ヘンリー・オーツさんのマトリクス図はお粗末過ぎる。本来ならこう描くべきだ、「憲法を取り巻く現状と目指すべき方向」。
仕事で日常的に図形表示を使っていたものから見ると、ヘンリー・オーツさんのマトリクスの軸の取り方に違和感を感じます。(最初の表題です。たくさんの人に読んで欲しいので変更しました。)
◎僕ならばこう描く「実は既に手にしていた理想的な憲法」。(「憲法を取り巻く現状と目指すべき方向」から変えました。また下記のマトリクス図も再度修正しました。)
下記の3個はおまけ、アニメGIFを組み込んだタイプです。クリックすると拡大し、左上に組み込んだアニメGIFも表示されます。サイドエリア設置用に幅は150ピクセルです。タグは「「実は既に手にしていた理想的な憲法」図解にアニメGIFバナーを組み込みました。かなり強烈なアピールになったかも、。(笑)」を参照願います。
小泉の2005・9・11小選挙区制インチキ選挙のアニメGIF組込み版
コマ追加、低投票率・諦めさせる・変化しないと思わせるアニメGIF版
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「「実は既に手にしていた理想的な憲法」図解にアニメGIFバナーを組み込みました。かなり強烈なアピールになったかも、。(笑)」
「kojitakenさんのマトリクス図を分かりやすく書き直し、軸の取り方を僕の価値観を入れて逆にしてみました。」
「世論調査って、もちろん世論誘導の意味もあって、調査者の願いがそれとなく出ていて面白いよね。(笑)」
何はともあれ、下記を読んでください。それにしてもお粗末過ぎ。(笑)
ヘンリー・オーツ氏の「【朗報!】憲法施行60年の今日、「改憲と護憲のポジショニング・マップ」が出来ました!」に出ていたマトリクス図についての話題です。
マトリクスと言うと、「BCGマトリクス (BCG Growth-Share Matrix)」などがすぐに思い浮かびます。
参考:
BCGマトリクス (BCG Growth-Share Matrix)
成長率・市場占有率マトリックス
マトリクス図は数学でよく見るxとyの座標軸表現が元になっています。つまり、上と右がプラス、下と左がマイナスです。今回のような概念について利用する場合でも、自分自身がプラスイメージを持っているものを上や右に配置するべきです。そうしないとはなはだ分かり辛くなります。(どうもマトリクスについて全然分かっていない人がいるようなので最初の表現から修正しました)。ヘンリー・オーツさんのマトリクス図はとても良くできているとは思いますが、軸の取り方が逆では台無しになると思います。
参考:政治勢力をマトリクス表示で表現したものとして「広島瀬戸内新聞主筆さとうしゅういちのブログ」さんの「政界再編の座標分析」などがあります。ただし、この図も横軸のとり方が逆ですね。(さとうしゅういちさんが所謂グローバリズムにプラスイメージを持っているように思えないので、。)
追記(2007年11月10日):「広島瀬戸内新聞主筆さとうしゅういちのブログ」さんのマトリクス図については、横軸を左に「ネオリベ」、右に「透明性のある協調的コーポラティズム」として描きなおす方が分かりやすくなるような気がします。(参考)
いずれにしろ、政治などの意見表明でも図形表示を使うと言うことはとても良いことです。こういう技術を身につけず、いつまでも文字の世界にだけとどまっているならいつまでもわれわれは負け続けると思っています。
自分が理解しやすいと言うことは、他人にも伝えやすいということでもあるのです。個人の内面で「腑に落ちる」と言うのは正に理解すると言うことであるし、それが他人に対して行われれば「腑に落ちる」状態にまで持って行った。つまり伝わり理解してもらえたと言うことだからです。
単にパソコン技術だけでなく、コミュニケーションも含めた幅広い技術に挑戦するヘンリー・オーツさんはすごいと思っています。
追記:(どうもマトリクスが何たるかも知らず、脳みそ空っぽで最初にあげた参考例に脊髄反射するひとがいた(笑))末尾にも書きましたが、はっきり書かないと分からない人がいるようなので書いておきます。ズバリ言うと、この図形表示はイメージ的な訴えかけとして実に愚劣です。そもそも自民党の改憲案が時代への逆行であることが全然表現できていない。また、なんで民主国家が下で、独裁国家が上なのか?金で買収されたような者でなければこんな愚劣・拙劣な図形表現は描かない。(試しに縦軸・横軸の要素をそれぞれ反対にして描画すれば簡単に分かることです)
下記、次にご紹介するのは直リンクの図形。(どのように改善されるのか待ってます)

追記:その後、タカマサのきまぐれ時評さんからトラック・バックがつきました。TB先エントリーを資料として採取しておきます。
改憲と護憲のポジショニング・マップ(ヘンリー・オーツ氏) [2007年05月04日(金)]
■「【朗報!】憲法施行60年の今日、「改憲と護憲のポジショニング・マップ」が出来ました!」の図解はすぐれものなので、転載。
■リベラル左派(日本版ポリティカルコンパス 政治的左右度:-7.6 経済的左右度:-5.19)と判定がでた ハラナは、完全に ひだりしたスミ(笑)。
■自主憲法制定=「アメリカの意志」というよりは、「アメリカのネオコンのホンネ」と、「国家にとっての理想」は「ネオコンにとっての理想国家」に、「国民にとっての理想」は「自由市民にとっての理想」に訂正すべきだとおもうが。
■ ただ、そんな風に訂正をくわえると、タテ軸とヨコ軸を直交させる意味がなくなるか?(笑) ■っていうか、ヘンリー・オーツ氏のこのマッピングでも、独裁国家⇔民主国家って軸と、「国家にとっての理想」⇔「国民にとっての理想」って軸を、方便とはいえ直交させる意義は微妙だよね。■ひょっとすると、こういった問題意識を共有する層にとっては、タテ/ヨコ、ほとんどかさなっている可能性がたかい。
■ちなみに、「仕事で日常的に図形表示を使っていたものから見ると、ヘンリー・オーツさんのマトリクスの軸の取り方に違和感を感じます。」〔『雑談日記(徒然なるままに、。)』〕では、「普通マトリクスでは、右上にプラスイメージ」という《常識》は、あまり有益でないとおもう。■なぜなら、①「みぎかたあがり=善」という、無限拡大志向=思考から、そろそろわれわれは解放されるべき時期にあるとおもう(環境問題や紛争などからかんがえて、むしろ自然のはず)。■②また、小泉内閣=擬似ネオリベ内閣と、その前身にあたる、中曽根内閣・橋本内閣など、ネオコン系内閣は、まさに「改革」をはたじるしに、社会民主主義系リベラル各派を「大規模労組などに象徴される時代錯誤的抵抗勢力」とラベリングすることで、勝利をおさめてきたのだ。■③その意味では、社会民主主義系が、意識的に「真の保守主義」をうたうように、ひだりした方向への意識的ブレーキは、つねに念頭におくべき方向性だとおもう。
■ヘンリー・オーツ氏は、まさにその点を図解したのであり、タテ・ヨコ双方を逆転させて第1象限に護憲ないし現行憲法のラディカル化をもってくるのが得策かどうかは、微妙なところだろう。
と言うものです。TB先に行ってコメントをつけてきました。
まったくトンチンカンです。
視覚表現的に下手すぎます。
右肩上がり云々の話しではありません。
一つだけ言いましょう。問題は縦軸です。なんで民主国家が下で独裁国家が上なんですか。
こんなマトリクスなら自民党はイメージ戦略として喜ぶでしょうね。(笑)
エントリーでは奥歯にものが挟まったようなゆるい表現をしましたが、「ヘンリー・オーツ氏はついに媚薬をかがされたか、あるいはついに金を握らされて買収されたか」とまで思いましたよ。
です。こんな稚拙な図形表現しかできないようなら、そしてこんな拙劣な図形表現がわれわれの間で広まるようなら、宣伝戦の上でやる前から勝負がついているとまで言ってもいい。
電通など広告会社については知らないが、少なくとも自分がいたビジネスの現場での図解表現やプレゼンの研修、また日常でのレビューとかの研鑽は半端じゃなかった。政治的な表現の分野でもそういったスキルが生かされても良いころではないかと思う。
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