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2014年10月29日 (水)

【日本語字幕】中国映画「南京!南京!」(CITY OF LIFE AND DEATH)

 BBS投稿を採録。なお、辺見庸さんの私事片々を二つご紹介。後の方の私事片々でこの映画についての直接言及部分があります。

 

中国映画-『南京!南京!』(日本語字幕版、HQ、高画質) 2時間14分51秒
Zhang Yuxing
http://youtu.be/VWjHyCKaRUg

2013/10/22 に公開

↑でも確実に見る方法。鑑賞時は、全画面表示がお勧めです

ニコ動にあったを一つにしたのを
Sサーバーにアップ ←MediaFireに保存。MediaFireはPCでは使い辛くなったのでipadを推奨。ipadで左記リンクをタップするとSafariの別頁が開き「Download(…MB)」の表示が出るのでタップする。黒い画面に変わり20秒から40秒待つと再生開始(時間帯、夜間は回線が混むので駄目

ipad ←ipadの他、カバー等も AMAZON

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関連:
アップ主Tomyさんが6で紹介している伊田修役木幡竜のインタビュー記事『歯車として全魂の演技を 俳優・木幡竜さん--人民網日本語版』。
アップ主Tomyさんのブログでの意見

 

使い勝手などネットの動画で満足できない人は以下。『南京!南京! CITY OF LIFE AND DEATH』のDVD

 

SOBA:映画としても、かなり完成度の高い映画です。慰安所の場面などもあり、我々日本人としても必見の映画と思います。映画タイトル部分のキャプチャをはっておきます。

映画「南京!南京!」のTwitterは @nankingnanking 

(↓クリックすると拡大します)
Nanjingnanjing_1000px

 

SOBA:↓以下概要です。BBS投稿でハングル部分が文字化けしていた所がブログではちゃんと表示されました。また、中国語の簡体字箇所が「?」の文字化け部分になり、元の字の漢字表記にしていたところも、ブログでは簡体字表示でOKでした。

概要:
アップ主は中国人です。よろしくです。
大切な時間をかけてビデオを見てくれてどうもありがとうございます。

①このビデオの字幕を翻訳・制作する目的は、歴史観を巡って日本人の方々に新たな視点を見せることです。押し付けようとはしませんから、みなさんが先入観を持たずに、落ち着いてご覧いただければ幸いだと思います。
なので、中日のネットユーザーに公平かつ客観的な場を提供することを趣旨としています。
②人身的言論攻撃は互いに避けましょう。インターネットを使っている(使える)現代人ですから。
③南京大虐殺(南京事件)を含む第二次中日戦争をトピックに限定しましょう。
中台統一問題や漢民族と少数民族の問題は脱線してしまいますから、ここではなく、他のビデオのコメント欄で論戦してください。
④討論の言語は中日英三ケ国語にしてください。

ビデオ紹介・視頻介紹・A brief introduction of this video
日中二ヶ国語字幕-『南京!南京!』(HQ、高画質)

《南京!南京!》(英语:City of Life and Death,意为"生与死的城市")是中国导演陆川指导的一部以­南京大屠杀为题材的电影,于2007年10月27日开始拍摄,并于2009年4月22­日在中国大陆上映。2009年在西班牙圣塞巴斯蒂安电影节上荣获最高荣誉。

『南京!南京!』(なんきん!なんきん!)(英題 City of Life and Death)は、陸川監督によって製作された中国映画。日中戦争の南京戦とその後に起­こったとされる南京事件を題材にした作品。モノクロで制作されており、南京戦の一連の­様子が一日本兵の視点から描かれている。

City of Life and Death is a 2009 Chinese historical drama film written and directed by Lu Chuan, marking his third feature film. The film deals with the Battle of Nanjing and its aftermath (commonly referred to as the "Rape of Nanking" or the "Nanking Massacre") during the Second Sino-Japanese War. The film is also known as Nanking! Nanking! or Nanjing! Nanjing!

난징!난징!는 중국의 영화 이다.과거 일본 제국주의 시절에 중국에서 최소한 15만명의 사망자를 낸 것으로 추정되는 난징대학살을 주제로 한 영화로 중국내 반일감정을 자극하며 화제가 된 작품이다. 중국에서 2009년 4월달에 개봉되어 큰 성공을 거두었다.1937년부터 1938년 봄까지 있었던 남경 대학살을 다룬 작품. 중국의 쉰들러라고 불리우는 욘 라베도 잠깐 등장한다. 남경대학살. 일본에서는 남경 사건이라고 부르는 이 문제는 2차 세계대전, 그리고 2차 중일전쟁 당시 저질러졌던 사건 중에서 가장 끔찍하고 가장 광범위하게 자행되었던 반인륜 범죄이다.

City of Life and Death (南京!南京!, Nanjing, Nanjing) est un film chinois réalisé par Lu Chuan, sorti en 2009.
Le film, en noir et blanc, porte sur le massacre de Nankin1.
Sorti en salles le 22 avril 2009 en Chine, il fut diffusé dans environ 500 salles, et rapporta ¥120 millions en dix jours2.
Le film est sorti en France le 21 juillet 2010.

City of Life and Death o Ciudad de vida y muerte (chino: 南京! 南京!, pinyin: Nánjīng! Nánjīng!) es la tercera película del director chino Lu Chuan. Trata sobre la batalla de Nankín y los sucesos posteriores, conocidos como el "saco de Nankín" o la masacre de Nankín durante la segunda Guerra Sino-Japonesa. La película también se conoce como Nanking! Nanking! o Nanjing! Nanjing!.

City of Life and Death (chinesisch 南京! 南京!, Pinyin Nánjīng! Nánjīng!) ist ein chinesischer Film aus dem Jahre 2009 von Lu Chuan, welcher seine dritte Regiearbeit ist. Der Film behandelt das Massaker von Nanking und seine Folgen während des zweiten Japanisch-Chinesischen Krieges. Der Film ist außerdem bekannt unter Nanking! Nanking! oder Nanjing! Nanjing!

 

データなど:
南京!南京!(Wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8D%97%E4%BA%AC!%E5%8D%97%E4%BA%AC!

第57回サンセバスチャン国際映画祭(2009年):コンペティション部門 ゴールデン・シェル賞(最優秀作品賞)・審査員賞(最優秀監督賞)・カトリック映画賞(シグニス賞)
第46回金馬奨(2009年): 最優秀撮影賞(曹郁)

監督  陸川
出演者 劉燁
    高圓圓
    范偉
    中泉英雄
    秦嵐
    江一燕
    姚笛
    木幡竜
    宮本裕子
撮影  曹郁
配給  中国電影集団公司
公開  2009年4月22日
製作国 中国・日本
製作費 8千万元(約11億5千万円)

 

関連:
いまだに日本公開できない『南京!南京!』警察官の厳重警備のもと1日だけの特別上映!
http://www.cinematoday.jp/page/N0034800 

『南京!南京!』上映会&陸川監督トークショー
http://www.cinemajournal.net/special/2011/nanking/index.html 

真実が点す良心の火 映画「南京!南京!」上映
発信時間: 2011-08-22 15:09:19
http://japanese1.china.org.cn/jp/txt/2011-08/22/content_23258411.htm 

映画「南京!南京!」、東京で初上映
http://japanese.beijingreview.com.cn/ztjl/txt/2011-08/22/content_385360.htm 

(上映会)当日の配付資料
http://jijitu.com/filmfestival2011/wp-content/uploads/2011/08/shiryo.pdf

陸川監督 インタビュー
http://j.people.com.cn/94478/96695/6642806.html 

鈴木邦男の愛国問答——映画『南京!南京!』を見た——(マガジン9条)
http://www.magazine9.jp/kunio/110824/

フリーライター須藤みかの 「上海リアルリポート!」
新しい日中関係の契機となるか 映画「南京!南京!」
2009年07月06日
http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/woman/20090702/1027484/ 

 

参考:予告編

City of Life and Death - Official Trailer [HD]
VISO Trailers
http://youtu.be/9td_3P3w1S4

2011/05/04 にアップロード

 

参考:辺見庸さんの私事片々(2014/10/27)の部分を採録。文中出てくる「エベレスト」と言うのは、辺見さんが脳出血で倒れてからリハビリでやっている散歩途中に上る小さな盛り土のこと。なお、辺見庸さんの私事片々がリンク切れなので、(略)なしの全文を雑談日記にて保存しています。

 以下リンク先で末尾の部分。

辺見庸 (日録1―5)私事片々 2014/10/21~と、(日録1―6) 雑談日記Archive
http://soba.txt-nifty.com/zatudan/2014/12/152014102116arc.html

私事片々
2014/10/21~
http://yo-hemmi.net/article/407495692.html

(略)

・きのふ熱にうかされて、たわごと、うわごとをしゃべりつづけた。1時間くらい。焦げくさい納屋か厩舎(どちらかわからない)の暗がり。なにかが焼けているのではない。藁が焦げくさいのだ。藁はよい。藁くさいのはよい。藁の底で、星くずがよわよわしくひかっている。夢うつつだった。韓国まで元慰安婦の婦人たちにあいにいったとき、いわれた。「あんた、テンノーヘーカ、ここへつれてきなさい。うちの手をとって謝ってほしいのよ」。そのとき、かのじょがイメージしただろうテンノーヘーカはすでに病死していた。元慰安婦と元日本将兵と昭和天皇。将兵は「天皇陛下の赤子」とよばれ、大半がそう意識もしていた。かのじょらは陛下の赤子らを多数お世話した。慰安婦――日本将兵――昭和天皇。関係性は成立する。〈テンノーヘーカ、ここにつれてきなさい、手をとって謝ってほしい〉……という感情のばくはつは、したがって、短絡とはいえない。わたしは新聞連載でそのまま書いた。そのまま掲載された。社内からも配信先からも読者からも右翼からも、とくだんの抗議や脅しはなかった。かのじょらはこもごも「軍服姿の男につれられて」故郷をあとにした、とかたった。なんどもたしかめた。そのまま書いた。約20年前である。なにがかわったのか。なにかがまちがいなくかわった。時代が地滑りしている。テンノーヘーカはホーギョし、元慰安婦のハルモニたちも、かのじょらのお世話になった将兵たちも亡くなり、聞きかじりの一知半解の知識と極右思想ばかりがいまは大手をふっている。じつはお世話になりました。この最低限の感謝の意味をAは理解できまい。ひととしての最低限のエチケットをAはまるでわかっていない。戦争にかりだされた兵隊の多くが(「チョウセンジンハシネ」とさけんでいる若者たちの祖父たちも)、かのじょらにさんざお世話になったのだ。お世話になっておきながら、「国辱」とかなんとかいって開きなおる。居丈高になる。だから、卑怯、卑劣といわれるのだ。ハルモニたちは疲れきった「天皇陛下の赤子」たちといつしか恋におち、やさしくされ、慰安所にかよってきたかれらを、戦後、涙をながしてなつかしみもしていたのだ。またあいたいと。ひととはそういうものだ。そういうこともあるのだ。かのじょたちにはひととして見習うべきエチケットがある。わたしがあったかんじょたちはそうだった。人間がおとしめられ、見棄てられ、軽蔑すべき存在になっているのは、戦時もいまもかわらない。いや、いまのほうが陋劣である。手におえない。「今日の人間を支配している順応の過程が、つまるところ言語を絶する規模で……人間を畸形にしている」(アドルノ)。Aよ。きみはこんど戦争になったら、きみじしんがひとり銃をもって最前線にたて。天皇の「股肱の臣」としてズボンの前をあけて慰安所のまえに列をつくれ。慰安婦に赤チンとコンドームをくばれ。きみ以外の他の者にそれをやらせるな。エベレストにのぼらなかった。(2014/10/27)

 

参考2:同じく、辺見庸さんの私事片々で、直接『南京!南京!』について言及している部分。辺見庸さんの私事片々がリンク切れなので、(略)なしの全文を雑談日記にて保存しています。

辺見庸 (日録27)私事片々 2014/07/23~と、(日録28) 雑談日記Archive
http://soba.txt-nifty.com/zatudan/2014/08/272014072328arc.html#20140725

2014年07月25日
日録27

私事片々
2014/07/23~2014/07/29
http://yo-hemmi.net/article/402548872.html

(略)

・風邪。PL顆粒、抗生剤のむ。『南京!南京!』。1937年12月から翌年1月までの出来事が、1971年生まれの中国人監督によって、このように映像化された。まずそのことに、言いしれないおどろきをおぼえる。歴史、経験、記憶、映像、忘却、視圏、写角……。見ることと、見られること。記憶すること、記憶されること。曝すことと、曝されること。死者の山のざわめき。エベレストにのぼらなかった。(2014/07/23)

・『南京!南京!』の政治プロパガンダ性はどうだろう。中国共産党によるプロパガンダというよりは、中国共産党への多少の配慮(と対策)はかんじられる。だがそのことでこの映画の試みがすべて壊れているとはいえない。事実との異同はどうか。事実とは反事実をふくむ、糸のきれて散らばった数珠玉である。事実とはしたがって異同そのものである。陸川監督が資料と証言というおびただしい数珠玉を、かれの歴史観、人間観、想像力という糸でつないでみたら、こんな全景になったということだろう。力業である。いくつかのシーンにわたしは既視感をもった。そのことにおどろいた。わたしはなぜ既視感を覚えたのだろうか。エベレストにのぼらなかった。(2014/07/24)

・なんくせをつけたらキリがない。集団レイプのやりかた、殺戮のやりかた、屍体の見せしめのしかた、さらし首の方法……ああではなかった、と言うことはできるだろう。でも、ああではなかった、じっさいはこうだったのだ、と言うことで、唇が凍えてくるのが、ひとというものだ。『南京!南京!』は、中国製というより、陸川監督の手になる南京大虐殺にかんする堂々たる映像テクストである。日本ではこれに比肩しうる映像テクストがない。完敗である。みずからの非を飾ることのさもしさもさることながら、日本というクニには、かかわってきた戦争と戦争犯罪の映像テクストがほとんどない(なにかがうごき、つくらせず、つくろうともしなかった)こと――それは過去に「学ばない」という習性のあわれをこえた不可思議であり、それこそが恐怖のみなもとだ。南京攻略祝賀式典のシーン。うち鳴らされる大太鼓。ドンドコドンドコ。多数の兵士たちの、なにやらドジョウすくいのような、異様なダンスと行進。神輿のようなもの。はためく各師団の幟。必見である。思い切ってデフォルメされた、このありえそうもないシーンこそ、わたしにはもっともリアルで、卓抜な映像とかんじられた。シュールである。南京大虐殺とは、じっさい、シュールでさえあったのだ。リーベンレン(日本人)の身ぶりとふるまいが、このようにみられたのだ。じぶんが祭りをけぎらいする、じぶんでも知らないわけを、奇妙なことに、この映画でおしえられた。わたしが教員なら、この映画を学生たちにみるようにつよくすすめたにちがいない。けふもエベレストにのぼらなかった。(2014/07/25)

(略)

・エベレストにのぼった。頂上からベンチを見たら、きのうの男が、影ごと消えていた。なにもなかったのだ。あたりまえだ。わかりきっていた。『南京!南京!』を見たあたりから体調をくずした。あれを見たからなのか。あるしゅのVerfremdungseffektか。完敗である。ribenにはつくれまい。逆立ちしたってつくれまい。なんくせをつけるならつくってみろ、ということだ。どちらに「表現の自由」があるのか、どちらに「表現の自由」がないのか、わかったものじゃない。(2014/07/27)

(略)

SOBA:最後の段落で「ribenにはつくれまい。」のribenは中国語発音での「日本 Rìběn」のこと。

同じく、その前のVerfremdungseffektです(ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説より

異化効果 いかこうか
Verfremdungseffekt
ドイツの劇作家 B.ブレヒトが提唱した演劇理論。ブレヒトはアリストテレス以来の西洋の伝統的な演劇を批判して叙事演劇を提唱し,それを実現する手段として異化効果の方法を用いた。たとえば,歌や踊り,プラカード,映像などの視覚的な手段によって,あるいは俳優が役を離れてその批判を行うことなどによって,観客は舞台上の出来事に対して感情的に同化することが妨げられるというもの。

始めに戻る


 

完全版 1★9★3★7 イクミナ (上) (角川文庫)
完全版 1★9★3★7 イクミナ (下) (角川文庫)です。


 

辺見庸さんの『増補版1★9★3★7』と、
堀田善衛さんの『時間』(岩波現代文庫)です。 


 

辺見さんの『1★9★3★7』(イクミナ)です。 

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