雑談日記（徒然なるままに、。）

　いやしくも総理大臣様が仰ったことなので、教養のないオイラが知らないだけなんだろう、いや必ずそうに違いない、とウチにある辞書を引っ張り出して見てみた。

　現代新国語辞典（学研）、広辞苑、どちらも「職責」しか出てない。

職責：職務上の責任（――を全うする）。（＾＾；

　ユニークな編集で定評の新明解国語辞典（三省堂）ならひょっとしてあるかも知れないと見たがない。

　やっているうちに、もう向きになって漢和辞典も引っ張り出してみた。新明解漢和辞典（三省堂）、漢和辞典（角川）、やはりない。

　「職責にしがみつく」って言い方は初めて聞いたよ。日本語も怪しい国の舵取りリーダーってヤバイんじゃないの。

「給油継続」だめなら内閣総辞職も、首相が示唆(読売新聞)

　【シドニー＝松永宏朗】安倍首相は９日夕（日本時間９日夕）、シドニー市内のホテルで記者会見を開き、１１月１日に期限を迎えるテロ対策特別措置法の延長問題で、「民主党はじめ野党の皆様のご理解をいただくため、私は最大限の努力を払わねばならないと考えている。そのために全力を尽くし、職を賭（と）していく考えで理解を得ていく」と強調した。そのうえで、「すべての力を振り絞って職責を果たしていかなければならない。そこで私の職責にしがみつくということはない」と強調し、インド洋における海上自衛隊の給油活動が継続できなくなった場合、内閣総辞職もあり得るとの考えを示唆した。

　首相はまた、この問題で民主党の小沢代表に党首会談を呼びかける考えも表明した。

[読売新聞社：2007年09月09日 19時36分]

給油、継続できなければ退陣　安倍首相「職を賭す」【朝日】

2007年09月10日11時28分

　安倍首相は９日、シドニーでの記者会見で、自衛隊の給油活動について「国際社会から高く評価、期待されている」として、「継続のための法案を提出し、成立を果たしていかなければいけない」と強調した。

写真

ＡＰＥＣ首脳会議後の記者会見で質問に答える安倍首相＝ＡＰ

　「活動が継続できなければ内閣総辞職する覚悟か」との質問に、「あらゆるすべての力を振り絞って職責を果たしていかなければならない」と答えた後、数秒考え、次のひと言を加えた。「当然、私は職責にしがみつくということはありません」

　伏線は前日にもあった。

　「これは対外的な公約だ。私の責任は重たい」。首相は同行記者団との懇談で、「公約」「責任」という言葉を何度も繰り返した。日頃は言質を取られまいと、慎重な言い回しに終始するのに、この日は断定的な言い方が目立った。

　首相はこれに先立つブッシュ米大統領との会談でも、自ら活動継続に「最大限努力する」と伝え、「対外公約」との位置づけを明確にした。

　参院選惨敗後、政権の求心力は一向に回復しない。「人心一新」をはかった内閣改造後も、遠藤前農水相がわずか８日で辞任するなど、「政治とカネ」の問題は収まらない。「これからは国民投票法や改正教育基本法みたいな『安倍色』の強い法案は一切通らない」。自民党幹部ですら公言してはばからない。

　各国首脳と約束したことすらできなければ、この先、首相を続けたところで何もできない――。首相がそう考えたとしても不思議ではない。自らの進退をかけた強い決意表明で国民の理解を求めるとともに民主党を揺さぶり、与党が３分の２の議席を持つ衆院での再議決の布石にしたいとの見方もできる。

　ただ、このタイミングで「職を賭す」とまで決意を語るのは、危険な賭けと言わざるを得ない。首相は会見で「小沢党首との会談もなるべく早い段階でお願いしたい」と、法案成立のカギを握る民主党に秋波を送ったが、民主党はいまの給油活動の継続そのものに反対している。民主党を交渉のテーブルにつかせる見通しはたっていない。明確な戦略が見えないまま、首相の「決意」だけが先走っているようにも見える。

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