでフリーでグローバルな自由競争なんですか?
(参考:http://amesei.exblog.jp/1494566など)
(この続きは僕のブログで・・・)
投稿: ボウズ丸もうけ | 2005/08/17 00:27
3連発TBはじめて!ありがとうございます。
私も年次改革要望書にはこのエントリーで触れています。
http://akiller.cocolog-nifty.com/blog_of_akiller/2005/03/post_17.html
問題は、総務省と金融庁の縄張り争い、外資と国内金融機関のつばぜり合い、SOBAさんも過去のエントリーで指摘されている財投や特殊法人の非効率、に集約されると思います。
極東ブログさんの記事ではウォルフレン教授が小泉首相と何度も郵政民営化の理由をたずねたところ、財投や国際金融の話しはその当時は理解していなかったと書いてあります。
アメリカは驚くほど日本について研究して痛いところをついてきます。我々も国際的に通用するような政治意識をもって理論武装する必要があると思います。
政治家が郵政民営化(賛成or反対)で何を目指しているのかはっきり言わないから、対米追従を批判することなど、批判のための批判に、マスゴミもおもしろおかしく報道するという旧態依然とした構図が続くのです。
投稿: akiller | 2005/08/19 11:57
続けてすいません。
私の現在の政治意識は、グローバル化のメリット・デメリット、小さな政府のメリット・デメリット、とそれらを急進的にやるか漸進的にやるのかという点をあれやこれや考えては迷うという、へたれな状態です。
投稿: akiller | 2005/08/19 12:01
TBを見て来ました。このエントリーの内容に関しては、irregular Expression のgoriさんが8/20記事で書いた以下の訳が最も妥当かなと思います。
<以下引用>
「For now, the village-pump communitarian face of Japanese conservatism has won out over anti-bureaucratic, privatising radicalism. The global finance industry will have to wait a ??little longer to get its hands on that $3,000bn of Japanese savings.」
↓
これは直訳すると
↓
「(参議院で郵政民営化法案が否決される事により)現時点では、日本保守主義における村社会の共産主義的な側面がアンチ官僚的・民営化改革主義に勝利を収めることが出来た。世界の金融業界が3兆ドルの日本の預金を手に入れるにはもうしばらく待たねばならないだろう」
↓
さらに超訳すると
↓
「郵政民営化法案否決のおかげで、今まで財政投融資や国債という非常にクローズドな『村社会の共産主義的』運用をされていた3兆ドルといわれる郵貯・簡保の金融資産が『開かれた資本主義的世界の金融市場』に流れ込むにはもうしばらく時間がかかるだろう」
<引用終わり>
私はgoriさんの他の主張には必ずしも同調しませんが、自分で訳してみてこちらが妥当と判断しました。
投稿: JET | 2005/08/20 01:33
アメリカの基準について。アメリカは自分たちの基準を世界基準とにしたいためアメリカが「解放」した経済分野は他の国にも解放するように働きかけます。(実質は障壁を自分の企業にかけたりしますが)そこから考えて日本はアメリカの貯金市場に参入しているのではないですか。もしそうするときびしいですね。国際的な「解放」や自由化の波を止めるか、郵貯等は解放しなくても他の金融機関を開かないと圧力が来そう。
外資にも良い企業はあるかもしれませんが、今の国際市場では「責任」がありませんから、アジア金融危機の時観たいに撤退された国の金融を壊していったら最悪、地域にも影響が出る。世界銀行もWATOも自由化推進で「責任」は作らないでしょう。希望は東太平洋(オーストラリアも)連合体かな
投稿: pixy | 2005/09/01 13:24
ロナルド・ドーア氏は、「階層間格差拡大は破滅への道か 斎藤貴男さんhttp://book.asahi.com/pocket/TKY200505180211.html
で紹介されている『働くということ - グローバル化と労働の新しい意味』の著者で Koizumi's Snap Election: a contemporary dilemma haunted by history By Ronald Dore http://japanfocus.org/article.asp?id=360
This article appeared in Financial Times, August 9, 2005. Ronald Dore is author of Stock Market Capitalism, Welfare Capitalism: Japan and Germany vs. the Anglo-Saxons. Posted at Japan Focus August 10, 2005. から(というか『働くということ』に目を通しましたが・・・)、ドーア氏は、国際金融業者に批判的立場であり、「そうは問屋がおろさない、おあずけになったね」W と国際金融業者に皮肉を述べていると推測されます。情報を意図的にミスリードしたと推測される方は、わかっておりますが・・・
投稿: なるほど | 2005/09/02 23:01