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2006年8月21日 (月)

竹中平蔵ってえのは、、。

 8月13日(日)テレビ朝日の「田原総一朗スペシャル アメリカの言いなり?郵政解散・自衛隊派遣…対日戦略文書が暴く小泉劇場の真実」はなかなか面白かった。

 去年の9・11小泉クーデター郵政選挙では田原自体小泉ヨイショだった。何をいまさらとも思うのだが、罪滅ぼしか、それとも電波芸者ぶりをあばかれてメッキ剥がれまくりではB層をだますのさえおぼつかなくなり商売にも差し支えると考えたのだろう。

 そんな中で竹中平蔵との対談部分があって、竹中の面の皮の厚さには呆れるのを通り越して思わず笑ってしまった。よくもまあ、ずうずうしくもいけしゃあしゃあと言うものだと、、。で、その音声部分。(約3分)
※後半部で出てくるのは画面字幕によれば、順に国際研究所上級研究員アダム・ポーゼン、USTR(日米構造協議)代表補日本担当ウェンディ・カトラー、ブルッキングス研究所元主任研究員エドワード・リンカーン。

 この中で竹中は言う、


批判にはパターンがあると気がつきました。

1、必ず反対論をはること。

2、事実とあまり関係ない永遠の真理みたいなことを言うわけです。

「よくみんなの言うことを聞かなければいけない」「弱者のことに配慮しなければいけない」

3、ラベルをはるんです。

「竹中は市場原理主義だと、アメリカの言いなりだと言うのもラベルです。」


だって。(笑)

 批判が反対論をはるのは自明のことであり、論外としても、その次に言った2と3の部分については呆れてしまった。これはまさに「郵政民営化是か非か選挙」で小泉・竹中一派がやったことではないか。「改革」の中身を検証することは避けて「改革にするんですか、しないのですか」と二者択一だけを迫って「改革」を永遠の真理のごとく言っていたのは竹中だったし、批判する者をすべて一括りで「抵抗勢力」とラベルをはって刺客まで送っていたのは小泉・竹中売国一派だった。初めて竹中のしゃべりをTVなどで聞いた頃から、「こいつは単なるディベートのテクニックで押しまくるディベート屋だな」と思っていたのだが、それにしても、。(笑)

 以下、「小泉純一郎を嗤う-佐高信の政経外科 6-(2004.6)」の第2章「小泉をとりまくピエロたち」より。


竹中平蔵

 「政府広報番組」というのがある。NHKなどすべてそうだとも言えるが、りそな(銀行)に二兆円もの公的資金の私的投入を決めた日の「ニュース10」がとくにひどかった。何と金融担当大臣の竹中を出演させてその宣伝をさせたのである。

 小泉内閣が、郵便局にはきついが、銀行には甘いことは知る人ぞ知る事実で、小泉の側用人の竹中ももちろんそれに従ってやってきた。それについての反省は微塵もなく、「銀行の再生だ」とは厚かましい。先日もアメリカのリンゼー前大統領補佐官に「叩かれるのは改革進展の証拠」と持ち上げられて喜んでいたが、どちらを向いての「改革」なのかは、これではっきりした。

 山形の農民は口先だけの男を"ベロ屋"という。ベロとは方言で舌のことだが、舌先三寸で世を渡る竹中にピッタリの言葉だろう。

 竹中は『あしたの経済学』(幻冬舎)で「よその国に借金をしている国の格付けは高くて、国内で借金をまかなっている日本の格付が低いのはおかしくないか」という問いに、「日本政府が財政赤字を垂れ流しにして、このままだと財政が破綻するという状況認識が格付け機関にあるとすれば、格付けを引き下げられてもしかたがありません」などと答えている。しかし、これは問いかけに答えていないだけでなく、故意に問いをはぐらかしていると言わなけれぱならない。

 つまり、竹中は日本が政府、民間(銀行や生損保)合わせて三百兆円に及ぶアメリカ国債を買っている事実に触れたくないのである。「よその国に借金している国」とは端的に言えばアメリカを指す。その国の国債が、その国の国債の三割近くを買っている日本の国債より高いのはおかしくないかと尋ねられているのに、竹中は明らかに逃げている。それは、小泉純一郎と同じく竹中がアメリカ盲従の人だからであり。もっと言えば、アメリカの手先、エージェントだからである。

 現在の新生銀行は、旧日本長期信用銀行の不良債権を四兆円もの税金を使ってキレイにし、それを10億円で外資に売りとばすことによって誕生した。りそなが同じ道をたどらないと竹中は言えるのか。いや、竹中は、それでなぜ悪いかと居直るに違いない。私はマクドナルドの未公開株を譲渡された竹中に"マック竹中"というニックネームを進呈したが、"居直り平蔵"という呼称も贈ろう。

 竹中はNHKの「課外授業」で同郷の松下幸之助のことを話し、後輩の小学生に、「君たちも松下幸之助さんになろう」と呼びかけたらしい。しかし、松下電器グループはオウム真理教顔負けのマインドコントロールをすることで有名である。朝会で幸之助のつくった社訓を唱和させ、社歌を斉唱させる。いわば"松下真理教"の教徒ならぬ狂徒を輩出させるのだが、民主党で有事法制を推進した前原某も松下政経塾の出身者としてその一人であり、竹中と同じく疑問なき狂徒の顔つきをしている。


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