« 2016年12月の小出裕章ジャーナルなど&自由なラジオ Light UP! | トップページ | 日本ニュース 戦争証言アーカイブス 第1号(1940年6月)〜第20号(1940年10月) »

2017年1月 1日 (日)

辺見庸 (12/28)日録 私事片々 2016/12/28〜から全保存 雑談日記Archive

 2016年(12/28)日録が私事片々(2016/12/31)のアップ後、2017年元旦の夕方5時頃削除されたので私事片々を今までと同様、アーカイブ保存しておきます。

 なお、辺見庸さんの(日録)私事片々の雑談日記Archiveを始めようと思ったメモなどはこちらで。辺見さんがよく言う「エベレスト」についてはこちらで

 以下、辺見庸ブログの(日録)私事片々をすべてアーカイブ保存しておきます。今回は1エントリー。

 辺見さんが激怒した朝日記事のコピーも追加アップ

 

2016年12月28日
日録
http://yo-hemmi.net/article/445326934.html

私事片々
2016/12/28~
E38386e383a9e382b9e381aee89189
テラスの葉.jpg 2016年12月29日

木星と真珠湾

友人が家族と早朝に、望遠鏡で木星をみた。「巨大で、どっしりと輝き…」というメールがきた。しま模様と、イオ、エウロパなどの惑星もみえたという。わたしもみた気になる。みた気になるのとみたのとでは、あまり大きなちがいはない。こちらは視床痛にうなりながらテネシー・ウィリアムズの短篇。くりかえし、くりかえし。焼き火箸を右肩に突き刺される。まいどおなじみの、そんな痛み。目がかすむ。

焼き火箸…そうとしか形容しようがない。といったって、この比喩にもあきてきた。さりとて、焼き火箸を焼きごてにかえたら、ちがうのだ。どうしようか。激痛のなかでも、なごむことにはなごみ、はらだたしいことははらだたしい。あのおとこのことなんか口にすべきじゃない。ことばを舌にのせただけで、吐き気がしてくる。あのおとこと仲間たちなんぞこの世に存在しないものとして、ひとり激痛をいためばいいのだ。

ともあれ、ニッポン・ナンバー1の恥知らずはいったものだ。手下が米国側と相談してこしらえた、安っぽいflowery wordsを、恥ずかしげもなく。

「耳を澄ますと、寄せては返す、波の音が聞こえてきます。降り注ぐ陽の、やわらかな光に照らされた、青い静かな入り江。私のうしろ、海の上の白いアリゾナ・メモリアル。あの慰霊の場を、オバマ大統領とともに訪れました。そこは私に沈黙をうながす場所でした。亡くなった軍人たちの名がしるされています。祖国を守る崇高な任務のため、カリフォルニア、ミシガン、ニューヨーク、テキサス、さまざまな地から来て、乗り組んでいた兵士たちが、あの日、爆撃が戦艦アリゾナを2つに切り裂いたとき、紅蓮の炎の中で死んでいった。75年がたったいまも、海底に横たわるアリゾナには、数知れぬ兵士たちが眠っています。耳を澄まして心を研ぎ澄ますと、風と波の音とともに、兵士たちの声が聞こえてきます。あの日、日曜の朝の明るくくつろいだ、弾む会話の声。自分の未来を、そして夢を語り合う、若い兵士たちの声。最後の瞬間、愛する人の名を叫ぶ声。生まれてくる子の幸せを祈る声。ひとり、ひとりの兵士に、その身を案じる母がいて、父がいた。愛する妻や恋人がいた。成長を楽しみにしている子どもたちがいたでしょう。それら、すべての思いが断たれてしまった。その厳粛な事実を思うとき、かみしめるとき、私は言葉を失います」

このばあい、いわゆる「盗人たけだけしい」というのではない。あまりにも白々しいのだ。あくどいまでに、白々しい。「天佑ヲ保有シ万世一系ノ皇祚ヲ践メル大日本帝国天皇ハ昭ニ忠誠勇武ナル汝有衆ニ示ス。朕茲ニ米国及英国ニ対シテ戦ヲ宣ス」と、開戦の詔書をはっした戦争犯罪人をそもそも処罰していないではないか。「降り注ぐ陽の、やわらかな光に照らされた、青い静かな入り江」……そらぞらしいレトリック。ありがたがって全文を載せる新聞。

私は言葉を失います、だと?パールハーバーのまえ、「皇軍」は中国でなにをやったのだ。人類史上じつに特筆すべき規模の(ISも顔負けの)残虐な殺りく、強姦、略奪、暴行、放火を、長期にわたりつづけたのはだれだ。ほしいままの斬首。生きた中国人への、銃剣をもちいた刺突訓練、おびただしい捕虜たちにたいする機銃掃射。私は言葉を失います、だと?言葉を失うとは、きみたちの無恥と無神経についていうことだ。

「先の世代の子どもたちに謝罪を続ける宿命を背負わせてはならない」として、歴史認識をめぐる争論に終止符をうつのがこのひとの信条らしい。「…若い兵士たちの声。最後の瞬間、愛する人の名を叫ぶ声。生まれてくる子の幸せを祈る声。ひとり、ひとりの兵士に、その身を案じる母がいて、父がいた。愛する妻や恋人がいた。成長を楽しみにしている子どもたちがいたでしょう。それら、すべての思いが断たれてしまった。その厳粛な事実を思うとき、かみしめるとき、私は言葉を失います」…ウソをつけ!これはまず中国にたいし、かたるべきであった。

あのおとこたちのかたりも身ぶりも、“post-truth”の時代の空っぽの象徴なのだろう。歴史修正主義よりもさらに空洞化し劣化した真実(事実)なき時代。「脱-真実」の政治、社会、人間関係。やめよう。あのおとこたちをかたるのは。あのおとこはすこしも斃されていない。どころか、勝ちつづけている。その責任はわたしにもある。またテネシー・ウィリアムズの「片腕」でも読もう。ひっどい翻訳だけど、新聞よりはまだマシだ。友人によってみられた早朝の木星のしま模様についておもおう。(2016/12/28)

SOBA:↑辺見さんが上記言及している「“post-truth”の時代」についての記事を採録

E381b5e38198
ふじ.jpg 2016年12月29日

死刑インタビュー

ダフネ西口店。さかゑさんとJSF。さくっとトイレで。けふからだとかんちがいしていたが、歳末謝恩割引きは明日と明後日だった。損した。数日前、朝日新聞社会部記者のインタビュー。テーマは「確定死刑囚」。このことばがきらいだ。死刑は「確定」させてはならない廃止すべき制度であるいじょう、「確定死刑囚」と言うのはおかしい。だるいインタビュー。あのなあ、だるいんだよ。記者、コージーコーナーのクッキーをみやげ(というのだらうか)にもってきた。

さっきメールがきた。記事は明日30日の朝刊掲載だと。41年間拘禁中で、げんざい、がんの痛みとたたかっているおとこについて、問われるままはなしたのだ。若い記者のおもいが那辺にあるか、はかりかねた。はかろうともしなかったのだが。切迫はしていないのだ。年末に死刑関連記事を載せるだけマシだとおもわなくてはならないのかもしれないな。だが、やはりそうとは得心できない。なにも期待などできない。期待しない。

化石のような「正義」のがわにくみする(ふりをする)ことの、いわばささやかなアリバイ証明なのだろう。翌日、翌々日の紙面には、おさだまりの皇室礼賛記事が載るのだろうから。死刑も皇室も新聞記事も、ほんとうはすぐれて身体的、肉体的なことだ。危機的なまでに身体的だ。ルーティンですむわけがない。先日、コージーコーナーのクッキーを食った。450円くらいだろうか。チープな味。インタビュー料のつもりなんだろうか。

インタビューの途中で急に帰りたくなったのね。ところが足がうごかず。記者のうでにつかまる。たすけてもらう。そうしてかれにつかまってアパートに帰った。以上、数日前の話。けふ、ダフネ西口店にいくのに小一時間かかった。一寸刻み五分刻み。汗みずく。もう命がけさ。やるかやられるか、だよな。ひさしぶりにエベレストにのぼった。なんとかのぼれた。(2016/12/29)

E7b59ee9a696e58891
絞首刑.JPG 2016年12月30日

コージーコーナーのクッキーとけふの朝日新聞記事について

強風。カメの速度でダフネ西口店へ。のどがひりつく。つんのめる。2、3日まえから、また硝子体出血。右目に黒いマクがかかっている。歩けねえし目もみえねえ……なんて、いまさら呪わないぜ。歩きつつ、つぶやくのさ。「格物致知」「なんまいだぶ…」「 死にゆき、死にゆき…メギドの丘」。鈴木店長、さかゑさんらにあいさつ。ことしもほんとうにお世話になりました。来年もよろしくね。JSFもJHFもせず。

けふの朝日新聞朝刊社会面。あきれたよ。「死刑囚増 収容長期に」「今年3人執行 高齢化も課題に」の見だし。なにが言いたいのだ。書いたのは、東京本社社会部、法務省「法曹記者クラブ」所属のK記者。数日前、コージーコーナーの安物クッキーを持参してインタビューにきた、マジ、公安の手先風の、なんだかあやしい若いおとこ。いるんだねこんな野郎が朝日に。つきあったこちらもウカツだった。なんだよ、このクソ記事は?

2時間以上ひとに話させ、メールによる追加取材への対応をふくめ、計5時間をもついやしたのだ。K記者および東京本社編集局長よ、この5時間をきちんと返してもらおうじゃないか。わたしはある死刑囚の現状について、体調のわるいなか、知っているほぼすべてを必死で話した。かれの内面におよぶことも話した。K記者よ、それがきみの取材目的とちがっていたのなら、そのばでわたしにそう告げるべきではなかったか?

おびただしいひとの死がかかわるこの記事のいったいどこに、記者の魂があるのだ。怒り、悲しみ、苦悶がどこにあるのだ。わたしはこんな扁平な駄文、両論併記的記事のためにインタビューに応じたのではない。このような苦しみの痕跡もないクソ記事なら、協力するひつようはなかったのだ。わたしの大事な5時間を返せ!ついうけとってしまったコージーコーナーのクッキーを朝日新聞東京本社に投げかえしてやるから、貴重な5時間を返せ!

殺した者、殺された人びと、遺族たち、これから絞首刑を執行されるかもしれぬ人びとのことをかたるのは、そしてそれを記事にするのは、K記者よ、その所属長よ、きわめて、きわめて重くつらいことだ。記事の巧拙を言っているのではない。書き手の「魂の在りか」について問うているのだ。原稿には、どうあれ、書き手の心根(こころね)がどこかににじむものだ。この記事はよくない。まったくよくない。まるで詐欺である。取材対象たるわたしたちをうらぎっているだけでなく、死と死刑の本質を冷笑しているかのようだ。

インタビューで言及した死刑囚は、獄中で(黒塗りされていなければ)この記事を読んだだろう。そして、1行かそこらしか載っていないわたしの片言隻句をみて悲しんだにちがいない。申し訳ないとおもう。この記事にはわたしの発言と真意がまったく反映されていない。K記者よ、その所属長よ、わたしの5時間を返してくれ。インタビューを録音したテープとメールのやりとりを読者に公開し、該当記事ときびしく照合せよ。なんたるちがいか!

K記者よ、所属長よ、わたしもかつてバカ記者だった。ふるい、ふるーいその経験から言うなら、これは論ずるひつようもない、たんじゅんにぶん殴られてもいたしかたのないケースじゃないか。「法曹記者クラブ」なる権力の臭えケツの穴でぬくもっているばかやろう!ケツの穴からでてこい。わたしは身障2級だが、左手はまだつかえる。左手でぶん殴ってやる。加勢はいらない。ひとりでやる。ウェスタンラリアットをかます。頭突き(パチキ)もできるぞ。おまえらはいくらでも法務省に泣きつけ。

エベレストにのぼった。(2016/12/30)

SOBA:↑辺見さんが言及している朝日記事のコピーを採録

E3839ee382b0e38389e3838ae383abe3838
マグドナルド.jpg 2016年12月31日

「ぶん殴る宣言」実行のため自主トレ開始

朝日新聞東京本社社会部・(法務省)法曹記者クラブ所属記者にたいする「ぶん殴る宣言」実行のため本日、自主トーニング入り。きのうは、総合格闘技の経験のある友人から、絞め技、関節技、落とし技などを伝授したいとの申しであるも、ことわる。これは私怨でも公憤でもない。最低限の作法だ。個人的作法の問題にすぎない。最低限の作法とはなにか。いいかげんな記者は、ゴチャゴチャ言わず、言わせず、鼻面に左ストレートを1発きめるということだ。

昨日の朝日朝刊社会面にのった死刑囚関連記事に協力するために、おれはここまでのめのめと生きてきたのではない。記者はインタビューの目的と趣旨をなにも言わなかった。問いたださなかったこちらにも問題はある。かんちがいしていた。年末に死刑執行があるかもしれない、というなんらかの内部情報をもとに、死刑反対論者であるわたしに取材しにきたのだと。これは真剣に応じなければならないとおもい、他のスケジュールを後まわしにして、電話の翌日にK記者に会った。

どろんとした目にいやな感じがした。やめにしてすぐ帰ればよかったのだ。機敏にくびすをかえすということが身体的にむずかしくて、いつづけた。トランプの登場、極右の台頭などで世界中が乱暴になってきている。再審請求やこれまでの法的慣行を無視した、いわゆる〝大物〟への死刑執行(の強行)も今後はありうるのではないか。そうしたとしてもこのクニの世論の大方は反対せず、死刑を大いに支持しつづけるのではないか。天皇制をねっしんに支持するように死刑をせっきょくてきに肯定するだろう・・・。そのような脈絡のことをダラダラとしゃべった。記事にはされていない。

「いやな感じ」がどんな感じかうまく言えない。公安くさいというのか、挙措、目のくばりがうさんくさい。話させておきながら、話をねっしんに聴いているようすはない。記者が当局に協力するのはよくあることだ。取材で知りえた情報を記事化せずに(あるいは記事化するまえに)当局にタレこみ、ひきかえにネタをいただく。めずらしいことじゃない。しゃべっているじぶんがだんだんいやになってくる。共感されているか、されていないかくらい、バカな犬にだってわかる。

ある死刑囚の身体的苦境・危機についてもかたった。手ごたえはなし。なんというか、鈍感なのか。おうへいなのか、なめているのか、ずうずうしいのか、みくびっているのか。記者や自称ジャーナリストというやからにありがちの厚顔。知ったかぶり。ぶん殴りたくなる。だが、こちらは椅子から立つにもひと苦労なのだ。クソ記事は予感していた。どころか、このおとこを公安か公安の関係者ではないかと昨日までうたがい、いまも汚水を浴びたような不快感がのこっている。やめよう。こちらの不明と油断なのだ、問題は。

インタビューのまえに、ひとしきり本を読みなおし予習した。『棺一基』も『殘の月』も『友へ』も。いくども読んでいるのに、また胸をつかれた。わたしはかれについて「高潔な人物」と記者に言った。むろん、それも記事にはない。あるはずもない。あの記事は読みようによっては、死刑執行をぐずぐずためらっているから、いわゆる確定死刑囚が滞留し増加する・・・と、とれないこともない。めいかくな死刑制度反対の意思が原稿に貫徹していないからだ。なぜわたしにインタビューしたのか。なぜわたしは応じてしまったのか。

俳句をところどころにあしらった記事のつくりは、ETV特集「辺見庸 ある死刑囚との対話」をまねたものだろう。あの番組がどれほどの時間と労苦をそそいだものか記者は知るまい。だから記事が無機質なのだ。いや、もうやめよう。あの記者、金子君は、ほんとうはすごくいいやつかもしれないじゃないか。だれがいいやつで、だれがわるいやつかなんて、きょうびわかったもんじゃない。ぶん殴ってやる、なんて軽々しく言っちゃいけない。だがね、あいつをみつけたらね、やはり、ぶん殴ってやる。

マック東口店。ダブルチーズバーガーとカフェラテ。口がしびれるけども、すぐには死にゃあしないさ。エベレストにのぼった。来年もまちがいなく大震災とテロがあり、また何人かが絞首刑で殺され、「花は咲く」がうたわれるだろう。(2016/12/31)

SOBA:↑辺見さんが言及している朝日記事のコピーを採録

辺見さんが言及している、大道寺将司(だいどうじ まさし)句集の『棺一基(かんいっき)』『残の月(のこんのつき)』『友へ

関連:(02/29)『残の月』 で紹介されている俳人宇多喜代子さんの書評(共同通信配信)pdf。

  

 ↓以下、辺見さんが私事片々(2016/12/28)で言及している「“post-truth”の時代」についての記事。斎藤貴男さんの「二極化・格差社会の真相 嘘が正義となって煽られる無残な時代」。記事をスクロールして見るなら

https://twitter.com/Trapelus/status/813659287494881283

  

↑↓斎藤貴男さんの記事中出てくる、ポール・クルーグマン氏の記事。NYTでの元記事も採録

トランプ氏勝利で恐れおののく米国人へ クルーグマン氏
2016年11月17日08時51分
http://www.asahi.com/articles/ASJCJ4PWXJCJUPQJ005.html

As20161117000791_comm
ポール・クルーグマン氏 米プリンストン大教授 ノーベル経済学賞

■米経済学者ポール・クルーグマン氏のNYタイムズコラムから

 さあ、私たちはいま、何をしたらよいのだろう? 「私たち」とは、左派から中道派、さらには右派まで、ドナルド・トランプ氏を過去最悪の大統領候補と考え、ほかの市民も大多数が同じ意見だろうと思っていた人たちのことだ。

 政治戦略を見直そうと言っているのではない。それは、また別の機会にすればいい。なにしろ、私を含めた中道左派のほとんどはこれまで、どうすればうまく有権者を説得できるのか、糸口をつかめないでいた。さしあたり、このひどいショックに個人としてどんな態度を取り、どう振る舞えばいいのかを話したい。

 まず、思い出してほしい。選挙とは、権力をつかむ人を決めるものであって、真実を語る人を決めるものではない。トランプ氏の選挙運動は、かつてないほど欺瞞(ぎまん)に満ちていた。このうそは政治的な代償を払うことなく、確かに多数の有権者の共感をも呼んだ。だからと言って、うそが真実に変わることはない。大都市のスラム街は記録的な犯罪が起きている戦闘地域ではないし、米国は世界一税金が高い国ではない。さらには、気候変動は中国人が言い立てているデマではない。

 トランプ氏を支持するような右翼の一派の世界観にもいくらかの真実があるかもしれない、と譲歩したい誘惑にかられても、譲ってはならない。どれだけ大きな権力の後ろ盾を得たとしても、うそはうそだ。

 理知的に正直に考えれば、だれもが不愉快な現実を直視しなければならない。つまり、トランプ政権は米国と世界に多大な損害を与えることになる。もちろん、私が間違っている可能性もある。トランプ氏は大統領になったらひょっとして、私たちがこれまで見てきた男とは見違えるのかもしれない。およそあり得ないとは思うが。

 残念ながら、最悪の4年間にとどまる話ではない。今回の大統領選の結果がもたらす悪影響は、今後何十年、ことによると何世代も続くだろう。

 とりわけ、気候変動の行方が懸念される。ことは重大な局面にあった。温室効果ガスの排出量に関する重大な世界的合意に達したばかりで、米国は再生可能エネルギーへの依存を大幅に高めるよう明確な政策方針を採った。それが、おそらく白紙に戻される。損害は計り知れない。

 政治的にも、はるか将来まで損害が及ぶかもしれない。とんでもない人たちが連邦最高裁判事になると見込まれ、各州政府は有権者をもっと抑圧できるような権力を持つだろう。最悪の場合、陰湿な人種差別が米国全土で標準となる可能性がある。

 市民の自由も心配しなければならない。ホワイトハウスはまもなく、明らかに権威主義的な衝動を持つ男に占有される。そして、議会を支配する政党は彼に抵抗するそぶりを見せていない。どんなひどいことになるのか? だれにもわからない。

 短期的にはどうか。私は最初、トランプ氏の経済政策である「トランポノミクス」は、ただちに経済危機を招くだろうと思った。しかし、数時間熟考して、この直感は間違っているだろうとの結論に達した。

 トランプ氏の政策は、彼に投票した人々を救済することにはならないだろう。それどころか、支持者たちの暮らしは、かなり悪化すると思われる。しかし、このことは徐々に時間をかけて明らかになる。新政権の政敵は、自分たちの正当性が近いうちに明白になるなどと期待しないほうがいい。

 では、私たち米国民はどうしたらいいのか? 心配し、恐怖におののく市民として、何をすべきなのか? 一つの素直な対応は、沈黙することだろう。政治に背を向けることだ。次のように結論づけるのは確かに魅力的だ。世界は地獄へ向かっているが自分にできることは何一つない、ならば自分の庭の手入れだけしていればいい、と。私は「その日」以降の大半はニュースを避け、個人的なことに時間を費やし、基本的に頭の中をからっぽにして過ごした。

 でも、それは結局、民主主義国の市民――まだそうであると思いたい――の生き方では決してない。米国民全員が抗議行動に身を投じて死のうとするべきだ、と言っているわけではない。だが、真実と米国の根本的な価値観のために立ち向かおうとせずして、自尊心を保てるなどとは、どうしても思うことができない。

 このような抵抗は、功を奏するのか? 保証はない。米国人は、いかに世俗的な人であろうと、特別な神の摂理が働く国の市民として自分たちを考える傾向にある。この国は、道を誤ることもあるかもしれないが必ず元に戻る道を見つけ、そして必ず最後は正義が勝つ、と。

 だが、真実とは限らない。これまでは、演説や文章が人の考えを変え、政治的行動主義が最終的に権力者を変えることもあった。歴史的な改革につながったこともあったが、もはや期待できなくなっている。おそらく、米国は特別な国ではなく、一時代は築いたものの、いまや強権者に支配される堕落した国へと転がり落ちている途上にあるのかもしれない。

 だが、免れようがないと言って、この状況を受け入れるつもりはない。受け入れたら、予言の自己成就になってしまうだろう。米国のあるべき姿へと戻るのは、だれもが予想するより長く険しい道のりだろうし、うまくいかないかもしれない。でも、やってみるよりほかに、ない。

(C)2016 THE NEW YORK TIMES)
(NYタイムズ、11月11日付 抄訳)

SOBA:NYTでの元記事も採録

 

SOBA:トランプについては、別の見方も。リンク先エントリで紹介されていた以下山田正彦氏の記事。

山田 正彦
1月6日 21:27 ·
https://www.facebook.com/masahiko.yamada.125/posts/1046049448854893

トヨタ自動車のメキシコ進出をトランプ大統領が批判。

私は前にもその怖れを指摘していたが、何故か考えて見た。長くなってしまったが最後まで読んで頂けば有難い。

元々トランプのメキシコの壁の本当の意味は、不法移民の阻止より、日本のメデアは報道しなかったが、関税の壁のこと。

20年前に締結された北米自由貿易協定は関税が撤廃されて、NAFTAは当初こそ自由貿易は国民を豊にすると持て囃された。

ところが今でもメキシコの賃金は5,3ドル、米国は23,5ドル約5倍の開きがあるのに、メキシコから米国に輸出するのは関税がゼロなので国内生産と変わらない。

米国の自動車メーカ-ビッグスリーは、激しい市場競争で利益を上げるには、メキシコに工場を移転、 逆に米国に輸出せざるを得なかった。

米国から2万の工場がメキシコに移転、デトロイト、ラストベルト地帯は惨状に陥ったが、それでも今なお工場の流出は続いている。

それだけではない。自由貿易は原則人の移動も自由になるので、米国に最低賃金の半分以下で働くメキシコから移民は、今も後を絶たない。

貿易で得たら利益は、一部の富裕層、多国籍企業に、米国国民の賃金は42年前の水準迄下がり、失業さらに深刻になっている。

日本も例外ではない。

TPP協定では、ベトナムと日本の賃金の差は50分の1なので、当然日本の自動車産業等はベトナムで生産して、関税ゼロの日本に輸出してくることになる。

私はTPPに賛成しているトヨタの労組に、名古屋もいずれ、デトロイトみたいになるぞと嚇かしたことがあったが、これが自由貿易の根幹なのだ。

トランプの勝利は米国国民がこれ以上自由貿易(TPP)を進めたら、いよいよ食べれなくなるとして、オバマにノーを突きつけた。

トランプは直ぐにフォードの新工場、空調大手のキャリアにメキシコ進出したら、米国内への輸出には35%の関税をかけると脅している。

フォードは小型車の生産をミシガン州で生産したら1台あたり14万円高くつくと言われている。アップルも中国での生産を断念した。

日本のメデアはトランプの口先介入だとしか報道しないが、米国大統領には議会の同意がなくても 関税を引き上げる権限がある。

しかも、NAFTA,WTOの離脱もほのめかしている。

トランプは、国民の生活が大事だとして、雇用を確保するために、国内での生産に回帰させる狙いが明白だ。

その為にはメキシコだけではなく中国からも45%の関税、日本も為替管理国として15から45%の関税をかけて来ることになる。

あまく見てはならない。これを保護貿易だと日本のメデアは非難するのみだ。

私には宇沢弘文先生がなくなる前に述べた言葉が忘れなられない。

「独立国は関税自主権を失ってはならない、日本は江戸時代の不平等条約から関税自主権を取り戻すのに日ロ戦争が終わる迄70年かかった」

米国もEUも、英国の離脱に見られるように自由貿易の弊害を目の辺りにして流れは大きく変わった。

外需ではなく、内需に経済成長の軸足を置いている。

トランプは夫婦で580万円の所得には課税しないと大幅な減税、国内での新たな投資には35%の法人税を15%にすると。

そして、痛んだ道路や橋に100兆円の財政出動をすると。

今、米国は空前の景況に沸いて株価は2万ドルを越えようとしている。

ところが、日本の安倍与党は二周遅れてサッチヤーの時代遅れの自由貿易の夢を追いかけている。

隣に韓国の失敗例があるのに。

私達は歴史的な時代の曲がり角に来ている。ここで進路を間違ってはならない。

  

追記:辺見さんが私事片々(2016/12/30)と(2016/12/31)で言及し、憤慨している朝日新聞12月30日朝刊。今日(4日)正月早々開館した図書館に行き、コピーしてきました。
 いやはや驚いた。朝日新聞 社会部記者金子元希の要約は要約なんてもんじゃない、辺見さんの言葉というより、金子元希自身の捏造した作文でしょう。朝日は金を払ってまでして読むような新聞ではない。部数減も当然。

記事を印刷したい場合は、クリックで画像を表示したら「Ctrl+P」(Macの場合は「コマンドキー+P」)で印刷。
(↓クリックで拡大 字が鮮明になります)スクロールして見るなら
20161230asahi

 以下文章の主語は大道寺将司、(「母の死後、」と言うのは母、大道寺幸子さんが2004年5月に亡くなった後)

母の死後、作家の辺見庸さん(72)と接見するようになった。辺見さんは「謝罪と悔恨、自らの死への覚悟が感じられる」と評する

辺見さんの発言部分がたったの32文字にもビックリしたが、内容がひどい。記事全体で、まるで刑の執行を早くやれと言わんばかりだ。朝日記者金子元希が要約した辺見さんの発言部分はまるで自死をすすめているようにも読める。「ただ、最近は」で始まる最後の段落だけがやや救いだが、それでこの記事全体のひどさがなくなるわけではない。

記事の3段落目に出てくる袴田事件について雑談日記で書いた、その1その2

 

追記(2017/01/05):その後、検索で探したら、Webでも朝日は記事を二分割にして出していた。紙の記事ではない部分が、ある(太字にしました)。やはり睨んだとおり、朝日新聞の記者金子元希は確信犯。以下記事はまさに「死刑執行どんどんやれよ」記事。念の為に書いておくと、僕自身は死刑制度には反対、死刑の代わりに終身刑の制度を作るべきと言う考え。(参考:「加害者は許せない だけど死刑には反対です  犯罪被害者の遺族として 原田正治さん」、「死刑の廃止に向けて「終身刑」を導入することの是非」)

死刑囚増、収容長期化進む 高齢化も課題
金子元希
2016年12月30日05時11分
http://www.asahi.com/articles/ASJDV43Y0JDVUTIL017.html
魚拓 

As20161229001761_comm 死刑執行状況の推移

 今年は3人に死刑が執行され、7人の死刑判決が確定した。法務省によると、26日時点で収容中の確定死刑囚は128人。厳罰化の風潮の中、10年前に比べると34人多く、確定から40年を超す人もいる。高齢で病気になる人もいるため、こうした死刑囚にどう対応するかが課題となっている。

死刑確定から30年、苦悩の五七五 連続企業爆破事件

 3月に岩城光英前法相が2人、11月に金田勝年法相が1人に執行した。執行3人は3年連続だった。

 刑事訴訟法は、判決確定から6カ月以内に死刑を執行するよう定める。ただ、「共犯者の判決が確定していない」「再審請求中」の場合は執行を避ける傾向にある。共犯者の公判で死刑囚の供述が必要になる可能性があり、再審請求が認められることもあるためだ。

 1966年に静岡県で起きた一家殺害事件で80年に死刑判決が確定した袴田巌さん(80)は第2次再審請求で14年に再審開始が認められ、釈放された(検察が即時抗告中)。収容中の128人のうち、94人が再審請求中だ。再審請求中の執行は、99年以来ない。

 市民団体「死刑廃止国際条約の批准を求めるフォーラム90」によると、収容中の死刑囚のうち、13人が確定から20年を超した。最長は66年に福岡市で起きた強盗殺人・放火事件の尾田信夫死刑囚(70)の46年。ついで、74年に神奈川県で起きた殺人事件の大浜松三死刑囚(88)で、確定後の収容は39年におよぶ。今年は2人が収容中に病死した。刑事訴訟法は死刑囚が心神喪失になった場合は執行の停止を定める。病状が悪化したときの明確な規定はないが、執行は慎重になるとみられる。

 死刑をめぐっては今年10月、日本弁護士連合会が「2020年までに死刑制度の廃止をめざす」という宣言を出した。これに対し犯罪被害者の立場からは、批判も根強い。「犯罪被害者支援弁護士フォーラム」事務局長の高橋正人弁護士は「死刑は法で定められている以上、執行されるべきだ。制度のあり方は、当事者である被害者側の意見を聞いて考える必要がある」と話す。(金子元希)

 

関連記事。

日弁連の死刑廃止宣言から1カ月 執行に「ショック」
千葉雄高
2016年11月11日15時24分
http://www.asahi.com/articles/ASJCC332SJCCUTIL009.html

 法務省が11日、熊本県内の強盗殺人事件の死刑囚の刑を執行した。日本弁護士連合会が10月の人権擁護大会で、「2020年までに死刑制度の廃止を目指す」とする宣言を採択してから約1カ月。関わった弁護士らは驚きの声を上げた。

1人の死刑執行 熊本強盗殺人の死刑囚 法務省

 記者会見した金田勝年法相は、裁判員裁判を経て確定した事件の死刑を執行したことについて「判決は、慎重な審理を尽くして言い渡すものと承知している。判断を尊重しつつ、慎重かつ厳正に対処すべきという観点から命令を出した」と説明。日弁連の宣言については「死刑の存廃に様々な意見があり、そのような意見の一つと考えている。国民の多数が死刑をやむをえないと考えており、廃止は適当ではない」と語った。

 「ショックだ。日弁連が何を言おうと執行は続けるという法務省の固い決意を感じる」。日弁連死刑廃止検討委員会のメンバーの海渡雄一弁護士は憤りを見せた。「死刑廃止国では、廃止の前に執行を停止した期間があり、まずそれを実現するのが目標。壁は高いが、宣言を機に死刑についての議論が活発化しているのは確かで、あきらめないでやるべきことをやっていきたい」と話した。

 宣言は、死刑判決が確定していた袴田事件で14年3月に再審開始決定が出たことなどが背景にある。日本に制度廃止を勧告した国連の会議が日本で開かれる20年までの死刑廃止を目指すとしている。関係者によると、日弁連は会長が法相に直接宣言を手渡したいと申し入れているが、なかなか日程が決まらない状態だったという。

 一方、犯罪被害者の支援に取り組む弁護士を中心に、宣言には反対の声も根強い。反対を表明してきた弁護士団体「犯罪被害者支援弁護士フォーラム」の事務局長を務める高橋正人弁護士は「死刑廃止は立法の話で、日弁連が目指すと言っても廃止されたわけではない。死刑は法律で定められ、最高裁でも合憲とされている。淡々と執行するのは当然のことだ。日弁連は死刑執行後に毎回反対声明を出すが、法を守るなというのはおかしな話だ」と話した。(千葉雄高)

 

2016.11.11 13:17更新
「法律上、当然だ」死刑執行で弁護士グループが初の声明 死刑に否定的な日弁連会長声明は「弁護士の総意ではない」(産経)
http://www.sankei.com/affairs/news/161111/afr1611110025-n1.html
田尻賢一死刑囚の死刑執行を受け、記者会見する犯罪被害者支援弁護士フォーラムの高橋正人事務局長(左)ら=11日午後、東京・霞が関の司法記者クラブ
Afr1611110025p1

(記事は略)

 

 辺見さんが私事片々(2016/12/31)で言及している、『ETV特集』失われた言葉をさがして 辺見庸 ある死刑囚との対話 2012年4月15日(日)22:00~23:29(NHK Eテレ)

 番組を紹介する2012年4月13日東京新聞(朝刊)の記事

 1時間29分のETV特集だが、↓下記YouTubeでは9が抜けていて合計で1時間18分18秒。

 

辺見庸「失われた言葉を捜して」4.15NHK1
hatikorobi さんのチャンネル
https://www.youtube.com/watch?v=K5UxkVMkdj4

2012/04/18 に公開

 

辺見庸「失われた言葉を捜して」4.15NHK2
hatikorobi さんのチャンネル
https://www.youtube.com/watch?v=XSg3oEQ5Ovw

2012/04/18 に公開

 

辺見庸「失われた言葉を捜して」4.15NHK3
hatikorobi さんのチャンネル
https://www.youtube.com/watch?v=oELgiqoHFE8

2012/04/18 に公開

 

辺見庸「失われた言葉を捜して」4.15NHK4
hatikorobi さんのチャンネル
https://www.youtube.com/watch?v=9WuobAXGwbI

2012/04/18 に公開

4分7秒の所から、大道寺の句「まなうらの虹崩るるや鳥雲(とりぐもり)」、荒川鉄橋、虹(にじ)計画、昭和天皇。

 

辺見庸「失われた言葉を捜して」4.15NHK5
hatikorobi さんのチャンネル
https://www.youtube.com/watch?v=x98HBv6yUVs

2012/04/18 に公開

 

辺見庸「失われた言葉を捜して」4.15NHK6
hatikorobi さんのチャンネル
https://www.youtube.com/watch?v=TARojRV4zeA

2012/04/18 に公開

1分24秒の所からが、4の動画の4分7秒の所からとダブっている。

 

辺見庸「失われた言葉を捜して」4.15NHK7
hatikorobi さんのチャンネル
https://www.youtube.com/watch?v=9quh-bxPRI0

2012/04/18 に公開

 

辺見庸「失われた言葉を捜して」4.15NHK8
hatikorobi さんのチャンネル
https://www.youtube.com/watch?v=khN2NpkocCw

2012/04/18 に公開

 

辺見庸「失われた言葉を捜して」4.15NHK10
hatikorobi さんのチャンネル
https://www.youtube.com/watch?v=i7ksFQQh6WI

2012/04/18 に公開

始めに戻る

  

 以下、ポール・クルーグマン氏の記事の元記事。

Thoughts for the Horrified
Paul Krugman NOV. 11, 2016
https://www.nytimes.com/2016/11/11/opinion/thoughts-for-the-horrified.html?_r=0

11krugmanwebsuperjumbo
The Manhattan hotel where Donald Trump held his election-night party. Damon Winter/The New York Times

So what do we do now? By “we” I mean all those left, center and even right who saw Donald Trump as the worst man ever to run for president and assumed that a strong majority of our fellow citizens would agree.

I’m not talking about rethinking political strategy. There will be a time for that — God knows it’s clear that almost everyone on the center-left, myself included, was clueless about what actually works in persuading voters. For now, however, I’m talking about personal attitude and behavior in the face of this terrible shock.

First of all, remember that elections determine who gets the power, not who offers the truth. The Trump campaign was unprecedented in its dishonesty; the fact that the lies didn’t exact a political price, that they even resonated with a large bloc of voters, doesn’t make them any less false. No, our inner cities aren’t war zones with record crime. No, we aren’t the highest-taxed nation in the world. No, climate change isn’t a hoax promoted by the Chinese.

So if you’re tempted to concede that the alt-right’s vision of the world might have some truth to it, don’t. Lies are lies, no matter how much power backs them up.

And once we’re talking about intellectual honesty, everyone needs to face up to the unpleasant reality that a Trump administration will do immense damage to America and the world. Of course I could be wrong; maybe the man in office will be completely different from the man we’ve seen so far. But it’s unlikely.

Unfortunately, we’re not just talking about four bad years. Tuesday’s fallout will last for decades, maybe generations.

I particularly worry about climate change. We were at a crucial point, having just reached a global agreement on emissions and having a clear policy path toward moving America to a much greater reliance on renewable energy. Now it will probably fall apart, and the damage may well be irreversible.

The political damage will extend far into the future, too. The odds are that some terrible people will become Supreme Court justices. States will feel empowered to engage in even more voter suppression than they did this year. At worst, we could see a slightly covert form of Jim Crow become the norm all across America.

And you have to wonder about civil liberties, too. The White House will soon be occupied by a man with obvious authoritarian instincts, and Congress controlled by a party that has shown no inclination to stand up against him. How bad will it get? Nobody knows.

What about the short term? My own first instinct was to say that Trumponomics would quickly provoke an immediate economic crisis, but after a few hours’ reflection I decided that this was probably wrong. I’ll write more about this in the coming weeks, but a best guess is that there will be no immediate comeuppance.

Trumpist policies won’t help the people who voted for Donald Trump — in fact, his supporters will end up much worse off. But this story will probably unfold gradually. Political opponents of the new regime certainly shouldn’t count on any near-term moment of obvious vindication.

So where does this leave us? What, as concerned and horrified citizens, should we do?

One natural response would be quietism, turning one’s back on politics. It’s definitely tempting to conclude that the world is going to hell, but that there’s nothing you can do about it, so why not just make your own garden grow? I myself spent a large part of the Day After avoiding the news, doing personal things, basically taking a vacation in my own head.

But that is, in the end, no way for citizens of a democracy — which we still are, one hopes — to live. I’m not saying that we should all volunteer to die on the barricades; I don’t think it’s going to come to that, although I wish I was sure. But I don’t see how you can hang on to your own self-respect unless you’re willing to stand up for the truth and fundamental American values.

Will that stand eventually succeed? No guarantees. Americans, no matter how secular, tend to think of themselves as citizens of a nation with a special divine providence, one that may take wrong turns but always finds its way back, one in which justice always prevails in the end.

Yet it doesn’t have to be true. Maybe the historic channels of reform — speech and writing that changes minds, political activism that eventually changes who has power — are no longer effective. Maybe America isn’t special, it’s just another republic that had its day, but is in the process of devolving into a corrupt nation ruled by strongmen.

But I’m not ready to accept that this is inevitable — because accepting it as inevitable would become a self-fulfilling prophecy. The road back to what America should be is going to be longer and harder than any of us expected, and we might not make it. But we have to try.

Read my blog, The Conscience of a Liberal, and follow me on Twitter, @PaulKrugman.

Follow The New York Times Opinion section on Facebook and Twitter (@NYTopinion), and sign up for the Opinion Today newsletter.

始めに戻る


 

完全版 1★9★3★7 イクミナ (上) (角川文庫)
完全版 1★9★3★7 イクミナ (下) (角川文庫)です。


 

辺見庸さんの『増補版1★9★3★7』と、
堀田善衛さんの『時間』(岩波現代文庫)です。 


 

辺見さんの『1★9★3★7』(イクミナ)です。 


|

« 2016年12月の小出裕章ジャーナルなど&自由なラジオ Light UP! | トップページ | 日本ニュース 戦争証言アーカイブス 第1号(1940年6月)〜第20号(1940年10月) »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/91038/64711390

この記事へのトラックバック一覧です: 辺見庸 (12/28)日録 私事片々 2016/12/28〜から全保存 雑談日記Archive:

« 2016年12月の小出裕章ジャーナルなど&自由なラジオ Light UP! | トップページ | 日本ニュース 戦争証言アーカイブス 第1号(1940年6月)〜第20号(1940年10月) »