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2013年5月10日 (金)

(資料採録)先月29日付けの、ニューヨーク・タイムス記事:原発の汚染水こそ目下の危機、&一昨年4月4日のNHKの記事。

 NYTの記事と、5月7日のFNNニュース、発災翌月4月4日のNHK科文ブログの記事を採録したおきました。

(以下転載始め)
Friday, May 10, 2013
NYT記事:原発の汚染水こそ目下の危機 Flow of Tainted Water Is Latest Crisis at Japan Nuclear Plant
http://peacephilosophy.blogspot.jp/2013/05/nytflow-of-tainted-water-is-latest.html

 福島第一原発での「地下貯水タンク」の放射能漏れが報道され、しだいにこれがタンクとは名ばかりのビニールプール、あるいは液体を溜めることさえできないゴミ処分場も同然のものだったことが明らかになった。日本の報道はここでストップしてしまったように見え、今はトーンダウンしている。しかし、そもそもなぜこのような状況になってしまったのか、汚染水の増加が止まらないのはなぜか、ビニールプールに放射能汚染水を入れるのは誰が決めたことだったのか?
 ここに紹介するニューヨーク・タイムズの記事には、密室で隠れて事を進める東電と政府の泥縄式のやり方が、次から次へと失敗を招いている、憂うべき現状が見えている。
(前文・翻訳:酒井泰幸)

原発の汚染水こそ目下の危機 Flow of Tainted Water Is Latest Crisis at Japan Nuclear Plant
http://www.nytimes.com/2013/04/30/world/asia/radioactive-water-imperils-fukushima-plant.html?nl=todaysheadlines&emc=edit_th_20130430&_r=1&

2013年4月29日 東京発

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 世界で2番目に深刻な核災害となった3連メルトダウンから2年後、福島第一原子力発電所は新しい危機に直面している。高い放射能をもった廃水があふれ出し、作業者たちはこれを収拾しようと格闘している。

 破壊された原発の原子炉建屋に、地下水が毎分 284リットル近くも流入している。重要な冷却システムが水没しないように、流入した地下水を汲み出しているが、それは高濃度に汚染されている。絶え間なく流れ続ける放射性廃水を封じ込めるために作業者の一団は苦闘しており、頼みの綱は17ヘクタールの駐車場や芝生に立ち並んだ、銀色や灰色の大きな貯蔵タンクである。ここにはオリンピック競泳プール112杯分に相当する汚染水が溜まっている。

 しかしこのタンクをもってしても、原発にあるストロンチウムを含んだ大量の汚染水を対策するには足りない。このことが、2011年の核災害の規模の大きさを象徴するとともに、批判者たちの目には、この原発を運営する企業と規制監督官庁の場当たり的な意志決定の象徴と映る。この問題の深刻さから、原発を運営する東京電力は敷地の南端にある小さな森林を伐採し、あと何百ものタンクを設置する場所を作ろうと計画している。あふれ出る汚染水に対処するために建設された地下貯水槽からの漏洩が、ここ数週間で明らかになったため、タンクの増設は急務となった。

「食べていようが眠っていようが仕事していようが、汚染水は分単位で増え続けている。常に追われているように感じるが、一歩先を行くように最善を尽くしている」と東電の広報担当オオノ・マサユキ部長は語った。

 東電がなんとか一歩先を行っている間にも、貯蔵場所が間もなく無くなるという脅威は長引き、それは東電自身も非常事態と呼ぶ状況へと発展し、溜まった大量の汚染水は、いまにも海岸の原発から太平洋に漏れ出る不安をかき立てる。

 この困難な状況と、別の補助冷却システムが止まった29時間の停電をはじめとする一連のお粗末な事故は、ある由々しき事実を際立たせた。メルトダウンから2年がたっても、惨事の火蓋を切ったのと同様の大きな地震と津波に対して、この現場は脆弱なままだということだ。

 事故直後の絶望的な数ヶ月に比べれば、溶融した炉心を安定的に冷却するため奮闘した作業者のおかげもあって、炉心の温度は下がり福島原発の危険は下がったことは言うまでもない。

 しかしこの原発の安全システムや対策工事は仮設のままであり、まだ事故の危険を抱えていると多くの専門家は警告する。

 壊れた炉心に注水する応急の循環冷却装置は、ポンプ、フィルター、それに4キロメートルにわたって原発敷地をはい回るパイプが、迷路のように繋がったものである。 また使用済み核燃料を保管するプールは壊れた原子炉建屋の5階に宙ぶらりんになったままで、東電は燃料棒を安全な場所に移そうと苦闘している。

 新たに組織された監視機関である原子力規制委員会の委員長で、長年にわたり原子力を推進してきた田中俊一氏が、貯水槽からの漏洩を公表した後で、「事故の再発を防げない恐れがある」と記者に語ったことを見ても、この状況は憂慮すべきものだと言える。

 メルトダウン前に発電所を操業していた会社に事故処理を任せることによって、日本の指導者は、関係者だけが支配する事故前の既成事実へと逆戻りする道を開いてしまったと、ますます多くの政府官僚や顧問が指摘するようになった。

 チェルノブイリ以後最悪の原子力災害の事故処理が、非常に複雑な作業であることを認める多くの科学者でさえ、この汚染水危機は、東電が一貫した方針もないまま次から次へと発生する問題に当てもなく対処していることが、またしても露呈しただけではないかと恐れている。

 「東電には明らかに毎日が綱渡りで 、明日のことを考える時間はなく、まして来年のことなど言わずもがなだ」と、原発事故処理のロードマップを策定した委員の一人である原子力専門家のイノウエ・タダシ氏は語った。

 しかし不安材料は東電だけにとどまらない。事故前のどの監督官庁よりも厳しく日本の原子力産業を監視している原子力規制委員会は今、たった9人の監査官で3千人以上もいる福島の作業者を監督している。

 また政府が事故処理を監督するために作った独立の委員会は、原子力の推進を担当している経産省や、東芝や日立のような原子炉メーカーをはじめとする産業関係者でいっぱいである。福島原発がどうして汚染水で溢れかえることになったのかという話は、原子力安全にかかわる意志決定を産業関係者任せにする危険が今も続いていることへの警鐘だと、批判者たちは語っている。

 東電と政府が2011年末に福島原発の廃炉について現在の計画を立てたとき、すでに地下水の問題は指摘されていた。福島原発は近くの山脈から海へと流れる地下水の通り道に位置しているのだ。しかし批判者たちによれば、意志決定者たちは汚染水を浄化して処分するまでのあいだ貯蔵しておくことができると決め付け、この問題にあまりにも低い優先順位しか与えなかった。

 政府の事故処理計画立案に関わった人々によると、外部の専門家なら汚染水の問題を予測したかもしれないが、事故処理の専門知識が豊富な専門家や企業を招き入れる要請を東電と政府は門前払いし、馴れ合いの原子力産業だけで原発を支配する方を取った。

 廃炉計画の策定に関わった原子力規制専門家によれば、水が原子炉やタービン建屋に侵入するのを防ぐため地下20メートルに達するコンクリートの遮水壁を建設する提案も東電は拒否し、経産省はこの問題で圧力をかけることはなかった。

 そのかわり東電は、プラスチックシートと粘土で防水した地下貯水槽を大急ぎで建設するなど、その場しのぎの計画修正を行い、結局は水漏れを起こしてしまった。

 この監督官庁が政府の事故処理監視委員会の一員に加えられたのは、漏洩が見つかった後のことだった。

 しかし最大の問題は、ストロンチウムを始めとする62種類の放射性微粒子を除去できる強力な新しい濾過システムが設置されれば、いずれ汚染水を海に廃棄することができると、東電など監視委員会の委員たちは最初からずっと信じているように見えるということだったと、批判者たちは語る。

 この廃棄計画が頓挫したのは、専門家なら予測できた問題だった。トリチウムに対する大衆の抗議である。トリチウムは比較的弱い放射性同位体で、これを水から除去することはできない。

 トリチウムは人体に取り込むと有害で、通常運転中の原発から定常的に環境へ放出されているが、福島の汚染水には健全な原発が平均的に放出する量の約100倍のトリチウムが含まれていることを、東電さえも認めている。

 「我々は燃料棒と溶融した炉心のことに気を取られ、汚染水の問題を軽視していた」と、東電の当初の事故処理計画の策定に関与した政府機関である、日本原子力委員会の委員長代理、鈴木達治郎は語った。「原子力産業の外部の人間なら汚染水問題を予見できたかもしれない。」

 東電は、増加する地下水の問題への対処を誤ったという批判に耳を貸さず、安全に流入を食い止める唯一の方法は、損傷した原子炉建屋の亀裂を塞ぐことだと主張している。このためには、強い放射能に汚染された建屋に立ち入り、深さ1メートル以上の猛毒の水に浸かって作業する必要があるので、亀裂を塞ぐことができる会社は世界中どこにも無いと、東電は主張する。

 「この原発を運転しているのは我が社であり、他の誰よりも良く知っている」と東電広報担当のオオノ氏は語った。そして彼は涙を見せ「我が社が起こしたこの惨状を修復することだけが、社会での信用を回復する唯一の方法だ」と付け加えた。

 今のところ、ゴールは遙か彼方にあるように見える。2011年に東電が放射能汚染水を太平洋に投棄したとき、東電がこれを公表しなかったことも影を落としているが、トリチウム汚染水を海に廃棄する計画に対する大衆の抗議の激しさに、安倍晋三首相は先月、「安全ではない放出はしない」と語って、この問題に自ら介入せざるを得なかった。

 そうしている間にも、原発敷地内に溜まっている汚染水の量は増え続けていく。

 「これを海に捨てる前に国民の承認が必要だということに、なぜ東電は気付かないのだろうか」と、東京大学の政策専門家である諸葛宗男は語った。彼は事故処理を行う専門の会社を設立することを呼びかけた。「この全てが、東電が陥っている問題の深さを、まさに証明している。」

(東京からの報告をイノウエ・マキコが、ワシントンからの報告をマシュー・L・ウォルドが執筆した。)
(以上転載終り)

 

 以下、NYTの原文。

(以下転載始め)
Flow of Tainted Water Is Latest Crisis at Japan Nuclear Plant
http://www.nytimes.com/2013/04/30/world/asia/radioactive-water-imperils-fukushima-plant.html?pagewanted=all&_r=0

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Kyodo News, via Associated Press
Gray and silver storage tanks filled with radioactive wastewater are sprawling over the grounds of the Fukushima Daiichi plant.
By MARTIN FACKLER
Published: April 29, 2013 262 Comments

TOKYO — Two years after a triple meltdown that grew into the world’s second worst nuclear disaster, the Fukushima Daiichi nuclear power plant is faced with a new crisis: a flood of highly radioactive wastewater that workers are struggling to contain.


Multimedia
Graphic
Struggling to Contain Radioactive Wastewater

Published: April 29, 2013
Struggling to Contain Radioactive Wastewater
http://www.nytimes.com/interactive/2013/04/30/world/asia/struggling-to-contain-radioactive-wastewater.html?ref=asia

Operators of the Fukushima Daiichi nuclear power plant are trying to find places to store radioactive water created by groundwater that is pouring into the reactor buildings at a rate of almost 75 gallons a minute.

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Photograph by Kyodo News, via Associated Press
Source: Tokyo Electric Power Company


Groundwater is pouring into the plant’s ravaged reactor buildings at a rate of almost 75 gallons a minute. It becomes highly contaminated there, before being pumped out to keep from swamping a critical cooling system. A small army of workers has struggled to contain the continuous flow of radioactive wastewater, relying on hulking gray and silver storage tanks sprawling over 42 acres of parking lots and lawns. The tanks hold the equivalent of 112 Olympic-size pools.

But even they are not enough to handle the tons of strontium-laced water at the plant — a reflection of the scale of the 2011 disaster and, in critics’ view, ad hoc decision making by the company that runs the plant and the regulators who oversee it. In a sign of the sheer size of the problem, the operator of the plant, Tokyo Electric Power Company, or Tepco, plans to chop down a small forest on its southern edge to make room for hundreds more tanks, a task that became more urgent when underground pits built to handle the overflow sprang leaks in recent weeks.

“The water keeps increasing every minute, no matter whether we eat, sleep or work,” said Masayuki Ono, a general manager with Tepco who acts as a company spokesman. “It feels like we are constantly being chased, but we are doing our best to stay a step in front.”

While the company has managed to stay ahead, the constant threat of running out of storage space has turned into what Tepco itself called an emergency, with the sheer volume of water raising fears of future leaks at the seaside plant that could reach the Pacific Ocean.

That quandary along with an embarrassing string of mishaps — including a 29-hour power failure affecting another, less vital cooling system — have underscored an alarming reality: two years after the meltdowns, the plant remains vulnerable to the same sort of large earthquake and tsunami that set the original calamity in motion.

There is no question that the Fukushima plant is less dangerous than it was during the desperate first months after the accident, mostly through the determined efforts of workers who have stabilized the melted reactor cores, which are cooler and less dangerous than they once were.

But many experts warn that safety systems and fixes at the plant remain makeshift and prone to accidents.

The jury-rigged cooling loop that pours water over the damaged reactor cores is a mazelike collection of pumps, filters and pipes that snake two and a half miles along the ground through the plant. And a pool for storing used nuclear fuel remains perched on the fifth floor of a damaged reactor building as Tepco struggles to move the rods to a safer location.

The situation is worrisome enough that Shunichi Tanaka, a longtime nuclear power proponent who is the chairman of the newly created watchdog Nuclear Regulation Authority, told reporters after the announcement of the leaking pits that “there is concern that we cannot prevent another accident.”

A growing number of government officials and advisers now say that by entrusting the cleanup to the company that ran the plant before the meltdowns, Japanese leaders paved the way for a return to the insider-dominated status quo that prevailed before the disaster.

Even many scientists who acknowledge the complexity of cleaning up the worst nuclear disaster since Chernobyl fear that the water crisis is just the latest sign that Tepco is lurching from one problem to the next without a coherent strategy.

“Tepco is clearly just hanging on day by day, with no time to think about tomorrow, much less next year,” said Tadashi Inoue, an expert in nuclear power who served on a committee that drew up the road map for cleaning up the plant.

But the concerns extend well beyond Tepco. While doing a more rigorous job of policing Japan’s nuclear industry than regulators before the accident, the Nuclear Regulation Authority has a team of just nine inspectors to oversee the more than 3,000 workers at Fukushima.

And a separate committee created by the government to oversee the cleanup is loaded with industry insiders, including from the Ministry of Trade, in charge of promoting nuclear energy, and nuclear reactor manufacturers like Toshiba and Hitachi. The story of how the Fukushima plant ended up swamped with water, critics say, is a cautionary tale about the continued dangers of leaving decisions about nuclear safety to industry insiders.

When Tepco and the government devised the current plans for decommissioning the plant in late 2011, groundwater had already been identified as a problem — the plant lies in the path of water flowing from nearby mountains to the sea. But decision makers placed too low a priority on the problem, critics say, assuming the water could be stored until it could be cleaned and disposed of.

According to some who helped the government plan the cleanup, outside experts might have predicted the water problem, but Tepco and the government swatted away entreaties to bring in such experts or companies with more cleanup expertise, preferring to keep control of the plant within the collusive nuclear industry.

Tepco also rejected a proposal to build a concrete wall running more than 60 feet into the ground to block water from reaching the reactors and turbine buildings, and the Trade Ministry did not force the issue, according to experts and regulators who helped draw up the decommissioning plan.

Instead, Tepco made interim adjustments, including hastily building the plastic- and clay-lined underground water storage pits that eventually developed leaks.

It was only after the discovery of those leaks that the regulation agency was added as a full-fledged member to the government’s cleanup oversight committee.

But the biggest problem, critics say, was that Tepco and other members of the oversight committee appeared to assume all along that they would eventually be able to dump the contaminated water into the ocean once a powerful new filtering system was put in place that could remove 62 types of radioactive particles, including strontium.

The dumping plans have now been thwarted by what some experts say was a predictable problem: a public outcry over tritium, a relatively weak radioactive isotope that cannot be removed from the water.

Tritium, which can be harmful only if ingested, is regularly released into the environment by normally functioning nuclear plants, but even Tepco acknowledges that the water at Fukushima contains about 100 times the amount of tritium released in an average year by a healthy plant.

“We were so focused on the fuel rods and melted reactor cores that we underestimated the water problem,” said Tatsujiro Suzuki, vice chairman of the Japan Atomic Energy Commission, a government body that helped draw up Tepco’s original cleanup plan. “Someone from outside the industry might have foreseen the water problem.”

Tepco rejects the criticism that it has mishandled the growing groundwater problem, saying that the only way to safely stop the inflow is by plugging the cracks in the damaged reactor buildings. It contends that no company in the world has the ability to do that because it would require entering the highly radioactive buildings and working in dangerously toxic water several feet deep.

“We operate the plant, so we know it better than anyone else,” said Mr. Ono, the Tepco spokesman. He then teared up, adding, “Fixing this mess that we made is the only way we can regain the faith of society.”

For the moment, that goal seems distant. The public outcry over the plans to dump tritium-tainted water into the sea — driven in part by the company’s failure to inform the public in 2011 when it dumped radioactive water into the Pacific — was so loud that Prime Minister Shinzo Abe personally intervened last month to say that there would be “no unsafe release.”

Meanwhile, the amount of water stored at the plant just keeps growing.

“How could Tepco not realize that it had to get public approval before dumping this into the sea?” said Muneo Morokuzu, an expert on public policy at the University of Tokyo who has called for creating a specialized new company just to run the cleanup. “This all just goes to show that Tepco is in way over its head.”

Makiko Inoue contributed reporting from Tokyo, and Matthew L. Wald from Washington.
A version of this article appeared in print on April 30, 2013, on page A1 of the New York edition with the headline: Tainted Water Poses New Risks At Japan Reactor.
(以上転載終り)

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関連国内ニュース。

福島第1原発汚染水問題 東電、5月にも海への放水開始へ(13/05/07)
http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00245495.html

FNNnewsCH
http://youtu.be/EczHOH_6K1s

福島第1原発の汚染水問題で、東京電力は、増え続ける汚染水の要因になっている地下水の水質を確認し、5月にも海への放水を始めることがわかった。原発の敷地内から出た水が、計画的に海に放出されるのは、これが初めて。
福島第1原発では、1日あたり400トンもの地下水が、山側から建屋に向かって流れ込むことで、汚染水増加の要因となっている。
このため東京電力は、地下水をくみ上げる井戸を12カ所設置し、海への放水を検討してきた。
その結果、設置工事が完了した4つの井戸では、いずれも放射性物質が検出限界値未満だったことから、13日に漁業関係者への説明を行ったうえで、5月中にも海への放水を行うことが、関係者の話でわかった。
相馬市の漁業関係者は、「(放射性物質が)ゼロであっても、絶対、風評被害があるから」、「(地下水は)たまっていくばかりだから、最終的に水を流すしかないんだろうけど」などと語った。
東京電力は、すでに国の関係機関への説明を行っているが、地下水の海への放水は、放射性物質が検出限界値未満であることや、地元の理解が前提としている。

(05/07 12:21 福島テレビ)

 

 以下、3・11発災翌月の記事です。

2011年04月04日 (月)
【水野解説・"低レベル"汚染水を海に放出へ その問題は?】
http://www9.nhk.or.jp/kabun-blog/100/77054.html

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東京電力は、福島第一原子力発電所の事故で、敷地内にある高濃度の放射性物質に汚染された水の貯蔵先を確保できなければ、今後、危険が生じるおそれがあるとして、法律に基づき、「廃棄物集中処理施設」にたまっているおよそ1万トンの低レベルの汚染水を今夜7時から海に放出することを明らかにしました。また、5号機と6号機の地下水を集める「サブドレンピット」と呼ばれる施設に保管されている1500トンの低レベルの汚染水については今夜9時から放出するとしています。経済産業省の原子力安全・保安院は、「緊急時のやむを得ない措置だ」とした上で、海洋モニタリングを強化し、放出による影響を可能な限り抑えるよう指示しました。

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東電福島第一原発2号機では、「ピット」と呼ばれる施設でおとといの午前、高濃度の放射性物質を含む水が海に流出しているのが見つかりました。

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流出を止めるため、おとといはコンクリートを投入。

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きのうは、「吸水性ポリマー」という特殊な素材などを投入しましたが流出は止まっていません。

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きょうは、ピットの水が、どこから来ているのかルートを特定するため、汚染された水がたまっている「トレンチ」と呼ばれるトンネルに白い粉末を流しましたが、これまでにピットで、白い水は確認されていません。

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東京電力は、別の場所から流れ込んだ可能性もあると見て、調査を続けています。流出を食い止める有効な対策がとれない中、汚染された水が、周辺の海に拡散するのを防ぐため東京電力は、2号機の取水口付近の海中に、「シルトフェンス」と呼ばれる覆いを設置することを検討しています。

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こうした汚染された大量の水の処理が課題となっている福島第一原発。

東京電力は、高濃度に汚染された水の貯蔵先を確保できなければ、今後、危険が生じるおそれがあるとして、敷地内に保管された低レベルの汚染水を準備ができ次第、海に放出することを明らかにしました。担当者は「地元の方々にご面倒、ご迷惑をおかけしていますが、さらに一段のご苦労をおかけすることに非常に申し訳なく思っています」と、言葉を詰まらせながら話しました。

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放出されるのは、まず、放射性廃棄物を処理する「廃棄物集中処理施設」にたまっているおよそ1万トン。高濃度の放射性物質に汚染された水の保管場所を確保するためです。

さらに、冷却機能も保たれ、安全な状態になっていたと思っていた5号機と6号機。その地下水をためる「サブドレンピット」と呼ばれる施設の水1500トンも放出します。この施設の水位が上昇を続け、一部が建屋の内部に入ってきているということで、このまま水位の上昇が続けば、施設の維持に欠かせない非常用の発電機など、重要な施設が水没するおそれがあるとしています。

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原子力安全・保安院では「6号機の原子炉建屋、タービン建屋、まわりの設備なども含めて漏水が始まっている。これを放置すると5号機、6号機も原子炉の安全確保上重要な設備が水没してしまって他の機と同じような状況になると非常に困る」と説明しました。東京電力によりますと、今回の放出は、原子炉等規制法64条に規定された「危険時の措置」に基づくもので、今後、災害が発生するおそれがあるため、応急の措置として行うということです。

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枝野官房長官は「放射性物質を含む水でありますが、海水に放出をすることがやむを得ないということで了承をいたしました」と述べました。

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放出される水に含まれる放射性物質の濃度は、「廃棄物集中処理施設」の場合、放射性のヨウ素131の濃度が、1ccあたり6.3ベクレルで法律で定める排出基準の限度のおよそ100倍にあたるとしています。東京電力によりますと、今回放出される放射性物質が付近の魚や海草などに取り込まれ、それらの海産物を毎日食べ続けた場合、1年間に受ける放射線量は0.6ミリシーベルトで、一般の人が1年間に浴びても差し支えないとされる1ミリシーベルトを下回るとしています。原子力安全・保安院は、東京電力に対し、モニタリングを強化し、放出による影響を可能な限り抑えるよう指示しました。

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水野解説委員です。

Vlcsnap2011040419h53m46s217s
水野解説委員:

東電福島第一原発は様々な問題を抱えていますが、現在海に漏れ出している極めて濃度の高い汚染水をいかに止めるか、これが最大の課題となっています。その高レベルの汚染水による海洋汚染を防止するためには、時間との闘いで、別の低いレベルの汚染水を海に捨てるしか方法がないと東京電力が判断したということなんです。

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現在ピットから流れ出している汚染水は、2号機のタービン建屋や配管トレンチにたまっている汚染水がそのまま流れてきていると見られていますが、極めて高レベルです。

放射性ヨウ素で1時間あたり100万ベクレル程度。表面線量も1時間あたり1000mSv以上と極めて強い。人体に影響与えかねない値です。この汚染水の海への漏れを防止するためにポリマーなどを投入してきたが今のところ効果がみられません。

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そこで一刻も早く、たまっている汚染水を別の場所に移したい。当初は復水器も考えられましたが、満杯のためにすぐに移せない。そこで目をつけたのが数百m離れたところにある、いつもは放射性廃棄物を処理する「集中廃棄処理施設」です。ここは数万トンの容量がある。ここならすべて移すことができます。

ところがこの施設内にはすでに低レベルの汚染水があるため、これを海に捨てて、2号機の高レベルの汚染水を移すことになったというわけなんです。

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それともう一つ。もう安定していたとみられていた5号機と6号機の方も、地震でひびが入ったらしく、放射性物質を含む地下水が建物に入ってきていて、このままでは機器にこわれる恐れがあるためこちらの低レベルの汚染水も放水することになった。

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「低レベル」というが、ではどれくらいのレベルなのか?疑問をお持ちだと思います。

「集中廃棄処理施設」にある汚染水は、原発内の作業によって発生した放射性廃棄物に、今回の津波による海水が混じったものです。放射性物質の濃度はピットから漏れ出している汚染水の、100万分の1ぐらいのレベルです。しかし低レベルとは言いながらも法令の濃度限度の100倍はあって、通常はそのまま海に捨てるのは許されないほど濃度は高いです。 今回は法律によってそれをしないともっと大変なことになる場合に認められている緊急避難的な措置なんです。

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仮に原発から1キロ離れたところで採れた魚介類を成人が一年間食べ続けた場合、成人で0.6mSvの被ばくと説明してる。0.6は影響はどうなのか。

人が1年間に浴びても差し支えないとされる1年間で1mSV、それよりは低い。それだけであれば人体への影響はあまりない、と考えられるが、原発からはこれまでも大気中、そして海へ大量の放射性物質の放出が続いているし、それらとあわせても本当に安全なのか、国や電力会社はきちんと説明するべき。

さらに気をつけなければならないのが、この緊急避難的な措置がはたして今回だけで終わるのかどうかという言う点。ピットから漏れている汚染水は原子炉の水と見られている。原子炉を冷やすには水の注入が続けられていて、今後も数ヶ月は続くと見られる。ということは今回排水したとしてもまたたまってくる恐れがある。

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今回の緊急避難的措置を2度と行わないためにも、「集中廃棄処理施設」以外にも別のタンクや、メガフロートなど貯蔵場所の確保について引き続き準備を進めていくことが重要だと思います。

投稿者:かぶん | 投稿時間:21:40

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知事抹殺 つくられた福島県汚職事件 佐藤 栄佐久 (著)

原子炉時限爆弾 広瀬 隆 (著)

隠される原子力・核の真実―原子力の専門家が原発に反対するわけ 小出 裕章 (著)

 

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