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2015年10月 3日 (土)

辺見庸 (日録1)私事片々 2015/09/15~から全保存 雑談日記Archive

 私事片々を今までと同様、アーカイブ保存しておきます。

 なお、辺見庸さんの(日録)私事片々の雑談日記Archiveを始めようと思ったメモなどはこちらで。辺見さんがよく言う「エベレスト」についてはこちらで

 以下、辺見庸ブログの(日録)私事片々をすべてアーカイブ保存しておきます。写真が多いので、2エントリーずつこれは1エントリーだけです。

 

2015年09月15日
日録1

私事片々
2015/09/15~
http://yo-hemmi.net/article/426123419.html

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0枯れ葉2015915.jpg 2015年09月15日

・おひさしぶりだというのに、あまりにも唐突で恐縮ですが、あの醜いブチハイエナは、ちょっと嗅ぎでもしたらたちまち失神するか、あなたが虚弱体質のばあい、ころりと死にいたるほど、とんでもなくくさい屁をするのだ。食性はいうまでもなく肉食で、ものすごいアゴの力で骨までばりばりと嚼みしだく。並はずれた体力と(無)神経をもち、10数種類の鳴き声をときにおうじて器用に鳴きわける。英名はspotted hyenaだが、ひとをこばかにして「アハハハ…」「へへへへ…」「ヒヒヒヒ…」などとよく笑うことから、 laughing hyenaともよばれる。いまとくに注目すべきは、メス個体で、陰核がふだんでもペニス状に肥大しており、政治的に昂揚したり怒ったり発情しりするとさらにエレクトし、そのデカさゆえに、しばしばファルスとみまがう(ex.inada gas-hyena)。ブチハイエナは雌雄ともいっぱんに無用のけんかをこのまないが、いったんしかけられたら、集団であいてを傷めつくし殺しつくすまでたたかう。しかるのちに敵を食いつくし、みなで放屁しながら「アハハハ…」「アへへへへ…」「アヒヒヒヒ…」と笑うのである。ブチハイエナは、つまり、本質的には超過激で超強力な暴力集団であることをわすれてはならない。話などつうじるものではないのだ。さて、数十頭の群れ(クラン)からなるブチハイエナ集団を覆滅するにはどうすればよいのか。それが問題だ。そろいの字体のプラカードをぶらさげた無害なヒツジさんたち数万頭で、ブチハイエナたちをミンシュテキに包囲し、メ―メ―メ―メ―鳴けばよいというのか。メ―メ―メ―メ―・オマワリサン・ケフモ・オツカレサマ・コンバンモ・ゴクロウサマ!まいどおなじみ大江健三郎たちに、やくたいもないスピーチをさせて、メ―メ―メ―メ―、無傷でもりあがろうってか!?おい、大江、このクニに戦前も戦後もいちどだって民主主義なんてありえたためしがないことぐらい知っているだろうが。まもるものなんてヘチマもない。ならば、大江よ、なぜそう言わないのだ。なぜこうなったのかをかたらないのか。このていたらくのわけを。血のいってきもながさずに、無傷ではなにもできはしない、虫がよすぎる、と。たとえ50万いや100万のヒツジさんたちが、ペンライトをケツの穴から夜空に照らして、メ―メ―メ―メ―、ミンシュテキに鳴いてみたところで、takaichi gas-hyenaの屁いっぱつ、たちまち異臭さわぎで全員気絶だぜ。おい、大江、もうちょっとましな演説ができないのかね。あんたも、もうかるくいっぱつ、頭にかまされたんとちがうか。なに?オナラは暴力ではない?あくまでミンシュテキに、ボウリョク・ハンタイだと?……ああ、見解のそういですな。ひつようなのは、laughing hyena集団の国家暴力をはばむ対抗暴力のイメージだ。やかましい、メ―メ―メ―メ―鳴くんじゃない、きたるべきアイコク・ヒツジさんたちよ、さっさとブチハイエナどもに骨ごと食われてしまえ。いでよ、ふかき憎悪もて、群れず、ひとり闇をさまようもの。暗きうちを歩みて、おのが往くところを知らず、これ暗黒がその眼をくらましたればなり……。されど、いでよ!(2015/09/15)

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カーテン20150916.jpg 2015年09月17日

・ひっこす。もしもBのなかに可能性や潜勢力といったものがなにかあるとするなら、その内部にせよ外部にせよ、どのような契機がこれらを現実へとみちびくのか。(2015/09/16)

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サルスベリ20150917.jpg 2015年09月18日

・いまさらわざとらしい顔をするなよ。もうあきるほどいいふるされているじゃないか。そして敵は依然として勝ちつづけている、と。未来はいうまでもなくひたすら空虚である。万が一、敵に勝ったとしても、だ。総員おためごかし。(2015/09/17)

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20150918.jpg 2015年09月19日

・けふラヴェンダーをみて、かぐ。なにラヴェンダーかはわすれた。「……やがて日がかげつて電燈のつく頃となれば、襟も膝もうそ寒く何か影のうすいものを感じ、又小便をもよふすのであったが、立ちあがることのものぐさが何時までも床の上に座ってゐた。便所の蝿(大きな戦争がぼつ発してゐることは便所の蝿のやうなものでも知つている)にとがめられるわけでもないが、一日寝てゐたことの面はゆく、私は庭へ出て用を達した」(亀之助「大キナ戦(蝿と角笛)」。リッケンシュギだのミンシュシュギだのいまさらほざくな、バカども。しらじらしい。そんなものどこにもないことぐらい、便所の蝿のやうなものでも、とうに知つてゐるのだ。シャワー。チンチンあろた。タマもあろた。(2015/09/19)

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葉叢の穴.jpg 2015年09月27日

・Happy birthday to me! クソッタレ!けふは犬と公園へ。三好さんとあふ。だまっていればすっかりつけあがって、いったいどこの世界に、不当逮捕されたデモ参加者にたいし「帰れ!」コールをくりかえし浴びせ、警察に感謝するなどという反戦運動があるのだ?だまっていればいい気になりおって、いったいどこの世の中に、気にくわないデモ参加者の物理的排除を警察当局にお願いする反戦平和活動があるのだ。よしんばかれらが××派だろうが○○派だろうが、過激派だろうが、警察に〈お願いです、かれらを逮捕してください!〉〈あの演説をやめさせてください!〉と泣きつく市民運動などあるものか。ちゃんと勉強してでなおしてこい。古今東西、警察と合体し、権力と親和的な真の反戦運動などあったためしはない。そのようなものはファシズム運動というのだ。傘をさすとしずくがかかってひとに迷惑かけるから雨合羽で、という「おもいやり」のいったいどこがミンシュテキなのだ。ああ、胸くそがわるい。官憲にまもられた権力の絶対安全圏で「ハナ(クソ)ハサク」でもうたっておれ。国会前のアホどもよ、ファシズムの変種よ、新種のファシストどもよ、安倍晋三閣下がとてもとてもよろこんでおられるぞ。下痢がおかげさまでなおりました、とさ。コール「民主主義ってなんだあ?」レスポンス「これだあ、ファシズムだあ!」。かつて、ぜったいにやるべきときにはなにもやらずに、いまごろになってノコノコ街頭にでてきて、お子ちゃまを神輿にのせてかついではしゃぎまくるジジババども、この期におよんで「勝った」だと!?だれが、なにに、どのように、勝ったのだ、トウヘンボクめ!おまえらのようなオポチュニストが1920、30年代にはいくらでもいた。犬の糞のようにそこらじゅうにいて、右だか左だかスパイだか、おのれじしんもなんだかわからなくなって、けっきょく、戦争を賛美したのだ。国会前のアホどもよ、安倍晋三閣下がしごくご満悦だぞ。Happy birthday to me! クソッタレ!(2015/09/27)

SOBA、参考:この私事片々(2015/09/27)を、世に倦む日日が『SEALDs運動とは何だったのか - 社会は動かしたが政治は動かせなかった 2015-09-29 23:30』(→Internet Archive)と、同じく『水野誠一の辺見庸批判と丸山真男の「つぎつぎになりゆくいきほひ」 2015-10-05 23:30』(→Internet Archive)で言及しています(「水野誠一の辺見庸批判」で、水野のツイを取り上げ言及)。
水野誠一:元西武百貨店社長、元参院議員(1期)、産経新聞元社主水野茂夫の長男。妻は女優の木内みどり。

参考:2014.01.20 「世に倦む日日」主宰者の辺見庸論と私の辺見庸論 ――「世に倦む日日」氏の「現代日本人知識人」論に触発されて 

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西.jpg 2015年09月28日

・きのふは公園のベンチでソース焼きそばと串ダンゴを食べました。犬にソース焼きそば2本と串ダンゴのきれはしをあげました。今朝は空中造船所のことをはなしました。かんぜんに統制された〝デモ〟によろこびをみいだしている、そのよろこびかたが、たまらなくきもちわるいのです。デモは戦争法による統制と強要を厭うからやるべきものなのに、統制と強要になずんで、権力のお先棒をかついでどうするのですか。ひとが逮捕、連行されていくのをみるのはかなしいものです。被逮捕者が、極左でもアナキストでも敵対する党派の者でもドロボーでも変態でも詩人でも統合失調者でも認知症の万引き老人でもホームレスでも、連行されてゆくうしろすがたは、まるで引きはがされたじぶんの背をみるように、たまらなくかなしいものです。それが、おい、おまえたちはなにをしたのか。警察にではなく、被逮捕者にたいし、衆をたのんで「帰れ!帰れ!」とさけんだ。おまえたちはひとりではなにもできない、ル・ボンのいう、きわめて劣悪な群衆であり、卑怯で恥知らずな不和随行者、警察が推奨する理想のデモ隊です。でなければ、そのとき、せめてかなしみ(と複雑な感情)をこらえて最低限、沈黙することぐらいはできたはずです。ところが、おまえたちは警察に拍手し、連行される被逮捕者をみなで罵倒したのです。それがきみらの言う〝オルタナティヴ〟ですか。わらかさんといてください。わたしはまだ胸くそがわるいのです。おまえらの法と秩序への自発的馴化、異物排除の集団的情熱、文化への全般的な誤解と無知、あまりにもバカげた国家観に、さすがのユーリイ・ニコラヴィチも、こんどばかりはキレかかっているのです。ユーリイは、きさらまらのやうに衆をたんだりしなひ。〈おまわりさーん、ダジゲデエ!〉なんていったりしません。ひとりでやります。大木金太郎さんも怒ってるぞ。ヘッドバットいっぱついくぜよ。ドタマあろてまっとれ。ジュンジュンもあたまにきてます。ジュンジュン、ぼく、ときめきます。ヤバひです。黑、ばりよかです。こないだ速記ありがとうございました!ジュンジュン、読んでますか?(2015/09/28)

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ミラー.jpg 2015年09月28日

・オーレ!ハルさーん、ジュンジューン、キョウコちゃーん、ふうちゃーん、マチコさーん、イルブンさーん、あのね、ポリだいすき少年、少女たち&尿もれジジババたちは、ユーリイ・ニコラヴィチなんてぜーんぜん知らないってさ。工藤先生、泣くぜ。工藤先生、すみません!げ、げ、げ、現状、こんななんです。オーレ!(2015/09/29)

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hikari.JPG 2015年09月30日

SOBA:辺見庸さんは下記(2015/09/30)の分を三度書き直しています。全て保存済みですが、最後三度目に書き直しているのを採録しておきます。

・「見ずして信ずるものは幸いなり」。ジョージもエルナもエレーナも知らない、とってもお寒いやつら。いつかアイコク・ボウエイタイになるアホウども。大韓民国全羅南道高興郡金山面出身のキムイル(김일)氏のことも、かれのつらさも、パチキのすごさも知らない、あまったれのクソッタレ・ニッポンジンども。どこでだれにどういう教育をうけたのかね。おまえたちの、ほぼ官製・完全順法管理無害ハナクソデモ。ジンコウモタカズヘモヒラズのテレビ撮影用のパレード。中平卓馬も安田南も堀内義彦も天国であきれてるぞ。「ふざけるな、ぶんなぐってやる!」。あはは、中平さんはネコパンチだけどもね。オマワリとあらかじめウチアワセしたり、いちゃついたり。おまえら、まったく気色わるいぜ。反吐がでるぜ。まだましなのは、なにもおこなわない(しない、やらない、やらされない、やろうともしない、誘導もされない、すこしの移動もしない、そのようにそそのかされもしない、説得をうけつけない、とくだんの意思もなく、ただそこにあるだけ)で、にもかかわらず、ときに、なにかしずかにきわだっているようにもみえる、ひとつのものだ。それは、存在を、影ごとみずからの内側に、イソギンチャクのようにくぐもらせてゆく(みずからがみずからの内側に埋まってゆく)……それ以外ではまったくありえようもない、ひとつのなにかだ。じぶんをじょじょに内側にたぐりこみ、引きこんでいって、ついに消えてゆくじぶんだ。きのうはエベレストにのぼった。けふはダフネにいったけれど、エベレストにはのぼらなかった。さらばじゃ、クソッタレ!(2015/09/30)

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山.jpg 2015年10月02日

・けふ、フズサンがみえた。フズサンって、なんだか不気味い。けふも換気扇のスイッチなおしにくる。3度目。犬すごく吠える。できたら吠えなひでいただきたいとたのむ。犬吠えなくなる。おととい買ったクリームパン食う。文庫解説なかなかやる気にならない。「現代詩手帖」の出本さんから石原吉郎特集号(来月?)用インタビュー原稿とどく。えろなげえ。拘置所にむかうシスター緒方からメール。入院中とあったが、かれのお母様のことか。つらい。つらい。千人で分けてももちきれない巨大な岩のごとき不幸……。ああ。それはきのうのことでしたが、ダフネ南口店にいったらルーリンがいて、ひとりでアイスカフェオレをのんでいた。手をふると、やおら顔をふせて、音もなくなにかを口から吐いている。吐ききるのに10分もかかった。それもそのはず、吐かれたものは、ひとりの美しい中年女性布教員なのでした。布教員はツカツカとわたしの席によってきて、まむかいにすわるではなひですか。落ち着いた柔和なおもだち。やや過剰なほど柔和で、いかにもつくりものっぽい easy to talk toなふんいき。なんのご用かと問えば、なにかをおしころしたやうな口調で「ヒボーチュウショーはおやめになったほうが……」。ぅわたすぃ「はあ?」。布教員「そうしたことは、ただただ、ごじぶんじしんを穢すだけなのですから……」。ついで、〈下品なレッテル貼り、悪意のキメツケなども、おひかえになられたほうが、ごじぶんのためなのでは〉などと丁重にさとしてくる。お聞きしながら、あれはコーエン兄弟でしたっけ、「すべては些細なことからはじまる……」をおもいだす。と同時に、「それはこのことか」と餓死してみせる……といふ亀之助の啖呵をまねたしたくなる衝動いかんともおさへがたく、ついに「ミンススギってなんだあ?」と、不肖ぅわたすぃのほうからコールさせていただく。するってえと美人布教員、ついのせられてといいますか、パブロフの犬的に「これだあ!」とレスポンス。ぅわたすぃはこれに便乗(ワルノリ)し、亀之助口調で「これって、これかあ?」と、コカンから穢れ弊(つか)れたる1本のツンツン(マーラー)をとりいだし、卓上にベローンと載せたれば、さしもの布教員ブチキレておめくことはなはだし。「やめてくださひ!ケーサツよびますわよ!」。委細かまわず、ぅわたすぃ「ミンススギってなんだあ?」。布教員(条件反射的に)「これだあ!」。ぅわたすぃ「これって、これかあ?」と、ふたたび汚れしマーラー・ベローン。布教員ほとんどたぶれて、黄色きこへにてさけぶこといとはげし。「クソジジイ、シンデマエ!」。ぅわたすぃ、目パチクリ。いちおう卓上のコーヒーを美人布教員の顔にぶっかけやうとするも、ねらいはずれ、逆に布教員から靴をぶつけられ腹に命中。トホホ。布教員「ジジイ、シンデマエ!」「インデマエ!インデマエ!」連呼。そ、そうなんだよ。それなんだよ。「ミンススギってなんだあ?」とコールされたら「インデマエ、ヌッポン!クソッタレ、ヌッポン!」ってレスポンスすりゃいいんだよ。そのやうに言おうとしたのですけんど、布教員すでに退席し、みごとなバック転3回、スポーンとルーリンの口のなかに入って消える。ハッと気がつけば、ルーリンちゃん、すずしい顔してアイスカフェオレをのんでいた。さっすがあ。エベレストにのぼった。(2015/10/02)

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完全版 1★9★3★7 イクミナ (上) (角川文庫)
完全版 1★9★3★7 イクミナ (下) (角川文庫)です。


 

辺見庸さんの『増補版1★9★3★7』と、
堀田善衛さんの『時間』(岩波現代文庫)です。 


 

辺見さんの『1★9★3★7』(イクミナ)です。 

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