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2007年10月31日 (水)

自End!:要は車の両輪なんじゃないの。BちゃんはKさんの真似はできないし、KさんだってBちゃんの真似はできないでしょうよ。(笑)

 俺は、本で読んだ知識なんて大した事はないと考えていて(大したものなら本をたくさん読んだエリート様がまつりごとをやっているのだから、とっくの昔にこの世はユートピアにでもなっていただろうよ)、人が生きてきて身につけた感性や直観力もとても大事だと思ってます。

 そして、その感性や直観力は人それぞれで違っているから面白いし、素晴らしいともいえる(ブレーンストーミングの面白さの源泉はこれだろう)。

 オイラもいい加減なところがあるからかも知れないが、Bちゃんのいい意味でのいい加減さ哲学は面白いと思っている。

 Kさんがどんなにたくさん本を読んでいようが、知識があろうが、はたまた分析力があろうがBちゃんのまねをできないところがあって、上記の感性の部分などその最たるものだろう。

 要は、それぞれ得意の分野で大いに力を発揮すれば良いだけの話で、

「詳しくなくても良いじゃないか、人間なのだから」などと言わないでほしい。

とか、「あなたもこうしなさい」みたいな感じでブログに書くのはなんだかなぁ、と思うのである。

 オイラにとってはBちゃんも、Kさんもいわば車の両輪であって、両者ともなくてはならない存在だと考えている今日この頃なのだ。(笑)

※Bちゃん、本当にもう選挙用のバナー(投票率アップのためのCFバナーとか、)を用意した方が良いんじゃないだろうか。TBPゴタゴタで、俺のほうは新作のバナーさえ作成する気力がすっかりなくなってしまったのだが、Bちゃんあたりが先陣を切ってくれればまたやる気が出てくる気がする。(笑)

※そういう意味でもTBPがむしろ林立するのは好ましいし、それ以外でもお互いにPingを飛ばしあうのがとても大切なのが分かります。その理由と、下記の図解、両方を参考にして、ためしにちょっとだけ考えてみてください。Bちゃん的な間口の広い入口からKさん的なものを通して色々知ることもできる。ただKさん的なものばかりでは、普通の生活者は政治的話題になんてなかなかなじまないし、大事な情報にもたどり着かない可能性がある。要は両者渾然一体になればこそお互いの長所を生かせるのだと思いますよ。

※ここで言うKさんと言うのはもちろんカナダではありません。このエントリーは当事者だけにしか分からんかなぁ、。(笑)

このエントリーの最後の2段落関連。

 以下、「言論・表現、ブロガー連帯のツボ」です
(クリックすると拡大します)

Photo_6  図で表示すればこんな感じかもね。


参考
自End!:かなり面白い記事だね。最初のカナダdeの文中で言及されているのでぶいっちゃんも読んでおいた方がいいかもね。


※以下、晴耕雨読さんのエントリー、参考資料として採録。勉強になります。

2007/10/12
『「バカの壁」なのかそれとも「利口の壁」なのか』  その他

養老孟司さんの「バカの壁」が日本出版史上最高の発行部数を記録したと報じられていますが、私も読んでおります。

人の認識の在り方について洞察に富んだ内容だと評価していますが、相互理解の不能性は「バカの壁」じゃなく「利口の壁」のせいだと思っています。

バカほど現実を見抜いていると考えています。

世界はこういうもんだとか、人とはこういうもんだという思念的枠組なんかに固執していないのですから、起きている事象を素直に感じ取り、クダランとか、あやしいとか、インチキだとか、ラッキーだとか、おいしいもんだと判断します。

しかし、利口になれば、世界観だとか政治理論や経済理論を通じて現実を見るようになり、感じることは好き嫌いでしかないからと抑えるようになり、自分が信じている世界観・価値観・政治理論・経済理論などで判断、それも、自分が信じているそれらの権威者の判断に沿ったもので判断するようになります。
(食べ物や嗜好分野にまでそのような情況が広がり、薀蓄や情報で「ここはおいしい」とか「この絵や音楽はすばらしい」と“感じる”風潮さえあります)


「バカの壁」なのかかそれとも「利口の壁」なのか 投稿者 あっしら 日時 2003 年 12 月 25 日

世界観や価値観が単一のものであれば「利口の壁」は生じないはずです。

しかし、現実には異なる世界観や価値観が存在します。

勉学に励めば励むほど、機構のなかで上昇志向を持てば持つほど世界観や価値観が確固たるものになり、「利口の壁」が高く頑強なものになると思っています。

真理なんかない自分の感性と思考力で一つ一つ判断するというバカな利口になれば、他の人の言説を含む現実の見え方が変わると思っています。

不要な「利口の壁」を築くことは、自負心をもった知的活動のために百害あって一利なしです。

>バカを利口と言い換えただけで、結局はバカという利口、あるいは利口というバカを小馬鹿にしているだけではなかろうでしょうか?

「バカの壁」は、人と話したり議論しているときにすれ違っても、「あ~あ、「バカの壁」だからしょうがないか」とあきらめたり、「あいつ「バカの壁」だからわかりゃあしないぜ」と相手を切って捨てたりできるネタになっていると思っています。

そう思っているだけではなく、これまでの経験から、理念や理論を身に付けている人ほど自分が信じている理念や理論から外れる考え方にまともな思考を経ることなく拒絶反応を示すと思っているので、「バカの壁」ではなく、「利口の壁」のほうがふさわしいと考え採用した言葉です。


>>真理なんかない自分の感性と思考力で一つ一つ判断するというバカな利口になれば、

>「自分の感性と思考力で一つ一つ判断する」のがバカですか?
>いったいこのことのどこがバカなのか?
>ふむ、もちろん、すぐに乞う言い換えている。
>「バカの利口」。、

現在の社会では、物事を理路整然に見えるかたちで説明できる人が“利口”とされ、それは嫌いだとかあれはダメという説明で済ます人は“バカ”(そうずばりとは言いませんが)とされる傾向があるから、“利口”と“バカ”という二つの言葉を使っています。


「自分の感性と思考力で一つ一つ判断する」のは、それは嫌いだとかあれはダメという説明で済ます人は“バカ”と物事を理路整然に見えるかたちで説明できる“利口”が融合したもので、バカではありません。

----------------------------

高僧が見た普賢菩薩の正体 からの抜粋です。

 小泉八雲集に「常識」という作品がある。怪奇現象をモチーフにした仏教寓話なのだが、話の粗筋はつぎのようなものだ。

 むかし京の近くの山中に、座禅と聖典研究にひたすら精進する博識の高僧が住んでいた。

信心深い村人たちが野菜や米を運んで高僧の暮らしを支えていた。あるとき、一人の猟師が米を持って寺へやってきた。

 高僧は猟師に言った。

「不思議なことがおきておる。わしは長年座禅と読経を続けてきたが、その功徳かと思われるが、毎晩、普賢菩薩が白象に乗ってこの寺へお見えになる。今夜はここへ泊まるがよい。仏様を拝むことができよう」

 猟師は泊まることになった。

しかしそんなことがあるかとと疑いはじめた。

そこで寺の小僧に訊いてみると、「もう六度も普賢菩薩のお姿を拝みました」という。猟師は小僧のこの言葉によってますます疑いを深めた。

 真夜中過ぎ、東の方に星のような白い点があらわれ、近づくにつれ光は大きくなり山の斜面を照らした。やがて光は六本の牙のある雪のように真っ白い象に乗った普賢菩薩の姿となった。

 僧と小僧はひれ伏したまま必死に経文を唱えはじめた。が、猟師は弓を取って二人の背後に立ち上がり、光り輝く菩薩めがけて長い矢を放った。

激しい雷鳴とともに白い光は消え、姿も見えなくなり、寺の前には暗闇がのこった。

 僧は猟師に向かって「いったいどうしてくれる、どうしてくれるのだ!」と叫んだが、猟師は一向に平気で、静かに僧の非難を聞いていて、こう言った。

 「和尚さま、あなたは座禅と読経の功徳によって普賢菩薩をおがむことができるとお考えになりました。
しかしそうであるなら、仏さまはあなたにだけあらわれるはずです。
私やこの小僧さんには見えるはずもありません。
私は無学の猟師で、殺生を生業としております。殺生は仏さまの嫌われるところです」

 「あれは普賢菩薩ではなく、あなたを騙し、ひょっとすると殺そうとしている化けものにちがいありません。夜のあけるまで気をおしずめください。そうすればきっと、いま申したことの証拠をご覧に入れますから」

 夜明けになり、猟師と僧が普賢菩薩の立っていたところを調べると血の痕があった。

そして数百歩離れたところまでたどると、その窪地には猟師の矢を突き立てた、大きな狸の死骸があった。

 話は以上であるが、小泉八雲はつぎのように結んでいる。

 僧は信心深い人であったが、狸に容易にだまされていた。

猟師は無学で信心のない男だったが、たしかな常識を備えていた。

そして、この生まれつきの知恵だけによって、ただちに幻影を見破り、それを打ち砕くことができたのである。

六本の牙のある雪のように真っ白い象に乗った普賢菩薩

↑以上転載終わり。


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コメント

あれ? 今日の私のエントリとなんだか論旨が近いですね(笑)。
これは「たまたま」です。
私のほうはずっと以前から考えていたことを、たまたま今日アップする気分になりました。

「右」とか「左」とか
http://kihachin.net/klog/archives/2007/10/rightleft.html

投稿: 喜八 | 2007年10月31日 (水) 12時47分

今日はしみじみと記事を読みました。
自分にもじーんと感じるところがありましたが、どっかの屁理屈政党の党員や支持者に読ませたいと思いました。

投稿: うみおくれクラブ・ゆみ | 2007年10月31日 (水) 16時14分

喜八さん、今晩は。

そうですね、ゆるーい連帯と誠実さがポイントだと考えています。これからもよろしくです。

ゆみちゃんも今晩は。「愛する男の~」シリーズ、最初に見たときにドキッとしましたが(笑)、なんとも言えず貴女の文章にはユーモアが溢れていて良いですね。

こう言うセンス、感覚を生かせない限り共産党は駄目だと断言しても良いと思います。

投稿: SOBA | 2007年11月 2日 (金) 17時53分

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