真実に目覚める「覚醒」を法案作成時「覚せい剤取締法」に使った官僚や政治家の頓珍漢、馬鹿丸出し(中・英の表記を見よ)
小沢さん関連の問題で、マスゴミの嘘があばかれ、「覚醒した人々」「覚醒させるには」等々「覚醒」が本来の意味、「真実に目覚める」意味で使われるようになりました。良い事です。
※阿修羅にも投稿:ただし、表題は下記。その後、漢字の先生、中国語での表記についてだけでなく、辞典の比較を追加。
真実に目覚める「覚醒」を覚せい剤取締法に使っている官僚や政治家の鈍感?痴呆現象?それとも悪意?
http://www.asyura2.com/10/senkyo97/msg/181.html
関連:
【必見】2010/10/05(火)ニコ生、郷原信郎、原口一博、柴山昌彦、保坂展人(第5検察審査会議決文リンク情報も) (保坂展人氏の「素朴な疑問ですが」から始まる部分から、自民党副幹事長柴山氏の「それはいま(郷原)先生が仰ったように吉田先生が勘違いしてるんです」までテキスト起こしました。審査補助員、弁護士吉田繁實の写真が載った記事も採録。)
それにつけても、我々は巧妙に有意な言葉を奪われている、使い辛くさせられていると感じています。
日本では「真実に目覚める覚醒」を覚せい剤に使っていますが、元々の漢字の先生、中国語では覚せい剤は興奮剤と別表現(実際の簡体字では兴奋剂)です。英語でもstimulantと別表現です。
中国語でも英語でも真実に目覚める事と、覚せい剤を服用した時の状態を同じものと思っていないから別の言葉を使っている。
ところが、日本では真実に目覚める「覚醒」を「覚せい剤取締法」と法案作成で使った痴呆状態。馬鹿としか言いようがないです。
※なお中国語では真実に目覚める事は「覚悟」です。「醒悟」「醒覚(←日本語の覚醒とは漢字が逆になっています)」も似た表現ですが、少しくだけた感じ、どちらかと言うと「覚悟」の方が真実に目覚める意味に近い気がします。元々漢字は中国から来ていますから、日本語の「覚悟」にも漢和辞典を引くと同様な意味が載っています。ただし、日本語で一般的に使われている「覚悟」の意味はかなり違った感じに変化していますね。
※明治期に日本人は「哲学」という言葉を造語しました。漢字の国中国は「哲学」を逆輸入しています。しかし、さすが中国では「覚醒」の元々の意味を知って いますから覚せい剤を「覚醒剤」と表現する事はせずに、「興奮剤」と表現しています。この言葉に関しては、英語のstimulantを直訳して当てはめた のかも知れないですね。なお英語で真実に目覚める事は「awaken to the truth」かな。
最初に、中国語を学んでいた時に使っていた辞典。
(中日大辞典、1668年2月1日発行、1971年4月1日再版発行。なお、用例部分は簡体字がPCで出ないのがあるので、日本の常用漢字を当てました。)
【覚悟】jue wu(声調は二声と四声)1、めざめる。さとる。自覚(する)。覚醒(する)。認識する。[親切説服的結果、很頑固的他、也遂漸地覚悟起来了]親切に説ききかせた結果、頑固なかれもだんだんさとり始めた。[提高人民的覚悟]人民の覚醒認識を高める。2、自覚のある。目覚めた。[産業無産階級是労働群衆中最有組織、最覚悟、最先進的部隊]産業プロレタリアートは勤労大衆のなかで、最も組織された、最も自覚ある、最も先進的な部隊である。
【醒悟】xing wu(声調は三声と四声)=[醒覚]迷いからさめて悟る。めざめる。[等到受騙、才醒悟過来]だまされてはじめてわかった。[人難无過、只要能醒悟就好]あやまりのない人はない。わかりさえすればよろしい。[傻子也有醒悟的時候]馬鹿でもわかるときがある。
【醒覚】xing jue(声調は三声と二声)⇒[醒悟]
(新華字典、商務印書館出版、新華書店発行、1971年北京、1971年修訂重排本)
覚 jue 2、醒悟:提高覚悟。如夢初覚。
以下、日本語の漢和辞典。
(角川漢和中辞典、昭和34年4月1日初版発行、昭和42年1月25日69版発行、用例部分は略。)
【覚悟】1、迷いを脱して真理を悟る。物事の道理を悟る。2、あきらめ。観念すること。
【覚醒】1、目がさめる。目をさます。2、迷いからさめる。
(第4版新明解漢和辞典、1974年4月10日初版発行、1990年12月10日第4刷発行、用例部分は略。)
【覚悟】1、心がまえ。用心。2、あやまちに気づく。目がさめる。過誤をさとる。3、あきらめて心にきめること。観念すること。
【覚醒】1、目がさめる。眠りからさめる。2、目をさます。3、迷いから本気に返る。間違っていたことに気づく。4、生活を一新する。
以下、日本語の国語辞典。覚悟については意味がかなり違ってきています。
(Mac内蔵の明鏡国語辞典 (C) Taishukan, 2002-2008、用例はなし。)
かく‐ご【覚悟】〘名・他サ変〙
予想される良くない事態や結果に対し、それをそのまま受けとめようと心を決めること。観念すること。「苦労は─の上だ」「─を決める」
かく‐せい【覚▼醒】〘名・自サ変〙
①目をさますこと。「昏睡状態から─する」
②迷いからさめて、自分の非をさとること。
(学研現代新国語辞典、1994年4月1日初版発行、用例は略。)
【覚悟】1、[仏]迷いを去り道理をさとること。2、あぶないこと、よくないことを予期して、心を構えること。
【覚醒】[文]1、ねむりからさめること。2、迷いからさめて自分の非に気づくこと。
(新明解国語辞典第4版、1972年1月24日初版発行、1995年1月15日第24刷発行、用例部分は略。)
【覚悟】1、困難ではあっても、絶対に実行しようと、心を決めること。2、危険・(不利)な結果が出るかもしれないと予測して、心を決めること。
【覚醒】1、目がさめること。2、迷い・からさめる(をさます)こと。自分のまちがいに気づくこと。
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※覚せい剤取締法(かくせいざいとりしまりほう、昭和26年6月30日法律第252号)
「国会会議録検索」で「覚せい剤取締法」で調べたら9件ヒットしました。赤字が審議された委員会など。法案の名称については話題になってませんね。
閑話ネタ:昭和26年6月2日の議院運営委員会の委員長小澤佐重喜氏は小沢一郎さんのお御父君ですね。松谷天光光って珍しい名前なので調べたら、「日本初の女性代議士の一。夫は園田直。」とか、。衆院厚生委員会委員長松永佛骨も珍しい名前なので調べたのですが、よく分からずでした。(その後更に調べたら若干分かりました)
No | 回次 | 院名 | 会議名 | 号数 | 開会日付 |
1 | 10 | 衆議院 | 本会議 | 46号 | 昭和26年6月2日 |
2 | 10 | 衆議院 | 厚生委員会 | 35号 | 昭和26年6月2日 |
3 | 10 | 衆議院 | 議院運営委員会 | 56号 | 昭和26年6月2日 |
4 | 10 | 衆議院 | 厚生委員会 | 30号 | 昭和26年5月27日 |
5 | 10 | 参議院 | 本会議 | 47号 | 昭和26年5月26日 |
6 | 10 | 衆議院 | 厚生委員会 | 29号 | 昭和26年5月26日 |
7 | 10 | 参議院 | 厚生委員会 | 31号 | 昭和26年5月25日 |
8 | 10 | 参議院 | 厚生委員会 | 29号 | 昭和26年5月23日 |
9 | 10 | 衆議院 | 厚生委員会 | 27号 | 昭和26年5月23日 |
追記2013/01/05:若干分かった事のメモです。松永佛骨の旧字体部分を新字体にして調べたら幾つかデータが出て来ました。
なお、Wikipediaでは今現在“「松永仏骨」を作成中”となっており全く出て来ません。このエントリーのデータがこれから使われるかも、。
松永仏骨(まつながぶっこつ)
http://kokkai.sugawarataku.net/giin/r00610.html
在籍期:24期(1949/1/23~) 26期(1953/4/19~)
選挙履歴
1947年4月25日 第23回衆議院議員総選挙 大阪4区 落選 日本自由党
1949年1月23日 第24回衆議院議員総選挙 大阪4区 当選(2回目) 民主自由党
1952年10月1日 第25回衆議院議員総選挙 大阪4区 落選 自由党
1953年4月19日 第26回衆議院議員総選挙 大阪4区 当選(3回目) 吉田自由党
1955年2月27日 第27回衆議院議員総選挙 大阪4区 落選 自由党
松永仏骨本会議発言
24期(1949/01/23~) 10回 16088文字
26期(1953/04/19~) 1回 829文字
松永仏骨委員会発言
24期(1949/01/23~) 179回出席 8回発言 4865文字発言
26期(1953/04/19~) 74回出席 11回発言 35157文字発言
※なお、委員長、委員以外の議員、大臣等の発言回数は本統計に含まれていません。
松永仏骨質問主意書
24期(1949/01/23~) 0本
26期(1953/04/19~) 0本
国会議員白書トップ>衆議院議員>松永仏骨>本会議発言
http://kokkai.sugawarataku.net/giin/hhr00610.html
衆議院本会議発言統計
24期(1949/01/23~) 10回 16088文字
26期(1953/04/19~) 1回 829文字
衆議院本会議発言一覧
(以下略)
国会議員白書トップ>衆議院議員>松永仏骨>委員会発言
http://www.kokkai.sugawarataku.net/giin/ihr00610.html
衆議院委員会発言統計
24期(1949/01/23~) 179回出席 8回発言 4865文字発言
26期(1953/04/19~) 74回出席 11回発言 35157文字発言
※なお、委員長、委員以外の議員、大臣等の発言回数は本統計に含まれていません。
衆議院委員会発言一覧
(略)
第19回国会衆議院厚生委員会第52号(1954/05/28、26期)
私ちよつと遅れて参りましたので、先に岡良一氏から御質疑があつたようでありますが、この覚せい剤取締法は、私は現在百万から百五十万になんなんとすると推定されておるヒロポン中毒患者、こういつた大きな社会悪を…会議録へ(外部リンク)
(略)
↑頁内検索で1個だけヒットしたので、↓以下松永佛骨さんの所だけ採録。
第019回国会 厚生委員会 第52号
昭和二十九年五月二十八日(金曜日)
午前十一時二分開議
出席委員
委員長 小島 徹三君
理事 青柳 一郎君 理事 中川源一郎君
理事 松永 佛骨君 理事 古屋 菊男君
理事 岡 良一君
越智 茂君 助川 良平君
亘 四郎君 滝井 義高君
萩元たけ子君 杉山元治郎君
山口シヅエ君
出席政府委員
厚生事務官
(薬務局長) 高田 正巳君
厚生事務官
(保険局長) 久下 勝次君
厚 生 技 官
(公衆衛生局環
境衛生部長) 楠本 正康君
委員外の出席者
参議院議員 高野 一夫君
参議院法制局参
事
(第一部第一課
長) 中原 武夫君
厚生事務官
(薬務局薬事課
長) 尾崎 重毅君
厚 生 技 官
(薬務局監視課
長) 大熊 治一君
専 門 員 川井 章知君
専 門 員 引地亮太郎君
専 門 員 山本 正世君
(略)
○松永(佛)委員 私ちよつと遅れて参りましたので、先に岡良一氏から御質疑があつたようでありますが、この覚せい剤取締法は、私は現在百万から百五十万になんなんとすると推定されておるヒロポン中毒患者、こういつた大きな社会悪を構成しておる者を除去するのには、罰副の強化ということをもつて臨むのも一歩前進には違いはないと思います。がしかし、従来の状況を見ると、出先の警察官が密造業者をつかまえる、それから判決からさらに体刑に至る日数、及びその間保釈金を積んで保釈をされて、また製造しておるというような実情、なお、ちやんと犠牲者をこしらえておいて、陰には大ボスがこれをあやつつて、今度ひつかかつた場合はだれが当面の責任者になつて引かれて行く、そしてそれが半期一年の間、食らい込んでいる間は、りつぱに家族の生計を維持してやつておる。大ボスの支配下に隠れてそれが行われておるということになりますと、その子分、手先をつかまえるだけであつて、本拠をつくに至らない、こういつたような実情から、罰副のみをもつてこの社会悪を除去するということは、一応うちわではえをあおぎますと、食物にとまつておるはえだけはおつぱらえるようだけれども、また一分、二分もたたずして、より多くの同類を伴つてやつて来るという現象が起らないとも限らない。これはどうしても、私は製造も施用も一切を禁止してしまうということが一番のいい道じやなかろうか、もちろんそれには正当なる医学上、あるいは治療上、いろいろな面におきまして必要もあると思いますし、また先般来から高田医務局次長のお話を承りますと、現在日本において正規ルートにおいて製造されておる覚醒剤は年産三百九十グラムにすぎない。その程度のものが正規のルートで流れておるのだから、これは医療上必要欠くべからざる実数である。これを禁止することはさしたる効果があるように思えないというお話もありましたが、これは考え方によりましては、そういうものがたとい少しでも、十グラムでもつくられておるということは、精神的な影響力があります。私どもは大衆的な人々とこの問題でつき合うと、政府は反面製造を許しておいて、そうしてこれの密造だけは取締りをしようというのは無理じやないか、こういう説が生れて来る。正規のルートで、製造しておるのは、ごく僅少の部分しか流れていないのだ、大部分は密造だ、こう言いましても、だつてトランプを売つておいて、そうしてとばくを禁止しているのと同じだ、こういうふうに、ただ一般的な扱い方をされてしまう。そこで覚醒剤及びその類似品は、これを製造すると、あるいは使用すると密造すると、あるいは携行すると販売すると、何たるとを問わず、それ自体が爆薬同然の危険物である。これは最も危険なものであるということになつて、ただちにこれを検挙するというところまで進んで行くならば、あるいはこの社会悪に対して一大斧鉞を加えることができるかもしれない。それに対する功罪というものはかりに相半ばしても、百五十万の社会悪を除くためにはやむを得ないのですが、岡、柳田両先生の専門的な御意見をこの間からたたいてみますると、医療上なくても行けるのだというようなお話も聞くのでありますが、これはやはり全面禁止ということによるよりほかには一番いい道はない、それが大きな社会的、精神的な効果をねらうという面にもなる、こういうふうに考えるのですが、その点は提案者であられる高野さんの方ではどういうふうにお考えですか。
(略)
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コメント
戦前戦中からヒロポンを利用しての過重労働を奨励したので、覚せい剤は正当化されたんですね。製薬会社や医療、薬事行政、といったあたりで用語が決まったと思われます。「覚醒」という言葉が使いにくいのはホント困りますね。
投稿: adgil | 2010年10月 8日 (金) 13時07分