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2010年12月22日 (水)

12月20日小沢・菅会談決裂記事と翌日21日の各紙社説徹底採録。

 最初に、元参議院議員・平野貞夫さんの評論をブログ連帯で拡散しておきます。その次に12月21日の各社社説と、21日以降の各社記事

※それにしてもタイトルが「小沢“血判状”で反撃の狼煙」とあるので何かと見たら、単に「両院議員総会開催を求める」署名のこと。「“血判状”」とは何事かと普通の人は思うはずで、真実を報道するような事には意をもちいず、煽るだけ何て言うのはまったく愚劣です。

 

「日本一新運動」の原点(32) ── 「小沢問題」にみる「平成のメディア・ファシズム」
http://www.the-journal.jp/contents/hirano/2010/12/32.html

 わが国で、深刻なファシズムが始まっていることに気がついている人は何人いるだろうか。「平成ファシズム」といってもよいし、実体から言えば「メディア・ファシズム」ともいえる。

 「小沢問題」とは、昨年3月の西松事件から始まり、陸山会事件などについて、「小 沢氏は国会で説明責任を果たしていない」との野党要求に対し、与党民主党執行部が最初は国会対策として、その後は菅政権の延命策として、小沢氏をまずは政 治倫理審査会等の場に引っ張り出そうとして、民主党内が混乱している問題である。「小沢問題」は政治倫理審査会で審査できる問題ではない。マスメディアが言論の暴力で、小沢排除の先頭に立ち、民主政治を崩しているのが問題である。

■ファシズムとメディア

 「ファシズム」をひと言で定義するのは難しい。平凡社の世界大百科事典を要約すれば「資本主義の全般的危機の産物であり、崩壊しそうな資本主義を 守るため、権力が市民の民主主義的諸権利を踏みにじり、議会の機能を麻痺させ暴力的支配をおこなう」となる。現代のファシズムを論じるとき、何が「暴力的支配」に当たるかが問題となる。

 「自衛隊は暴力装置だ」と国会で場違いの発言をして問責決議案が可決され、居座りを続けている大臣がいる。参考になる話だ。現代社会の「暴力装置」は、『巨大マスメディア』といえる。「馬鹿なことを言うな」と、「社会心理的暴力装置」の代表者ナベツネさんたちは怒ると思うが、心理的には間違いなく「暴力装置」だといえる。

 現代の情報社会では、マスメディアは完全に立法・行政・司法に次ぐ第四権力である。前者三権は憲法で規制されているが、マスメディアは野放し状態である。実体として立法・行政・司法の三権は、マスメディアがコントロールする世論によって影響を受け支配されているのだ。

 さらに、第四権力の本質は、資本主義的利権と特権を持って、社会の木鐸たる役割を放棄した利益企業として存在している妖怪である。グローバル化とIT技術の発達という資本主義の崩壊的危機の中で、生き残りをかけて巨大マスメディアは、既得権(記者クラブ制・クロスオーナーシップ・低廉な電波料金) を死守しようとしているのが現実である。それを改革しようとする小沢一郎の存在を彼らは許さず、襲いかかっているのだ。

■「暴力装置」としてのメディアの実体

 12月13日(月)、永田町は朝から「民主党分裂か」と緊迫した。同日午後の常任役員会で、岡田幹事長が「小沢氏の政治倫理審査会での説明出席を、役員会の議決で決める」との動きが出たためであった。

 結果は、幹事長一任となり先送りで、有耶無耶となった。小沢グループの有志が「議会民主政治に反し、正当性がない」との「決議」を岡田幹事長に渡して抗議するなどの動きに影響されたようだ。

 小沢氏の国会での説明については、臨時国会で野党が要求したものである。国会正常化の条件の一つであったが、現場の与野党で「小沢氏が出席説明で きる環境を整備するよう努力する」ことで合意していたものである。それを岡田幹事長が「政治倫理審査会で説明するようにする」と、与野党幹事長等会談で約 束したことで混乱が始まった経緯があった。それを菅首相や仙谷官房副長官が「小沢排除」に利用して、岡田幹事長の独り芝居となったわけである。一部の見方 では、党議に反した場合、小沢氏を離党させて他党と連立や提携を深めようとの魂胆があったといわれている。この日から翌十四日にかけての各TV局は一斉に 「小沢は岡田幹事長の要請を受けて、政倫審に出席して〝政治と金〟について説明するのは当然だ」と「小沢叩き」一色となった。特に酷かったのが朝日の星氏と時事の田崎氏であった。社命の背景があったかも知れないが、この二人が「メディア・ファシズム」の政治部門の旗手といえる。

 翌日の朝刊も酷かった。各紙とも岡田幹事長を支援する論調や解説で、新聞社もここまで劣化したのかとあきれ返るほどであった。特に呆れたのは読売 と朝日で、『小沢氏の招致を先送りするな』(読売)では、「菅首相が通常国会に向けて態勢を立て直す第一歩が、小沢氏の政倫審招致実現である」と論じ、菅政権の無能力を小沢氏の責任にする暴論である。

 朝日は岡田幹事長と同じように、正気の沙汰でない社説であった。『小沢氏はもう逃げるな』という見出しで、小沢氏の「政治と金」を民主党にとっての「宿痾」(しゅくあ)だと断定している。

 えらい難しい言葉を使って教養ぶりを見せびらかしているが、そこが朝日のイヤラシさだ。これこそ背広を着た暴力団とどこが違うのか。まさしく「言論の暴力」だ。小沢氏が自民党を出て、真の政権交代を遂げるまで、政治資金について法規を遵守して、どんな苦労をしたのか、私がもっとも知っている。

 朝日がそこまで言うなら私にも言い分がある。五十五年体制下で、私が付き合っていた朝日のOBや現職幹部が取材や報道という名目で、どんなスキャンダルや、政治家との関わりをしていたのか、黙っているわけにはいかない。

 聞くところによれば、朝日の社内では「官邸機密費」にふれることは禁句とのこと。立派な建前を偽りで続けていくことは、菅首相や仙谷官房長官らの 感性と同質だ。戦前のファシズムを創ったメディアでは、朝日の戦争責任が一番大きい。「平成のメディア・ファシズム」の源は、小沢氏を政界から排除しよう とする、朝日新聞にある。

■政治倫理審査会の本義を知れ

 ロッキード事件に始まった政治倫理制度の創設に、私は約10年間、衆議院事務局の担当者として関わってきた。国会議員はじめ、メディア有識者が、政治倫理審査会の本義を知らずに議論していることに、ファシズム化を深めた日本の政治の悲劇がある。政治倫理審査会の審査は、

1)議長が、法令で決める規定に「著しく違反した」議員の政治的・道義的責任を審査することにある。

2)それは行為規範か、資産公開法か、政治資金規正法に違反したことが前提である。

 小沢氏の場合、秘書や元秘書が起訴された「政治資金規正法」が前提となろう。政治的謀略で起訴となった収支報告は適法であったとの論が大勢である が、仮に起訴どおりとしても「著しい違反」ではない。従来なら総務省の行政指導により訂正で済ませていたことである。小沢氏は共謀を疑われて、何回も取り 調べに応じ、二度にわたり検察が不起訴にした事件で、その都度記者会見で説明している。審査会の対象になるものではない。

 審査会が審査を行うについては、まず、審査会規程第二条で委員の三分の一以上の申し立てが必要である。現在野党だけでは員数が足りなく、民主党の同調が必要となる。そのことで民主党内が紛糾しているのだ。

 仮に申立をするにしても「著しく違反していることを明らかにした文書」が必要である。小沢氏を申し立てる場合、政治資金規正法に著しく違反したことを明らかにする文書など作成できるはずはない。

 次の方法は審査会規程第二条の二で、不当な疑惑を受けたと議員が自ら審査の申し出を行う場合である。小沢氏は不起訴の状態である場合、この規程により審査会に出席して、疑惑が不当であったことを説明するために申し出るつもりであった。代表選等で審査会に応じるとの発言はこのことであった。

 しかし、10月4日、検察審査会が二度目の起訴議決を行ったことを発表。小沢氏側が行政訴訟を起こし司法手続に入った。そして近々本格的裁判が行 われることになっている。この状況で、審査会の審査や調査に応じることは、裁判に影響を与えることになり、国政調査権の限界をこえることになる。三権分立の原理を守るためにも応じるべきではない。

 岡田幹事長は「裁判に関わることではなく、政治責任を取り上げることなので別だ。世論の大勢が国会で説明しろといっている」と発言しているが、とんでもないことだ。審査会で政治責任を審査することは、事実関係を抜きではできない。当該裁判に直結することである。世論の大勢というが、「心理的暴力装置」のメディアが創りあげたものに、依存するとはあきれたことだ。

 政治倫理審査会は何のために設置されたかというと、グローバル化し、情報化した国家社会で、健全な議会民主政治を発展させるためのものだ。国会議員の人格的・経済的倫理を確立させることが目的であった。制度をつくるとき、もっとも配慮したことは審査や調査を行うにあたって、議員の職務や権限を侵すことがないこと、政治倫理確立という美名を利用して、国民主権で有権者から選ばれた地位を侵害しなくするため、などであった。例えば、「議員辞職勧告決議案」の提出をやめること、政治倫理問題を国会対策などに利用しない、といったことである。

■官邸と岡田幹事長が小沢氏の国会招致に拘る理由

 12月15日(水)夜、仙谷官房長官が語ったといわれる重要な情報が入った。「小沢氏が起訴され裁判が始まると、元外務事務官・佐藤優氏のように 休職扱いにすべきだ」とのこと。真偽はわからないが、総会屋や暴力団を庇う弁護士の考えそうな話だ。要するに菅政権にとって、「国民の生活が第一」とする 小沢氏をどうしても排除したいようだ。そのため、さまざまな手を使って道理に合わないカードを切っているのである。

 そう言えば、検察事情に詳しい人の話だと、柳田法相の2ヶ月間に何もやらなかったといわれているが、実は官邸が検察をグチャグチャにしたとのこと。尖閣列島問題だけのことではないらしい。第五検察審査会の不可解な動きに官邸が関わっていた可能性がある。来年1月13日の民主党大会前日の12日に、小沢氏が起訴されるらしいとの日程は、官邸の党大会対策との情報もある。

 小沢氏の国会招致をこの線上で見ると、恐ろしい謀略で日本の政治が動かされているといえる。政治倫理審査会で「小沢問題」の審査を行うことに正当性はない。証人喚問に至っては暴論、暴挙である。

 小沢氏を苦しめた一連の事件は、政権交代を阻止する自民党旧体制と検察がメディアとコラボレーションをした弾圧であった。それを政権交代以後の菅政権が引き継いだのが実体である。民主党がまっとうな政党なら、「小沢問題」は、民主党が自民政権の謀略と検察ファッショ性を追求すべきことだ。

 歴史は繰り返すというが、昭和9年(1934)の帝人事件・検察ファッショを思い出す。検察のデッチアゲであることが警視総監の証言をきっかけに 判明したが、斉藤内閣は倒れ、翌年には「天皇機関説事件」、次の昭和11年には「2・26事件」が起こり、日本はファシズムの波に洗われることになる。し かし、気骨のある議会人・斎藤隆夫や浜田国松らは議会政治を守るため生命を懸けた。21世紀の国会では、「平成のメディア・ファシズム」侵攻の危機を訴え る政治家は未だいない。

 しかし、私たちは悲観してはいけない。「平成のメディア・ファシズム」に気づいて、真実の情報を伝えようとするITネットの努力を知っている。この人たちと共に「メディア・ファシズム」と闘っていくのが「日本一新の会」である。

 

関連:雑談日記での関連エントリー。
2010年12月23日小沢一郎衆議院議員インタビュー by岩上安身(リンク・エンベッド変更の為再アップ)

弘中弁護士記者会見 2010年12月17日←重要


 以下、資料として採録。21日の社説です。三権分立への配慮もなく、推定無罪の原則もまるで知らず、刑事司法に関する被告とされた者への防御権も知らないかのような、これがジャーナリストと言えるのかと疑問がわく社説だらけ。地方紙も含め気持ちの悪いような金太郎飴社説のオンパレードです。(小沢・菅会談決裂関連以外を扱っていた社説であり、)唯一違っていたのは琉球新報だけでした。

小沢氏拒否—執行部は強い姿勢で臨め【朝日、社説】
http://www.asahi.com/paper/editorial20101221.html#Edit1

 民主党の小沢一郎元代表が菅直人首相に対し、自らの政治とカネの問題について、衆院政治倫理審査会での説明を拒否する考えを伝えた。

 予想されたこととはいえ、その重い政治責任を果たそうとしない小沢氏のかたくなさに驚く。

 もう時間を浪費してはいられない。菅首相と党執行部は、より強い姿勢で小沢氏に対さなければならない。

 当面、政倫審への出席を求める議決を目指すとしても、小沢氏があくまで出ないという以上は法的拘束力のある証人喚問を実現しなければなるまい。

 小沢氏は首相の説得を拒んだ理由に、近く強制起訴され、裁判が始まることを挙げた。

 もとより、法廷で「潔白」を訴え、刑事責任のないことを主張するのは、小沢氏に与えられた権利である。

 しかし、法的責任と、政治家が負うべき政治責任とはおのずから異なる。あまりに当然のことを小沢氏に対し、繰り返し指摘しなければならないのは極めて残念だ。

 有権者によって選挙され、政治権力を信託された政治家は、「国民代表」としての政治責任を負う。これは近代国家の統治原理の核にある考え方である。

 立法権を委ねられ、それを行使する国会議員は、単に法律を守っていればそれでいいという立場にはない。

 例えば、長く続く政治とカネの問題をどう解決するのか、政治資金の不透明さをどう解消していくのか。そうした問題に立法府の一員として取り組むべき政治家が、自ら疑惑を招いてしまったとあれば、国会で説明するのは当たり前すぎることだろう。

 思えば小沢氏には、自身の政治責任に自覚的と見られたときもあった。

 2004年には国民年金への未加入を理由に党代表選立候補を見送った。法的には問題ないとしながら、「年金制度改革を国民に理解してもらわなければならない立場」だと言い、政治責任をとったのだった。

 しかし、いかんせん、その政治責任に対する姿勢は著しく一貫性を欠く。

 今年6月の鳩山由紀夫前首相との「ダブル辞任」直後の党代表選出馬。そして今回。かつて政治改革推進の立役者だったとは思えない判断である。

 小沢氏は昨年の総選挙の立候補予定者91人に約4億5千万円を配ったが、その原資に旧新生党の資金を充てていたことが明らかになっている。税金も受ける政党の資金を個人の政治資金として配ってよいのか、小沢氏の説明を聞いてみたい。

 小沢氏の問題にけりをつけなければ、来年早々の通常国会は動くまい。差し迫った多くの政策課題にも手がつけられない。菅首相と民主党執行部に与えられた時間は少ない。

 

社説:政倫審出席拒否 小沢氏招致の議決急げ【毎日、社説】
http://mainichi.jp/select/opinion/editorial/archive/news/20101221ddm005070138000c.html

 残念というより、情けないというべきだろう。

 衆院政治倫理審査会に民主党の小沢一郎元代表の自発的な出席を求める菅直人首相の説得は不調に終わった。1時間半にわたる2人だけの会談で、小沢氏は拒絶を貫いた。この際は、政倫審での議決による招致の手続きに入るしかないだろう。年明け通常国会で、この問題が、国政の重要問題の審議の妨げにならないよう、菅執行部には腰を据えての取り組みを望みたい。

 首相が会談後に明らかにしたところによると、小沢氏は先に岡田克也幹事長あてに提出した文書を読み上げ出席を拒否、国会が決めればいつでも出る、としたかつての小沢発言を首相が持ち出し、「(議決の)手続きを取れば出るのか」とただしたところ、これも拒絶した。さらに、小沢氏は国会運営の手詰まりについて、政治とカネ以外の影響の方が大きいのではないか、と述べ、暗に現執行部の野党対策を批判した。

 臨時国会運営の見通しの悪さ、閣僚失言の数々は確かにあった。ただ小沢氏にそう言う資格があるのか。

 先の岡田氏への文書は、出席拒否の理由として、すでに強制起訴される身となり国会での審査は裁判の妨げになる、との理屈をあげている。立法府が司法に介入すべきではない、という小沢氏らしい論法だ。

 だが、この局面で国会が小沢氏に望んでいるのは、法や論理ではなくそれ以前の倫理である。億単位の政治資金を動かし、政治資金規正法違反の虚偽記載で秘書らが起訴された問題で、当の政治家が、自らが所属する国会の場において、求められればそれなりの釈明をする、あるいは、身の潔白を進んで証明する、ということは、最低限のモラルと考える。

 わからないのは、小沢氏がなぜかたくなに出席を拒むのかだ。何度も記者会見に応じ、東京佐川急便事件では証人喚問にも出たことのある小沢氏には小さな譲歩のはずである。菅政権を追い込むカードにしているとすれば、一兵卒として菅政権を支える、との発言は撤回すべきだろう。

 いずれにせよ、通常国会は菅政権が残る力を振り絞って取り組まなければ乗り切れない。ここで、小沢問題が再び障害になるような愚はおかしてはならない。政権与党として政治とカネ問題への最低限の自浄能力があることを国民に示すべきだ。

 政倫審を招集し、招致の議決を急ぐことが、政党としての意思表示の第一歩だ。小沢氏側近議員たちの抵抗や自民党から「アリバイ的議決」との批判もあろうが、粛々として対処すべきだ。国内外で難問山積の折、日本の政治のノド元に突き刺さるトゲは早く抜くべきだ。
【関連記事】

    * 社説:政倫審出席拒否 小沢氏招致の議決急げ
    * 経団連会長:「小沢氏は政倫審出席も必要」
    * 民主党:首相・小沢氏会談決裂…政倫審拒否、議決手続きへ
    * 民主執行部:小沢氏側の委員差し替え検討 政倫審議決狙い
    * 小沢氏招致:政倫審出席拒否回答へ 仙谷氏「自ら説明を」

毎日新聞 2010年12月21日 東京朝刊

 

小沢氏国会招致 実現には証人喚問しかない(12月21日付・読売社説)
http://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20101220-OYT1T01124.htm

 本人が衆院政治倫理審査会への出席をこれだけ強く拒否している以上、残された手段は証人喚問しかあるまい。

 菅首相が民主党の小沢一郎元代表と会談し、自発的に政倫審に出席するよう要請した。小沢氏は、これを拒否したうえ、政倫審が招致を議決しても出席しないと明言した。政倫審の議決には法的拘束力がない。

 小沢氏は、近く政治資金規正法違反で強制起訴されるため、政倫審に出席する「合理的な理由はない」とする文書を首相に示した。文書は「政倫審の審査は立法府の自律的な機能で、司法府への介入を避ける」べきだとしている。

 この三権分立を盾にするかのような主張は全く筋が通らない。

 小沢氏の政倫審での発言が、司法の判断に影響することはあるまい。「司法府への介入」の点では、小沢氏が検察審査会を「秘密のベールに閉ざされている」などと批判したことの方が問題だろう。

 小沢氏の出席拒否にこそ、「合理的な理由はない」のである。

 岡田幹事長らが指摘しているように、政治家には、裁判での法的責任以外に、国民に説明するという政治的責任がある。小沢氏も一時は、「国会の決定には従う」と言明していたはずだ。

 政党の執行部が国会招致を求めながら、所属議員が今回ほど徹底抗戦した例はほとんどない。結局、小沢氏の主張は、身勝手な保身の論理と言わざるを得ない。

 首相と小沢氏の会談の決裂を受け、民主党は対応を協議したが、結論を持ち越した。民主党の一連の対応には問題が多い。

 菅・小沢会談はセレモニーの色彩が強い。党執行部にすれば、手順を尽くして、小沢氏の国会招致に努力している姿勢を演出したかったのだろうが、国民にはコップの中の争いとしか見えない。

 臨時国会中に政倫審で議決すべきだったのに、党内対立を恐れて年末まで先送りしてきたのは、党執行部の優柔不断さが原因だ。

 さらに疑問なのは、小沢氏が政倫審の議決を無視した場合の対応を決めかねていることだ。政倫審で議決さえすれば、民主党として責任を果たしたと考えているのだとすれば、甘過ぎる。

 「クリーンな政治の実現」が「国民の強い要望」かつ、「私自身の政治活動の原点」と語った首相の所信表明演説は何だったのか。

 重要なのは、小沢氏の国会での説明を実現することだ。民主党は法的拘束力のある証人喚問に同意すべきである。
(2010年12月21日01時30分  読売新聞)

 

【主張】菅・小沢会談 もはや証人喚問しかない【産経、社説】
2010.12.21 02:14
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/101221/stt1012210214006-n1.htm

 「一兵卒」にいつまで振り回されるのか。民主党は証人喚問を決断して自浄能力を発揮するしかあるまい。

 菅直人首相が官邸で小沢一郎元代表と約1時間半会談し、「政治とカネ」の問題をめぐり政治倫理審査会への自発的な出席を要請したものの、小沢氏が拒否したことから決裂した。

 首相は「党としての方向性を決めなくてはならなくなる」と、政倫審での議決に移らざるを得ない考えも伝えたが、小沢氏は「議決があっても出ない」と答えた。

 当事者である小沢氏が拒否する以上、強制力を持たない政倫審の開催はもはや困難だ。そのあと民主党役員会は、政倫審議決を決めることなく、27日の役員会まで意思決定を持ち越した。茶番劇が続いている。

 小沢氏は9月の党代表選で菅首相に敗れた際、「一兵卒として民主党政権を成功させるために頑張りたい」と述べたが、その場限りの発言だったようだ。

 小沢氏はまた、検察審査会の起訴議決の後、「国会が決めれば従う」と国会招致に応じる考えを表明していた。首相は会談でそれを指摘したが、小沢氏は強制起訴による裁判が近づいていることを理由に出席できないと主張した。

 自民党など野党は、偽証罪を伴う証人喚問が疑惑解明に必要だと主張している。また、小沢氏が政倫審に出席しないことを見越し、「アリバイ作りの片棒を担ぐつもりはない」と、政倫審での議決には加わらない構えだ。

 民主党役員会でも証人喚問の必要性を指摘する意見があったという。岡田克也幹事長は記者会見で、証人喚問は「なるべく避けたい」と述べたが、疑惑解明に消極的な姿勢としか映らない。

 小沢氏は首相との会談で、最近の地方選で民主党が惨敗していることなどに関して「政治とカネ以外の影響の方が大きいのではないか」と主張したという。国民の信を失い、説明責任も果たさない小沢氏が政権を批判しても説得力をもたない。その一方で、自衛隊を「暴力装置」と呼び、問責決議を可決された仙谷由人官房長官の責任に首相は頬かぶりしている。

 首相は「政治とカネ」にけじめをつけるため、必要な政治判断を示さなければ、国民の民主党への不信は払拭できないことを認識すべきである。

 

小沢氏の強弁を許すのか【日経、社説】
http://www.nikkei.com/news/editorial/article/g=96958A96889DE0E2E1E2E6EBE4E2E0E3E3E0E0E2E3E28297EAE2E2E2;n=96948D819A938D96E38D8D8D8D8D
    2010/12/21付

 菅直人首相(民主党代表)が首相官邸で小沢一郎元代表と会談し、衆院政治倫理審査会への出席問題をめぐって話し合った。小沢氏は自らの国会招致を拒否する姿勢を崩さず、民主党は「内紛」に近い党内対立をさらけ出している。

 首相は会談で政倫審での招致議決を念頭に「国会が決めればいつでも出ると言っていた。手続きをとれば出るのか」と迫った。小沢氏は「出る必要はない。議決されても出ない」と拒んだという。党首の説得にも一切応じないというのは、もはや異常な事態と言わざるを得ない。

 小沢氏の公設秘書が西松建設の巨額献金事件に絡んで逮捕、起訴されたのは昨年3月だ。今年2月には自らの資金管理団体「陸山会」の政治資金規正法違反(虚偽記入)事件で元秘書ら3人が相次いで起訴された。それでも国会の場での説明を拒否し続けてきた。

 小沢氏は当初は捜査当局の姿勢を強く批判したが、自らの不起訴が決まると一転して「検察の捜査で不正がなかったことが明らかになった」と態度を変えた。10月に検察審査会が強制起訴を決めた後は「司法手続きの段階に入り、立法府は介入を避けるべきだ」と主張している。

 一貫しているのは「私は潔白だから国会での説明は必要ない」との立場である。民主党執行部が小沢氏の説得に本腰を入れ始めたのは遅きに失した感すらある。本人があくまで拒否する場合は、証人喚問や党の処分も検討する必要があるだろう。

 小沢氏の強制起訴により裁判で争われるのは、資金管理団体の土地購入に充てられた4億円の資金に関する虚偽記入の経緯が中心となる。しかし野党が追及しているのは、巨額の資金の出所やそもそも何のために政治資金で不動産を多数取得したのかという根源的な疑問点である。

 与野党は「政治とカネ」に絡む様々な不祥事を経て、疑惑をもたれた政治家が自ら国会で説明するルールを確立した。それは刑事裁判での違法行為の認定とは別次元の、政治家の責務ととらえるべきだ。

 与党になった民主党は身内に甘い態度が際立っている。問われているのは政治資金問題への党としての姿勢であり、けじめのつけ方である。

 

民主党内対立 国民不在にうんざりだ【東京新聞、社説】
http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2010122102000078.html
2010年12月21日

 民主党内で小沢一郎元代表の政治倫理審査会への出席をめぐる対立が続いている。政策実現のための「生みの苦しみ」なら甘受するが、そうではなかろう。国民不在の内紛には正直うんざりだ。

 ここ二十年間、さんざん見せつけられた政治劇がまた、国民の眼前で繰り広げられている。

 「反小沢VS親小沢」

 この構図からいいかげんに脱し、民主党には国民生活をよくする政策の実現に全力を傾注してほしいと思う。国民の思い通りにならないのは民主党が政権政党として未熟なのか、政権交代に夢を見た国民の方が甘かったのか。

 菅直人首相(党代表)による小沢氏説得も不調に終わり、首相は党として政倫審への招致議決に踏み切る考えを記者団に表明した。

 しかし、招致手続きを進めれば事態が打開され、来年の通常国会で国民のための政策が次々実現するという見通しは全くない。

 そもそも小沢氏は招致が議決されても、政倫審には出席しない考えを首相に伝えている。民主党内には議決が無視されれば、離党勧告などの処分に踏み切るべきだとの強硬論もあるが、それでは対立が深まるだけだろう。

 野党の協力が得られるのなら、それもよかろうが、確たる見通しもなく民主党が分裂すれば政権基盤はより弱くなり、政策実現など望むべくもない。それは国民が民主党に求めた姿には程遠い。首相は小沢氏の政倫審出席に向けて説得を続けるべきである。

 首相が「脱小沢」を鮮明にすれば内閣支持率の低迷から抜け出せると考えているなら甘すぎる。

 政権低迷の根本は、首相の政治指導力と民主党の政権担当能力に対する疑問だ。これらを立て直すことなしには、国民の政権に対する信頼は回復しない。

 小沢氏が政倫審に自ら出席して説明することが法的責任とは別に、国会議員としての政治的責任を果たすことになるのは言うまでもない。「一点もやましいことはない」と言うのなら、進んで協力すればいいではないか。

 小沢氏支持議員は党執行部の地方選連敗の責任を問う姿勢を示しているが、小沢氏の「政治とカネ」自体が敗因の一つであり、小沢氏側は責任を追及する立場にない。

 民主党議員が今すべきは、一丸となって、事態打開のために政治的な知恵を絞ることだろう。それができないのであれば、政権を担う資格などない。

 

菅VS小沢  首相の覚悟が問われる【京都新聞、社説】
http://www.kyoto-np.co.jp/info/syasetsu/101221.html

 菅直人首相はきのう、民主党の小沢一郎元代表に衆院政治倫理審査会で自らの政治資金をめぐる問題について弁明するよう直接求めたが、会談は物別れに終わった。
 首相は小沢氏に政倫審出席を求める国会招致議決に踏み切る意向だが、小沢氏は応じない構えだ。議決に強制力がないとはいえ、自らの「政治とカネ」にけじめをつける政治的責任が小沢氏にはあるはずだ。政倫審で説明するのは当然である。小沢氏が責任を果たさないのなら、首相は毅然(きぜん)たる態度で臨まねばならない。もはや、問われているのは首相の覚悟である。
 小沢氏の拒否姿勢は予想されたことだった。先に岡田克也幹事長が政倫審出席を要請した際、小沢氏は強制起訴を控えていることなどを理由に拒否した。首相との会談でも同じ説明をしたようだ。
 小沢氏の政治資金の不透明な流れに今なお、多くの国民が疑問を抱いている。その上、政治団体の2009年分の政治資金収支報告書では、新生党の解党時に残った多額の国費が、小沢氏が代表を務める政党支部に流れていることも判明した。強制起訴の対象事件だけでなく、こうした疑念にも国会で答える責任がある。「裁判で説明」には納得できない。
 そもそも政倫審は小沢氏がつくった仕組みであり、9月の党代表選の際には「国会が(招致を)決めれば従う」と述べたはずだ。
 民主党役員会は決定を先送りしたが、たとえ政倫審で小沢氏の招致を議決しても強制力はない。
 小沢氏は議決にも応じない意向だ。ならば今や、ボールは首相側にあると考えた方がいい。「反小沢か親小沢か」のどたばた劇に国民はうんざりしている。幕引きのためにも、首相は離党勧告など厳しい対応も検討すべきだ。
 小沢氏の問題はそもそも、臨時国会で決着をつけておくべきだった。それをあいまいにしながら、来年の通常国会で公明党などの協力姿勢を引き出したいがために閉会後、ばたばたと動きだした。閣僚の失言や外交の不手際などが招いた支持率低迷からの抜け出す、またぞろの「脱小沢」とも映る。
 小沢氏の強気は、「脱小沢」カードしか持たないがために、それを本気で手放せない執行部の足元を見透かしているからだ。政権低迷の原因は小沢氏の処遇にも手間取るような首相の指導力不足にある。
 小沢氏に近い議員らは政権批判を強め、党内対立は先鋭化している。だが、来年度予算の編成はヤマ場を迎え、朝鮮半島情勢は緊迫の度を増している。そんな時期にこれ以上、内向きの政争を長引かせている余裕などない。首相と小沢氏はもちろん、すべての民主党の国会議員にその自覚がなければ政権浮揚など望むべくもない。

[京都新聞 2010年12月21日掲載]

 

[小沢氏政倫審拒否]国民不在にも程がある【沖縄タイムズ、社説】
http://www.okinawatimes.co.jp/article/2010-12-21_13017/   
2010年12月21日 08時55分

 予想されていたこととはいえ、やはり拒絶である。

 菅直人首相は小沢一郎民主党元代表と会談し衆院政治倫理審査会(政倫審)への出席を求めたが、拒否された。

 小沢氏は自身の資金管理団体の政治資金規正法違反事件で、近く検察審査会の議決で強制起訴されることが決まっていることを理由に挙げ、政倫審で議決されたとしても出ないとの強い姿勢を示したという。全面的な拒否である。

 小沢氏は17日には、対応を一任された岡田克也幹事長の説得にも同じように応じていない。党のトップとナンバー2がそろって、「一兵卒」を自任する小沢氏にこうも軽くあしらわれるとは情けない。

 民主党の権力の中心がどこにあるのか、二重構造を図らずもさらけ出した。民主党はもはや政党の体をなしていないといわざるを得ない。

 小沢氏の拒否を受け、党執行部は年明けの通常国会前に招致議決をする方針である。

 小沢氏支持グループはこれに対抗して、両院議員総会の開催を求める署名活動を展開している。

 私たちが何度も書いてきたように、日本はいま、外交、内政とも難問が山積し、一刻の猶予もない。2011年度予算編成の最終段階でもある。「反小沢VS親小沢」で党内の権力闘争に明け暮れている場合か、といいたい。

 双方とも本来示すべき「政治とカネ」の問題について真剣に議論する気配はない。政権浮揚のための「小沢排除」と、大義なき「小沢擁護」が、コップの中で争っているようにしか見えない。

 菅首相は「脱小沢」で政権浮揚を果たしてきた。通常国会乗り切りも念頭に、小沢氏を説得して首相のリーダーシップを演出し、今回も支持率回復につなげる考えだったのだろうが、もくろみははずれた。逆効果にしかならなかったのではないか。

 日本の政治は乱気流に突入している。停滞感が漂い、機能していない。上手にハンドリングして乱気流から抜け出せるような優れた政治家が見当たらない。仮にいたとしても「衆参のねじれ」は簡単に解消できず、政策が実現できる構造になっていない。

 緩慢に墜落しようとしているのが今の日本の姿ではないのか。政権交代した1年前の高揚感はもうなくなった。期待値が高かった分だけ、反動もまた大きい。民主党議員らにそのような自覚があるだろうか。

 主導権は今や野党に移った。自民党は当初の方針を変更し政倫審に出席しない考えである。議決にくみするのは、菅首相ら「反小沢」を利するとみたようだ。通常国会では仙谷由人官房長官らの参院問責決議を盾に審議に応じず解散・総選挙に追い込むつもりだ。

 ここに至っては連立の新たな組み合わせや政界再編によってしか、日本政治の活路は見いだせないのではないか。

 民主党は「国民の生活が第一」を掲げ、政権交代を果たした。度を超した党内権力闘争に終止符を打ち、原点に返るべきだ。政策を実現するためにも、早急に政治体制を整える必要がある。

 

 琉球新報は小沢・菅会談決裂関連の社説でなく、下記社説が2本でした。

安保理緊急会合 国連は国際調停力の発揮を(2010.12.21)
コザ騒動40年 民衆蜂起の歴史から学べ(2010.12.21)

コザ騒動40年 民衆蜂起の歴史から学べ2010年12月21日
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-171407-storytopic-11.html

 基地の島・OKINAWAの現実はどれだけ変わっただろうか。「アメリカ世」の中で繰り返された米兵による人権侵害に対する、沖縄人の怒りが爆発したコザ騒動から満40年がたった。
 騒動の内実をさまざまな角度から検証し、今の沖縄に重ね合わせて意義を見詰め直す市民レベルの多彩な取り組みがなされ、深みを増している。沖縄戦後史で、米軍の圧政に対して実力を行使した唯一の大規模な民衆蜂起の意義は色あせず、今も多くのことを問い掛けている。
 なぜだろうか。
 沖縄の民意が軽んじられ、民主主義国家であるはずの日本の政治に反映されない状況が全くと言っていいほど、変わらないからだ。
 今年、沖縄の基地問題は激動した。9万人が結集して、普天間飛行場の国外・県外移設を求めた県民大会が開かれたにもかかわらず、民主党政権は一顧だにせず、名護市辺野古崎への移設に回帰し、日米で合意した。その後、県民に充満した思いは「悲憤」と「沖縄差別への告発」であった。
 4カ月後、夏の甲子園で、興南高校が春夏連覇を成し遂げた時、多くの県民が歓喜し、「シタイヒャー(よくやった)」と叫んだ。
 コザ騒動の現場でも発せられた言葉である。県勢の初快挙を通し、あくまで沖縄に基地を押し付けようとする日本政府と傍観している本土の人々に対する情念を交錯させた県民も多かっただろう。
 沖縄の基地重圧は、米軍統治下の人権侵害の歴史を縦糸に、爆音や米兵事件など、今も拡大再生産されている被害を横糸にした重層的構造になっている。
 40年前に米軍の圧政に向けられた怒りは、構造的な沖縄差別を温存する日本全体に矛先を変えつつあり、血脈のように息づく。政府はそれを見過ごしてはなるまい。
 騒動のきっかけとなった威嚇発砲をした米陸軍の元憲兵のブルース・リーバーさんは、過重な基地負担が解消されない状況を目の当たりにし、「なぜ第2のコザ騒動を起こさないのか」と語っている。
 日米合意の後の県民世論調査で、日米安保を「維持すべきだ」との回答はわずか7%に落ちた。沖縄の民意はいつ発火してもおかしくない。安保の名の下に一地域に犠牲を強いる悪循環を断ち、民意を反映した政治に立ち返ること。それが歴史が残した教訓だ。

始めに戻る


 以下、小沢・菅会談決裂を伝える20日夜以降の各社記事。

「出て意味があるならいくらでも出るが…」小沢氏、政倫審に消極姿勢 (1/2ページ)
2010.10.22 23:49
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/101022/stt1010222350014-n1.htm

 民主党の小沢一郎元代表が自身の「政治とカネ」の問題に関する政治倫理審査会(政倫審)への出席について、慎重な考えを示したことが22日明らかになった。岡田克也幹事長らは平成22年度補正予算案を国会に提出する29日までには、小沢氏から国会出席の確約を取り付けたい考えだが、対応に苦慮しそうだ。

 「政倫審に出て意味があるならいくらでもでるが…。国会で説明することで一つの区切りになるのか」

 小沢氏は周辺にこうもらしたという。

 小沢氏に近い中堅議員は「政倫審に出たら出たで、野党側はこの次は証人喚問を実施しろと要求してくるだろう」と述べ、小沢氏が慎重な理由を説明する。

 岡田氏ら執行部は21日夜、首相公邸に集まり菅直人首相とともに対応を協議したが、方針はまとまらなかった。首相や仙谷由人官房長官はこの問題の対応を岡田氏に任せており、党内には「小沢さんに鈴をつけにいくのは岡田氏しかいない」(ベテラン)との声も出ている。もっとも、岡田氏は9月の党代表選で小沢氏を強く批判しただけに、説得は容易ではない。

 野党側は24日投開票の衆院北海道5区補選で自民党候補の優勢が伝えられていることもあり、25日以降小沢氏の招致実現を一層強く求めていくとみられる。

 参院幹部の一人は「小沢氏の招致に応じれば、野党が(補正予算案の成立に)協力するという確約が取れているのか」と岡田氏らの対応に疑問を投げかける。

(2/2ページ)
 こうしたなか、執行部と小沢氏側の橋渡し役を買って出ようとしているのが鳩山由紀夫前首相だ。

 鳩山氏は「近く小沢氏と会って話をする」と周辺に語り、党執行部に代わって小沢氏の意向を聞くなど仲介役に意欲を示した。

 鳩山氏は22日午前、都内の個人事務所で岡田氏と会談した。だが、鳩山氏は22日夕から5日間の日程で、日本のインフラ技術を売り込むためとしてベトナムへ出発してしまった。鳩山氏は自らの資金管理団体の偽装献金事件が再燃しており、調整役となるのは厳しいとみられる。

 

【首相−小沢会談】会談決裂 離党勧告も
2010.12.20 23:53
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/101220/stt1012202353007-n1.htm

 菅直人首相(民主党代表)は20日、民主党の小沢一郎元代表と首相官邸で1時間半余り会談した。首相は衆院政治倫理審査会に出席し、「政治とカネ」の問題を弁明するよう要請したが、小沢氏は「出る必要性がない。招致議決があっても出ない」と拒否した。

 首相は「党として物事を決めなければならなくなる」と離党勧告を含め厳しい対応を取る可能性に言及。それでも小沢氏は近く強制起訴され司法手続きが始まることを理由に応じず、会談は決裂した。

 これを受け、岡田克也幹事長は党役員会で、自らが引き続き、小沢氏の政倫審出席に向け、調整を進める考えを表明した。出席者からは、野党が求める証人喚問に同調すべきではないかとの意見も出た。

 岡田氏は27日の党役員会でこの問題の最終結論を出す構え。役員会後の記者会見では「他の野党とも協議し、どういう道があるか、さらにしっかりと議論しなければならない。来週の役員会で1週間の状況を踏まえて意思決定するのではないか」と述べた。

 また、首相は20日夜、記者団に「小沢さんから新しい話がないのであれば会っても仕方がない」と再会談に慎重な考えを示した。

 ただ、政倫審の招致議決は困難な情勢だ。政倫審への招致議決をするには衆院政倫審委員の過半数の出席が必要だ。自民党は実効性のない議決に応じない方針を固め、公明党も同調の動きを見せる中、小沢氏を支持する委員が欠席すれば開催のめどは立たない。

 一方、民主党規約と倫理規則によると、所属議員に対する離党勧告は役員会の発議により党常任幹事会が多数決で決める。離党勧告の対象者には常任幹事会で弁明する機会が与えられ、処分決定後にも不服申し立てが認められている。

 

↓この記事の表題は酷い、血判状とは尋常ではないが、記事中「両院議員総会開催を求める“血判状”ともいうべき署名集めを開始し」とあり、実際は署名のことだと。アホか。煽るのもいい加減にしろ。

小沢“血判状”で反撃の狼煙 菅・仙谷批判もヒートアップ!
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20101214/plt1012141557002-n1.htm
2010.12.14

 民主党の小沢一郎元代表(68)の衆院倫理審査会への招致議決問題で、14日も反小沢と親小沢の駆け引きが続いた。脱小沢にこだわる菅直人首相(64)や仙谷由人官房長官(64)の意を受け、13日の党役員会でこの問題の一任を取り付けた岡田克也幹事長(57)は、場合によっては自らの裁量で議決に踏み切ると宣言。これに対して、小沢氏を支持する議員らは、党代表や幹事長の解任を決めることもできる両院議員総会開催を求める“血判状”ともいうべき署名集めを開始し、反撃の狼煙をあげた。

 岡田氏は14日午前、新潟県胎内市で記者団に、役員会で決まった「幹事長一任」の意味について「小沢氏本人が政倫審に出て説明することが基本だが、それがかなわないときには、党として決定しなければならなくなる、ということまでは役員会で確認した」と説明。小沢氏が岡田氏と会談して政倫審出席を拒否した場合、自らの権限で議決に持ち込む考えを示した。

 さらに「われわれが考えていることは極めて常識的だ。政治家たるもの、疑念を持たれれば国会できちんと説明する。当たり前のことを、やってくださいと申し上げているだけだ」と小沢氏側を“挑発”した。

 小沢氏への会談については「申し入れ中だ。早くお会いしたい」と述べた。

 岡田氏ら執行部は一両日中にも小沢氏との会談を実現させ、政倫審開催に道筋を付けたい考え。「政治とカネ」にけじめをつけて政権浮揚を狙うとともに、連携相手として期待する公明党を2011年度予算案編成に加えたいためだ。

 しかし、そう簡単にことは進みそうにはない。まず、「一任」の解釈のズレは深刻だ。反小沢系党幹部は岡田氏と同様の考えだが、小沢氏に近い参院幹部は「小沢氏に伝えることだけを一任した」と述べている。

 小沢氏は12日夜、鳩山、輿石両氏と会談し、「私が政倫審に出て政権運営がうまくいくなら構わない。しかしどんどん深みにはまってしまうなら政倫審に出る意味がない」と述べており、小沢氏が政倫審に出席することを了承すると見る向きは少ない。会談した時点で、対立が再燃してしまうのだ。

 親小沢の中堅議員は「政倫審出席をきっかけに公明党が民主党と手を握るという確約はあるのか。根回しをした形跡はみられない」と執行部の暴走を批判。民主党関係者の1人も「小沢氏は期限を区切っていないことを逆手にとって『裁判で無罪を確信しているので、判決確定直後に政倫審に出てもいい』と答える奇策に出る可能性もある」とみる。

 ■赤坂でカラオケ 小沢根回し?

 こうした中、川内博史衆院議員ら小沢氏に近い国会議員約40人は13日夕、国会内で会合を開き、党執行部の交代などが可能な両院議員総会の開催を求め署名活動を開始した。

 両院議員総会は民主党国会議員412人の3分の1以上が要求すれば「速やかに招集」することが規約で決まっている。9月の党代表選で小沢氏は200人の国会議員票を集めているためか、川内氏は「あっという間に集まる」と自信たっぷりに語った。

 狙いについて小沢氏周辺はこう打ち明ける。

 「両院議員総会が招集されれば、菅政権の度重なる失政、仙谷官房長官批判、茨城県議選で惨敗した責任問題について菅執行部が大炎上する。また、岡田幹事長の解任動議を出して可決し、それに伴う内閣改造を狙うこともできる」

 その小沢氏は同日夜、両院議員総会長を務める中野寛成元衆院副議長ら旧民社党系議員と東京・赤坂のスナックでカラオケに興じた。上機嫌で十八番の「北上夜曲」を熱唱したという。出席者によると、小沢氏は国会招致に関する話題には触れなかったというが、菅首相周辺には「根回しを始めたのでは」との疑心暗鬼が広がった。

 菅首相は同日夜、首相官邸で記者団に「小沢氏は代表選で、国会が決めれば出席すると約束しているので、約束を守ることが本人にとっても党にとっても良いことだ」と述べたが、小沢氏に近い若手議員は「公約違反ばかりしている菅首相には『国民との約束』を口にする資格はない」(若手)とピシャリ。

 もはや、抜き差しならないほどの感情的対立を生み出しているバトルの行方はいかに。

 

【夕刊フジ編集局から】菅首相と小沢氏のサシ会談 朝刊各紙を眺めると…
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20101221/plt1012211538001-n1.htm
2010.12.21

 菅首相と小沢氏とのサシの会談で、どんなやりとりが交わされたのか。朝刊各紙を眺めると、その具体的な言葉が浮かび上がってきます。

 首相は「これは説得だから、小沢氏の意見を聞く必要はない」(朝日)と意を決して臨んだだけに、相当なイラ菅ぶりが発揮された様子。

 小沢氏の「(国会招致で)国会がうまくいくのか」との指摘に「とげの一つは減ります」(朝日)と反論すると、小沢氏が「冷静に、冷静に」(日経)といなす。出る出ないで《押し問答を10回以上繰り返した》(毎日)という。

 平行線のまま、最後は首相が「政倫審に出てもらえないなら、次の手段をとらせてもらう」(読売)と言い捨てて席を立った。

 会談後、小沢氏は「あいつら変わってねえなあ…」(産経)とボヤき、電話を受けた鳩山氏は「首相は相当、感情を前に出して問い詰めたようだ」(東京)。

 首相は「新しい話がないのであれば会っても仕方ない」(産経)と証人喚問も視野に入れたようですが、さて。

 

首相興奮1時間半「肩こった」小沢氏、首に湿布
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20101221-OYT1T01223.htm

 民主党の小沢一郎元代表は21日夜、9月の党代表選で小沢氏を支持した同党議員約20人と都内で会食し、20日の菅首相との会談について、「『挙党態勢を築いてほしい』と言ったが、首相が興奮して話にならなかった」と振り返った。

 出席者が明らかにした。小沢氏は首筋に貼った湿布を見せながら、「首相は感情的になっていた。同じ話を1時間半も繰り返され、肩がこった。仲間に責められるのはつらい」とも漏らしたという。

(2010年12月22日07時19分  読売新聞)

 
 ワイドショー通信簿
民主党「小沢脱党分裂」年明け早々に全面戦争突入
2010/12/21 15:37
http://www.j-cast.com/tv/2010/12/21084044.html

   20日(2010年12月)行われた菅vs小沢会談は、案の定、決裂に終わった。菅首相から対決モードを変え、何らかの妥協策の提示があるのかもと見られていたが、菅は感情むき出しに小沢元代表に政倫審出席を迫ったという。

   「ここまでこじれる問題だったのかという気がしてならない」(司会の赤江珠緒アナ)

「あいつら『脱小沢』で支持率狙い」
   会談直前、小沢は「15分で席を立つ」と周囲に漏らしていたが、結局1時間半に及んだ。

  「脱小沢」の旗を降ろせない菅と、稚拙な政権運営も含めて「脱小沢」でカタをつけようとする首相に反発する小沢。会談途中で感情むき出しになっ た菅が、小沢が検察審査会の起訴議決後に記者に語った「国会で決めた決定に従う」との発言を官邸スタッフに持ってこさせ、突き付ける一幕もあったという。

   会談後に小沢から電話があったという鳩山前首相がその内容を記者に語った。

「相当、菅総理は感情を前に出されて問い詰められたようです」

   同様に小沢から電話があった輿石民主党参院議員会長はもっとあからさまだ。

「菅さんは壊れたテープレコーダーみたいだ。あいつら(菅執行部)はもう1回『脱小沢』をやれば支持率が浮かび上がると思っている」

   ここまで来ると、もはや修復不可能な関係と言える。

   赤江が「これからどうなるのでしょうか」と問うと、三反園訓(テレビ朝日コメンテーター)が次のように解説した。

「今日(21日)からが本格的な闘い。菅さんはこのままでは政権はダメになり、活路を開くためには小沢さんを排除するしかないと 決めた。証人喚問に小沢さんは応じないだろうから離党勧告。これをやらないとリーダーシップを問われ、通常国会で辞めざるを得なくなる。小沢さんが出てい く党分裂の可能性も出てきた」

   年明け早々から政界は国民不在の一寸先は闇の世界に突入か。

 
菅・小沢会談は物別れ 民主党、役員会で対応協議も結論は来週の役員会まで先送り【FNN】動画あり
http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00190016.html

民主党の小沢元代表の回答は、「国会で議決されても出ない」だった。
90分間の直接会談が物別れに終わり、議決の勝負手を打つ前に封じられた形の菅首相だが、この一局に展望は開けてくるのか。
剛腕の方はといえば、勝負ありとばかりに、若手らとの夜の会合に繰り出し、すでに年忘れモードに入っている。
会談後、2人の表情は、対照的なものだった。
菅首相は「(政倫審に)出る必要はない、出ないということを言われました」と述べた。
剛腕の説得というリーダーシップを示す絶好の機会だったが、菅首相の顔はこわばっていた。
一方、小沢元代表には、笑みが見えた。
そしてもう1人、会談に出席できなかった岡田幹事長は、菅首相の後ろに立っていた。
90分間という異例の長さとなった菅・小沢会談だが、結果は決裂となった。
菅首相は「小沢さんは、出る必要性がないんだということで、議決があっても出ないという姿勢を示されました」と述べた。
2人きりの会談で、何度も政倫審への出席を要請した菅首相だが、小沢氏は司法の場で決着をつけると、かたくなに拒み続けたという。
菅首相は「私としては、それではなんらかの党としてのそうした方向に対して、物事を決めなければならなくなりますと」と述べた。
民主党では、強制力のある証人喚問という強硬論も浮上している。
こうした中、民主党は役員会を開き、対応を協議した。
会見で、岡田幹事長は「非常に道は狭いわけでありますが、政倫審ということも選択肢として、別にそれが消えたわけじゃないということです」と述べた。
小沢氏政倫審への道は、手詰まり感さえ漂う。
会見では、「政倫審の議決があっても出席しないと。国会の方針に従わないとしている議員がいる民主党のガバナンス(統治)というのは、どうなっているんでしょうか」と質問がされた。
岡田幹事長は「それを拒否されたということは、非常に残念なことです。しかし、それが最終的なものかどうかということについて、私はまだあきらめてはおりません」と述べた。
記者の質問がすべて出切るまで答えた岡田幹事長だが、小沢氏への具体的な次の一手は発表されなかった。
結局、結論は来週の役員会まで先送りされることになった。
先行き見えない情勢の中、岡田幹事長が20日夜、向かった先は、ふぐ料理店だった。
枝野幹事長代理らも出席して、民主党幹事長室の忘年会が行われた。
しかし、最大の懸案が年内に片づくかは、難しい状況となっている。
一方、時同じくして、小沢グループも20日夜、忘年会を行っていた。
こちらは気持ちを新たに新年を迎えるのか。
三井弁雄国交副大臣は「小沢さんとは、何も話しないよ」と述べた。
一方、小沢氏から連絡を受けた鳩山前首相は、「小沢さんにはですね、こういう時、むしろ感情的にならず、大人の対応をこういう時こそ、するべきではないかと思います」と述べた。
直接会談に小沢系議員は感情的に。
民主党の松木謙公農水政務官は、「なんで、官邸で党のことをやるのかもわからない、僕には。普通だったら、違うところでやるんじゃないですか」と述べた。
また、野党・自民党の大島副総裁は、「何も結論が出なかった。菅総理のリーダーシップが問われる」と述べた。
みんなの党の渡辺代表は、「もういいかげん、こういう民主党内バトル茶番劇はやめてほしいですね」と語った。
自民党と公明党は、議決に応じない方針を示唆するなど、招致問題は暗礁に乗り上げている。
記者からは、ついに「衆議院を解散してですね、小沢氏を公認せずに、選挙で国民に信を問うべきだという声も出ています」という質問が飛んだ。
菅首相は「なんか、ちょっと話が飛んでいませんか。少し話が飛びはねていませんか」と述べた。
      

(12/21 00:20)

 
小沢“生け贄”公開処刑へ 集団リンチで国民のガス抜き
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20101221/plt1012211632002-n1.htm
★菅、証人喚問で徹底追及か

2010.12.21

 民主党の小沢一郎元代表(68)が追い込まれている。菅直人首相(64)との会談で、政治倫理審査会(政倫審)への出席を拒否したことで、偽証罪に問われる公開の証人喚問に引きずり出されそうなのだ。菅首相は危険水域まで落ちた内閣支持率を回復させるため、生け贄のごとく小沢切りに邁進。国民不在の党内抗争は、剛腕政治家の人民裁判に発展しかねない情勢になってきた。

 「再考していただいた方がいい。証人喚問は質問の仕方にもよるが、政倫審の方がふさわしい。(来年1月の通常国会前というのは)1つのケジメをつけていい時期だ」

 「影の宰相」こと仙谷由人官房長官は21日午前の記者会見で、こう語った。小沢氏に政倫審への出席をうながす発言だが、「拒否すれば証人喚問だ」と静かに恫喝したようにも聞こえた。

 注目の頂上会談。菅首相は20日午前11時過ぎ、官邸5階の執務室に小沢氏を招き入れた。2人は1年4カ月前、鳩山由紀夫前首相を含めたトロイカ体制で政権交代を成し遂げた仲だが、菅首相は単刀直入、「政倫審に自ら出てもらいたい」と切り出した。

 小沢氏もおもむろに茶封筒から2枚のペーパーを取り出し、「裁判を今後行うことが確定している私が、政倫審に自ら出席しなければならない合理的な理由はない」との文面を読み上げた。両者の間には「党の同志」といった配慮や絆は見られなかった。

 その後、菅首相は小沢氏のウソを暴きにかかった。

 小沢氏が「(政倫審に)出ると言ったのは起訴議決前の話だ」と主張すると、菅首相は秘書官を呼び、起訴議決公表後3日後の10月7日に、小沢氏が記者団に「国会で決めた決定に私はいつでも従う」と語っていた発言記録を示した。

 また、小沢氏が「司法手続きに入っているから、出席できない」というと、菅首相は「加藤紘一(自民党元幹事長)も、(ヤミ献金事件の)捜査中に政倫審に出ている」などと過去の事例を示して反論。事前に綿密な「小沢対策」の準備をしていたようだった。

 結局、両氏の主張は平行線のまま。小沢氏は「国会運営や選挙への影響は、『政治とカネ』以外の影響が大きい」「仙谷氏の問責決議はどうするんだ」などと抵抗したが、菅首相は「政倫審に出ないなら、次の手段を取らせてもらう」といい、席を立ったという。

 小沢氏は会談終了後、盟友の鳩山氏に電話を入れ、「首相は感情的だった。離党勧告どころか、証人喚問までやるかもしれん…」と漏らした。

 菅首相がたくらむ証人喚問は、政倫審と並び、疑惑を晴らすために国会で事実関係を説明する場だが、政治家にとっては天と地ほどの差がある。

 政倫審が、非公開の席で国会議員に疑惑について説明・確認するのに対し、証人喚問はテレビ中継も入った公開の場で、疑惑について1つひとつ厳しく追及される。「大衆受けする集団リンチ」(与謝野馨元財務相)という指摘もある。

 証人喚問は強制出席であり、拒否すると「1年以下の禁固、1万円以下の罰金」。ウソの証言をすると偽証罪に問われ、「3カ月以上 10年以下の懲役」となる。

 小沢氏は1993年、東京佐川急便事件に絡み、証人喚問を受けているが、これが国民の間に「小沢氏=ダーティー」という印象を植え付けた面は否めない。強制起訴を前にして、小沢氏としては新たなマイナス材料を抱え込むことは決して得策ではない。

 これに対し、菅首相サイドには最高の延命策といえる。衆参ねじれで政権浮揚の秘策が見あたらない中、小沢氏の「政治とカネ」の問題を徹底追及することは、「世論調査で8割近くが賛成するテーマで、支持率回復が期待できるうえ、小沢氏を敬遠する野党各党との共闘も模索できる数少ないカード」(官邸周辺)というわけだ。

 現に、21日の新聞各紙の社説は「もはや証人喚問しかない」(産経)、「実現には証人喚問しかない」(読売)、「執行部は強い姿勢で臨め」(朝日)などと、菅首相を後押しする内容となっている。

 これを受けてか、自民党も21日午前の役員会で、小沢氏に対する政倫審招致議決には応じず、あくまで証人喚問を求める方針を決定した。

 永田町では「菅首相が『脱小沢』で政権を浮揚させたうえで、衆院解散・総選挙に打って出るのでは。来年の通常国会を乗り切る展望が見えない中、捨て身で政界再編まで突っ走る気ではないか」(永田町関係者)との見方も浮上している。

 菅首相は、小沢氏との会談後、官邸で記者団に対し、「きちんと(小沢氏が)国民に説明することが必要だ」と強調。岡田克也幹事長も「(27日の党役員会で)1週間の状況を踏まえて意思決定していく」と述べ、野党の出方を見極めつつ、小沢氏に対する最終判断をする考えを示した。

 小沢系議員が猛反発する中、菅首相は小沢切りを実現できるのか。

 
岡田幹事長 首相と対応協議へ【NHK】動画あり
12月21日 16時5分
http://www.nhk.or.jp/news/html/20101221/t10015986431000.html

民主党の岡田幹事長は、小沢元代表が衆議院政治倫理審査会に出席することが望ましいとしながらも、党内に小沢氏が出席しないとしている以上、証人喚問を検討すべきだという意見があることを踏まえ、菅総理大臣と今後の対応を協議することにしています。

小沢元代表の国会招致を巡り、菅総理大臣は、20日、小沢氏と会談し、衆議院政治倫理審査会への出席を繰り返し求めましたが、小沢氏は「裁判で潔白を証明したい」として、議決されても出席しない考えを示し、会談は物別れに終わりました。これについて、岡田幹事長は、あくまでも小沢氏が審査会に出席することが望ましいとして、野党側の出方を見極めながら議決を行うかどうか、来週にも判断したいとしています。ただ、党内には小沢氏が議決されても出席しないとしていることや、自民党と公明党が議決に応じない姿勢を示していることから、審査会ではなく、野党側が求める証人喚問を検討すべきだという意見もあります。このため岡田氏は、こうした意見を踏まえ、菅総理大臣と会談し、今後の対応を協議することにしています。

 
菅首相VS小沢氏 90分間水掛け会談【日刊スポーツ】
http://www.nikkansports.com/general/news/p-gn-tp3-20101221-715932.html

 イラ菅VS動じない剛腕ー。菅直人首相は20日、国会招致問題で小沢一郎元代表と90分間の“直接対決”に臨んだ。感情もあらわに小沢氏に迫ったことが分かったが、必死の説得も通じず。「脱小沢」で政権浮揚を目指す思惑は外れ、民主党としての結論も27日に先送りされた。小沢氏を国会に呼べるかどうか、総理の指導力が問われた最大のチャンスを生かせなかった菅首相。先延ばし、肩すかしの印象も否めず、結論はいつ出るのか。

 党最強の「一兵卒」を、総理がどう説得するか。菅首相のホーム、官邸で行われた菅VS小沢の直接対決は、予想を超える約1時間半に及んだ。菅首相は、小沢氏の政治資金問題が「国会や選挙に悪い影響がある」として政倫審への出席を要求したが、小沢氏は司法手続きが始まるとして議決が出ても出席しないと明言。首相の要請を突っぱねた。

 90分間の攻防は「同じ話が繰り返された」(岡田克也幹事長)といい、双方が主張を続けたようだが、菅首相が感情を前面に出し、小沢氏に出席を迫る展開もあったようだ。会談後、報道陣には何も語らずに官邸を後にした小沢氏が、鳩山由紀夫前首相に連絡を取って“暴露”していた。

 報道陣の取材に応じた鳩山氏は、小沢氏の話として「菅総理は相当、感情を前に出し問い詰めてきたようだ」と明かした。政倫審に出席すれば、野党と建設的な議論ができるか問われた菅首相は「その保証はない」と本音を漏らす場面もあったという。議論が平行線をたどり、「(菅首相が)『それなら、次の段階に進まざるを得ない』という話もされたということだ」と指摘。小沢氏は「泰然自若としていたい」と話したという。

 首相就任後、封印していた“イラ菅”が復活する勢いで、小沢氏に国会招致を迫ったとみられる菅首相。小沢氏の拒否は織り込み済みとはいえ、最近「指導力」を強調する場面が多く、かつて支持率を押し上げた「脱小沢」の手法で、国会出席への流れをつくることは、政権浮揚への絶好の機会だった。しかし、この後行われた党役員会では結論は出ず、27日の年内最後の役員会に持ち越された。

 岡田幹事長は、役員会後の会見で「小沢さんに国会に出ない選択肢はない」と、政倫審出席を説得する方針を示したが、脱小沢VS親小沢の党内亀裂は激化する一方。野党の対応や党内事情を見極めたいと説明したが、混迷する招致問題を象徴するような結末に、報道陣からは「先延ばしではないか」との指摘も出た。

 政倫審の議決に強制力はなく、執行部は今後、野党の求める証人喚問も選択肢にする方針。しかし、出口は見えず、焦りの色もうかがえる。「越年抗争」を指摘する声もある中、菅首相や執行部は、どこまで腹をくくれるのか。【中山知子】

 [2010年12月21日9時14分 紙面から]

 
小沢vs菅、感情むき出し…離党勧告年内論も【読売】
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20101221-OYT1T00197.htm

 民主党の小沢一郎元代表の国会招致を巡る菅首相(党代表)と小沢氏との直接会談は物別れに終わった。

 首相と小沢氏の1時間半の会談は、小沢氏周辺によると、首相が感情むき出しで小沢氏を批判するなど、「激しい応酬」となった。

 ◆小沢包囲網◆

 小沢氏の「会談での首相の顔つきは厳しかった。野党の証人喚問要求に応じるつもりかもしれないし、離党を迫ってくるかもしれない」という懸念は現実味を帯びつつある。

 会談後の党役員会では、自民党が政倫審での招致議決に反対していることを踏まえ、「証人喚問という手もある」と、小沢氏の証人喚問を求める野党に同調する意見も飛び出した。

 前原外相グループの議員からは、「『一兵卒』が首相の説得に応じないのでは、組織が成り立たない。小沢氏に離党勧告を出すべきだ」と党の処分を強く主張する。

 首相も政治とカネの問題決着が「自らの役割」と自認しているとされ、首相に近い議員の間では「小沢切り」は政権浮揚に不可欠との認識が強まっている。

 首相周辺には「小沢氏が離党しても、ついていくのはわずかだ。年内決着を目指すべきだ」との強硬論も多い。小沢氏に対する「包囲網」は狭まっている。

 ◆小沢グループ弱体化?◆

 小沢グループの議員は「首相は世論受けのいいリーダーシップにこだわり、小沢氏を切り捨てようとしている」と批判したが、受け身の戦いを強いられている。

 小沢グループは党内に約150人いるとされるが、20日昼、首相と小沢氏の会談の行方を見守ろうと国会内に集まった議員は、松木謙公農林水産政務官ら12人だけで、菅グループから「いつもと同じ顔ぶれだ」と皮肉られている。

 小沢氏に近い鳩山前首相は20日夕、都内で記者団に、参院で仙谷官房長官らの問責決議が可決されたことを踏まえ、「国会を正常化させ、与党も野党も協力できる状況を作るため、挙党態勢が今求められている」と語り、内閣改造で小沢グループを含めた挙党態勢を築くべきだとの考えを示したが、党内対立は深まる一方だ。(遠藤剛、小坂一悟)
(2010年12月22日07時38分  読売新聞)

 
小沢氏、首相らを批判「仲間じゃない」【スポニチ】
http://www.sponichi.co.jp/society/flash/KFullFlash20101221128.html

 民主党の小沢一郎元代表は21日夜、都内で支持議員約20人と懇談し、自身の国会招致を求める菅直人首相や岡田克也幹事長について「仲間という感じがしない」と批判した。

 出席者によると、招致をめぐって決裂した首相との会談について「菅さんはずいぶん感情的だった。ああいう菅さんを見たのは初めてだ。仲間なんだから冷静に話をしようと言ったが、興奮していて話にならなかった」と説明。

 同時に「私が政治倫理審査会に出ることで国会の状況がどう解決するのか説明してほしいと菅さんに聞いたが答えはなかった」と指摘した。

[ 2010年12月21日 22:55 ]

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