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2017年4月 4日 (火)

安倍晋三極右カルト政権、森友学園・塚本幼稚園関係で問題になった「教育勅語」を「教材として否定せず」なんだと。

 森友学園・塚本幼稚園関係で俄然注目される様になった「教育勅語」。

 要約してまとめるなら、最大の問題点は最初の「朕惟フニ」と天皇が主語であること。そして後の方にある「一旦緩急アレハ義勇公ニ奉シ以テ天壤無窮ノ皇運ヲ扶翼スヘシ」と天皇制のために命を奉ぜよ(献上せよ、捧げよ、たてまつれ)と命じている所だ。国民主権の現在には全くそぐわない。この部分が勅語が言いたい肝であり、「親孝行云々」「兄弟仲良く云々」「夫婦仲良く云々」「友達を大切に云々」などは如何にもよさげ、尤もらしく見せるための目眩ましなのである

参考:森友学園・塚本幼稚園関連の漫画と、海外記事を資料として採録しました

 

 以下、「教育勅語」の原文。

朕惟フニ我カ皇祖皇宗國ヲ肇ムルコト宏遠ニ德ヲ樹ツルコト深厚ナリ我カ臣民克ク忠ニ克ク孝ニ億兆心ヲ一ニシテ世世厥ノ美ヲ濟セルハ此レ我カ國體ノ精華ニシテ敎育ノ淵源亦實ニ此ニ存ス爾臣民父母ニ孝ニ兄弟ニ友ニ夫婦相和シ朋友相信シ恭儉己レヲ持シ博愛衆ニ及ホシ學ヲ修メ業ヲ習ヒ以テ智能ヲ啓發シ德器ヲ成就シ進テ公益ヲ廣メ世務ヲ開キ常ニ國憲ヲ重シ國法ニ遵ヒ一旦緩急アレハ義勇公ニ奉シ以テ天壤無窮ノ皇運ヲ扶翼スヘシ是ノ如キハ獨リ朕カ忠良ノ臣民タルノミナラス又以テ爾祖先ノ遺風ヲ顯彰スルニ足ラン
斯ノ道ハ實ニ我カ皇祖皇宗ノ遺訓ニシテ子孫臣民ノ俱ニ遵守スヘキ所之ヲ古今ニ通シテ謬ラス之ヲ中外ニ施シテ悖ラス朕爾臣民ト俱ニ拳々服膺シテ咸其德ヲ一ニセンコトヲ庶幾フ

 明治二十三年十月三十日
 御名御璽

 

 まず、関連動画。

20170408 報道特集 戦前への回帰?教育勅語の使用「否定されず」
再投稿
Tvpicup2016

20170408 報道特集 戦前への回帰?教育勅語の使用「否定されず... 投稿者 tvpicup2016
公開日: 04/09/2017
期間: 20:47

 

教育勅語「教材として否定せず」の波紋
再投稿
お散歩
http://www.dailymotion.com/video/x5hg0q0

投稿者 osanpodeonigiri
公開日: 04/06/2017
期間: 03:28

 

驚愕 「教育勅語」否定しない安倍政権 “教材としての使用” に波紋
再投稿
Tvpicup2016
https://www.dailymotion.com/video/x5h9kx3

投稿者 tvpicup2016
公開日: 04/04/2017
期間: 11:16

 

 以下、社説など資料として採録(掲載順)。

<気がつくと日本国中が森友学園みたいな学校に…>森友問題の本質とは
時代の風 森友問題の本質=中島京子・作家

毎日新聞2017年4月2日 東京朝刊
https://mainichi.jp/articles/20170402/ddm/002/070/056000c

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=森田剛史撮影

イデオロギー教育の危険

 話題になっている森友学園問題で、いちばん私が恐ろしいと思っているのは、安倍晋三首相の妻昭恵氏が100万円渡したかとか、10万円もらったかとかいうことでは、ない。9億円が1億円になった経緯を知りたいのはもちろんだが、恐ろしいと思っているのは、そこでもない。

 究極に怖いと感じているのは、事件が発覚して最初のころに流れた、塚本幼稚園の動画だ。

 子どもたちが「教育勅語」を唱和する姿は、まさに「洗脳」という言葉を思わせて背筋が凍った。臣民(天皇に支配される民)として、天皇の統治する国に緊急事態(戦争)があったら、自ら志願して死ねと教える戦時中の勅語を、無邪気な声がそらんじてみせるのは、異様だった。

 さらに、衝撃だったのは、園児たちが運動会の宣誓で唱えた「日本を悪者として扱っている、中国、韓国が、心改め、歴史教科書でうそを教えないよう、お願いいたします」というフレーズだ。なんてことを子どもに言わせているのだろうか。この子どもたちは大きくなって、中国や韓国の人とどう接するのか。

 事件に関連して名前の挙がった人たちは、みなこの塚本幼稚園の教育を知っていたし、賛同していたという。たとえば、昭恵氏は、塚本幼稚園での講演で、この幼稚園で培われた芯が、公立の小学校へ行って損なわれてしまう危険がある、だから「瑞穂の国記念小学院」が必要だという旨の発言をしていた。首相の妻が、日本の公教育を否定する発言をしているわけで、私は、100万円寄付するより深刻だと思っている。

 従来積極的に日韓交流行事に参加し、「韓国はだいじな国」と発言してきた昭恵氏なのだから、ヘイトスピーチまがいの教育はだめだと、はっきり言うべきだった。そのほうがどれだけ首相の妻らしいふるまいだったか。

 森友学園=塚本幼稚園を支えてきたのが、戦時中の思想に帰ろうとする政治運動であることは、いまやもう誰も否定しないだろう。団体名も出た。「日本会議」だ。現閣僚のほとんどが参加している政治団体だということだ。

 もう一つ、戦時中よく使われた言葉を紹介したい。「暴支膺懲(ぼうしようちょう)」というもので、「暴れる支那を懲らしめる」という意味だ。日本が戦争を始める理由として使ったのがこの言葉だった。塚本幼稚園の園児宣誓と似ている。

 私が恐ろしいのは、戦時中の思想に帰ろうとする政治運動に賛同している人たちが、日本の教育を変えようとしている事実、そのものだ。関与が取りざたされた政治家の誰一人として、「教育勅語」を否定しなかった。それどころか擁護発言が相次いだ。園児たちのヘイトスピーチを批判する発言も、なかった。籠池泰典氏がしつこいとかうそつきとかいう話は出たし、森友学園の経営や設置認可をめぐる強引さにも批判が集中したが、教育方針を批判した発言は、渦中の政治家からは出なかった。

 政権の中枢にある政治家、官僚、民間企業(学校法人)が、ある偏ったイデオロギーに染まり、国民の共有財産の使い方を勝手に決めて、「彼ら」の信奉するイデオロギー教育を実践する施設を作ろうとしていた。そういう事件に私には見える。かつて、「教育勅語」を掲げ、「暴支膺懲」を叫び、戦争に突き進んだ過去を持つこの国で。

 いま、「彼ら」の心はもう森友学園とは離れた。いまやもう、あの小学校設置の件は、籠池という変な男が引き起こした変な事件だということで、「彼ら」と切り離そうと必死だ。

 一方、「彼ら」、国家主義的な思想を持つ人々の悲願「道徳の教科化」が成り、検定教科書にイデオロギーを盛り込むことができるようになった。さらに、先月末、政府は「『教育勅語』を教材として使用することを否定しない」と閣議決定した。「憲法に反しない形で」と但書(ただしがき)がつくが、戦後、違憲だから衆参両院で排除・失効されたのではないか。なぜ今、と驚愕(きょうがく)する。

 私たちが「昭恵氏は私人か公人か」などというさまつなことにとらわれているうちに、気がつくと日本国中が森友学園みたいな学校だらけになっているのではないかと想像して、私は怖い。森友問題が重要なのは、その危険を私たちに教える事件だったからなのだ。=毎週日曜日に掲載

 

社説 憲法の岐路 稲田防衛相 見過ごせない勅語発言 信濃毎日
http://www.shinmai.co.jp/news/nagano/20170310/KT170309ETI090002000.php
Internet Archive 

 憲法擁護義務を負う大臣としての適格性を疑わせる発言だ。

 稲田朋美防衛相が国会で、戦前の教育の基本理念を示した教育勅語について「その精神は取り戻すべきだ」と述べた。

 教育勅語は明治憲法とセットで天皇を中心とする体制の軸になり、昭和期には軍国主義と結び付いた。国民主権と平和主義の現憲法と相いれない。

 発言を速やかに撤回するよう、防衛相に求める。

 学校法人「森友学園」が運営する幼稚園の教育を巡る質問に対する答弁である。教育勅語について「全くの誤りというのは違うと思う」「親孝行や友達を大切にするといった核の部分は今も大切だ。核の部分は取り戻すべきだ」などと述べている。

 防衛相が言うように、教育勅語には親孝行や友情の大切さに触れた部分がある。そこに限って見れば、今の時代の価値観と両立する余地があるかもしれない。

 しかし勅語は続いて「一旦緩急アレバ義勇公ニ奉ジ、以テ天壌無窮ノ皇運ヲ扶翼スベシ」と述べる。戦争が起きたら国と天皇のために働け、ということだ。

 全体を読めば、国家に奉仕する国民の徳目としての親孝行であり、友情だと分かる。

 勅語には「憲法を重んぜよ」といった意味のことも書いてある。ここでいう憲法はむろん明治憲法のことだ。明治憲法には、日本は天皇が治める国であり、天皇は陸海軍を統帥する、とある。

 教育勅語と明治憲法はともに1890年に発布、施行された。併せて読むと、勅語の意図するところがさらにはっきりする。

 終戦から3年後の1948年、衆院は教育勅語の「排除」、参院は「失効確認」を決議している。決議した理由は、勅語が引き続き有効であるかの誤解が国民の間にあったためだ。

 衆院決議は言う。教育勅語は「基本的人権を損ない、国際信義に対して疑点を残す元となる」。なので、憲法違反の法令を無効とする憲法98条に従って排除する。説得力ある言い方だ。

 教育勅語を取り戻すべき規範と見なすのは、どこをどう解釈しても困難だ。防衛相の認識は今の憲法の基本理念とかけ離れている。稲田氏は昨年12月、憲法上の問題も指摘される靖国神社の参拝を強行した。大臣の職を任せられるのか、疑問は膨らむばかりだ。

(3月10日)

 

社説 教育勅語 国民主権と相いれない 毎日新聞
毎日新聞2017年3月16日 東京朝刊
http://mainichi.jp/articles/20170316/ddm/005/070/044000c

 学校法人「森友学園」が運営する幼稚園で園児が唱和し、稲田朋美防衛相らが評価する戦前の教育勅語は戦後、否定された。

 にもかかわらず、それに固執し普遍的な価値があると擁護する言動がおさまらない。教育勅語の何が問題だったか。改めて整理したい。

 明治天皇が「臣民」とされた国民に守るべき徳目を説いたのが教育勅語だ。学校での朗読が強制され、天皇の写真とともにまつられた。

 天皇制支配を確固たるものにする過程で国家神道とともに精神的支柱とされ、国家総動員法を経て軍国主義を推進するテコとなった。

 その核心は次の一節から分かる。

 「万一危急の大事が起こったならば、大義に基づいて勇気をふるい一身を捧(ささ)げて皇室国家のためにつくせ」(文部省「全文通釈」より)

 国の非常時には天皇のために命を懸けよ--という意味だ。天皇を頂点とする国家主義の思想である。

 敗戦後、天皇を「象徴」とする国民主権の新憲法ができ、民主教育に転換する教育基本法が制定された。衆院は勅語の排除、参院は失効確認の決議を採択した。

 教育基本法制定で失効し、決議でそれを確認したことは歴代内閣が受け継いでいる。保守的だった中曽根内閣でも私立高で教育勅語が朗読されていることに遺憾の意を示した。

 こうした経緯があるにもかかわらず稲田氏は国会で「日本は道義国家を目指すべきだという教育勅語の精神は取り戻すべきだ」と答弁した。

 「道義国家」を「高い倫理観で世界中から尊敬」される国と稲田氏は位置づけるが、歴史の教訓を軽視するなら世界の尊敬は得られまい。そもそも「道義国家」ということばは原文にはない。

 戦争への道を後押ししたという「一面的な考え方はしていない」とも述べた。自衛隊を預かる身として勅語が軍国主義に組み込まれた事実をどう考えているのか。

 決議は占領下のことだったなどとして教育勅語を再評価する政治家は過去にもいた。田中角栄、森喜朗両元首相もそうだ。擁護派は「勅語には時代を超えた普遍的な哲学がある」として、親孝行や家族愛などを挙げる。

 しかし、こうした徳目を実行することで「天壌無窮の皇運」(永遠の皇位)を助けよ、と求めているのが教育勅語の本質だ。一部だけを取り出して教育勅語を肯定的にとらえるのは問題をすり替えている。

 家族愛などの徳目は大事だ。しかし教育勅語を持ち出すまでもなく自分のことばで語ればいいことだ。天皇が国民に強制するという教育勅語の構図が、国民主権と相いれないことを再確認する必要がある。

 

<金口木舌>一旦緩急アレハ
2017年3月22日 06:00
http://ryukyushimpo.jp/column/entry-464909.html

 作家の高橋源一郎さんが教育勅語の現代語訳をツイッターに投稿し、話題となっている。森友学園の騒ぎで議論を呼んでいるが、原文の意味は分かりにくい。そこで翻訳を試みた

▼現代語に置き替えただけではない。奇抜な表現で勅語の深意を説いた。冒頭の「朕惟(ちんおも)フニ」は「はい、天皇です。よろしく」という具合。学校で教育勅語を朗読した世代は面食らうだろう
▼教育勅語に道徳心や国家観を求める政治家もいる。稲田朋美防衛相が8日の国会で「親孝行や友達を大切にするといった核の部分は取り戻すべきだ」と答弁した。それでよいのか
▼ひめゆり学徒の引率教師だった仲宗根政善さんは1978年、教育勅語の精神を軍人に問われた戦前の体験を日記に書き留めている。軍人が求めた答えは「一旦緩急アレハ義勇公ニ奉シ以テ天壌無窮ノ皇運ヲ扶翼スへシ」
▼現代人にはピンとこない。高橋訳なら「いったん何かが起こったら、いや、はっきりいうと、戦争が起こったりしたら、勇気を持ち、公のために奉仕してください」となる。稲田氏はどう読むだろう
▼衆参両院は48年、教育勅語廃止を決議した。主権在君と神話的国体観に基づく理念を持つ教育勅語は「基本的人権を損い、且(か)つ国際信義に対して疑点を残すもととなる」と衆院決議は言い切る。敗戦直後の国会の決意と向き合ってはどうか。稲田氏に問いたい。

 

(社説)教育勅語 過去の遺物が教材か 朝日新聞
2017年4月2日05時00分
http://www.asahi.com/articles/DA3S12872772.html

 安倍内閣が教育勅語(ちょくご)について「憲法や教育基本法に反しない形で教材として用いることまでは否定されない」とした答弁書を閣議決定した。

 この決定に強い疑念を抱く。

 「朕(ちん)(明治天皇)」が、「臣民(国民)」に示した教えが教育勅語だ。

 天皇と国家への服従を説き、国民を戦争へと駆り立てる役割を果たした。国民に批判の自由はなかった。

 親孝行、夫婦仲良く、友達を大切に。教育勅語が説く徳目を肯定的にとらえるべきだ、という主張も自民党などにある。

 だが教育勅語の本質は、こうした徳目を実行することで「一旦緩急あれば義勇公に奉じ、以(もっ)て天壌無窮の皇運を扶翼すべし」(いざという時には一身を捧げて皇室国家のために尽くせ)と国民に求めたことだ。

 こうした歴史的事実を教えるための資料として、教育勅語を使うことはあっていい。

 だが、安倍内閣の思惑はそれにとどまるまい。

 「戦後レジームからの脱却」を説いてきた首相、復古的な憲法改正草案をもつ自民党、教育勅語を「全体として」肯定する稲田防衛相……。

 この内閣の言動や思想をあわせ考えれば、今回の閣議決定は、戦前の価値観に回帰しようとする動きの一環と見なければならない。

 これが、教育現場でのなし崩しの教育勅語復権につながる恐れは否定できない。

 松野文部科学相は教育勅語の授業での活用について「適切な配慮の下であれば問題ない」としているが、何が「適切」なのか、どう判断するのか。

 教育勅語は終戦後の1948年、衆院で排除の、参院で失効の決議がされた。

 参院決議はこう述べている。

 「われらは日本国憲法にのっとり、教育基本法を制定し、わが国とわが民族を中心とする教育の誤りを払拭(ふっしょく)し、真理と平和を希求する人間を育成する民主主義的教育理念を宣言した。教育勅語がすでに効力を失った事実を明確にし、政府は勅語の謄本をもれなく回収せよ」

 今回の閣議決定は、この決議と真っ向から対立する。

 親孝行などの徳目は大事だ。

 しかしそれは、教育勅語という「過去の遺物」を持ち出さなければ、子どもたちに教えられないものではない。

 教育勅語は国民主権、基本的人権の尊重など現行憲法の基本原則と相いれない。子どもたちを教え、導く学校現場にふさわしい教材とは到底、言えない。

 

社説[教育勅語]危うい政権内の肯定論 沖縄タイムス
2017年4月3日 07:42
http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/91460

 安倍政権になって、保守系議員の中から、教育勅語を評価する声が絶えない。

 稲田朋美防衛相は3月8日の参院予算委員会で、「親孝行や友達を大切にするといった核の部分は今も大切だ」と評価し、「核の部分は取り戻すべきだ」と語った。

 稲田発言を受けた民進党議員の質問趣意書に対し、政府は3月31日、「憲法や教育基本法に反しないような形で教材として用いることまでは否定されない」との答弁書を閣議決定した。

 一大臣の答弁にとどまらず、政府の統一見解に「格上げ」されたのである。

 教育勅語を肯定する際に決まって持ち出されるのは「父母ニ孝ニ兄弟ニ友ニ夫婦相和シ朋友相信シ」というくだりである。父母に孝行を尽くし、兄弟仲良く、夫婦はむつみ合い、朋友互いに信義を持って交わり…という意味である。

 勅語はさらに、「一旦緩急アレハ義勇公ニ奉シ…」と続く。いざという時には一身をささげ皇室国家のために尽くせ、と国民の忠誠を求めている。切り離せないこの二面性こそ教育勅語の本質というべきだろう。

 憲法、教育基本法が制定されたのに伴い、文部省は1948年、中学生・高校生用の社会科教科書「民主主義」を刊行した。

 「政府が、教育機関を通じて国民の道徳思想をまで一つの型にはめようとするのは、最もよくないことである」

 「今までの日本では、忠君愛国というような『縦の道徳』だけが重んぜられ、あらゆる機会にそれが国民の心に吹き込まれてきた」

■    ■

 教育勅語は、大日本帝国憲法が施行される1カ月前の1890年10月、発布された。忠君愛国の国民道徳と庶民の中に浸透していた儒教的道徳を接ぎ木したものであった。 戦時下の学校現場では国体観念を育て、国民精神を涵養(かんよう)するため、教育勅語の奉読が課せられた。

 小学校が国民学校になってからは「皇国民の錬成」と称して儀式や行事が重視されるようになる。

 国民は教育勅語を内面化し、軍人は軍人勅諭を内面化した。戦争を体験した世代に勅語や勅諭をそらんじることのできる人が多いのは、毎日繰り返し、体で覚え込んだからである。

 沖縄の第32軍は極秘文書の中で、軍事機密の漏洩防止などのため、「軍官民共生共死の一体化」を県民指導方針として打ち出した。それが沖縄戦の最大の特徴だ。

 教育勅語には住民犠牲の記憶が深く刻まれている。

■    ■

 憲法は47年5月3日施行され、教育基本法は47年3月末、公布・施行された。

 憲法、教育基本法の施行を受けて衆議院は48年6月、教育勅語の「排除決議」を、参議院は「失効確認決議」を行い、教育勅語体制との決別を宣言している。安倍晋三首相の言う「戦後レジーム(体制)からの脱却」とは、決別したはずの教育勅語体制への回帰を意図しているのであろうか。

 「父母に孝行」「夫婦相和し」という教育勅語の徳目にしても、国家が上から押しつけるものではあるまい。

 

社説 教育勅語 疑問尽きぬ政府の決定 北海道新聞
04/04 08:55
http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/opinion/editorial/2-0111893.html

 政府は教育勅語について「憲法や教育基本法などに反しないような形で教材として用いることまでは否定されない」とする答弁書を閣議決定した。

 教育勅語は、国民に国家への忠誠を誓わせるために使われた戦前、戦中の教育規範だ。軍国教育の支柱とも言える。

 その内容は、自由や平等、個人の尊厳など、現行憲法が掲げる理念とは大きくかけ離れている。

 園児に教育勅語を唱和させていた学校法人「森友学園」運営の幼稚園に対し、大きな批判が起きたことは記憶に新しい。

 なのに、なぜ教材として「否定されない」のか。

 勅語がたどった歴史を直視しなくてはならない。政府の決定には大きな疑問が残る。

 教育勅語は友達と仲良くしたり人々に優しくする―など、守るべき徳目を「臣民」に説いている。

 その上で、いざというときはお国のために身をささげ、「天壌無窮ノ皇運(永遠の皇室の運命)」を助けるよう求めている。

 つまり、このような徳目を守るのは、すべて皇室国家を守るために行うべきだとしているのだ。本質を見誤ってはならない。

 こうした負の側面を学ぶために活用することはあってもいい。だが、閣僚らの発言を聞くと、どうもそういう趣旨ではないようだ。

 安倍晋三首相は当初、「森友」の教育方針を評価していた。稲田朋美防衛相も「親孝行や友達を大切にするといった核の部分は大切だ」と述べている。

 だが、内容の一部がいいから教育勅語自体も認めるとするのは、問題のすり替えに他ならない。

 そもそも、友達を大切にする、人々に優しくするといったことを教えるのに、教育勅語を引き合いに出す必要はないはずだ。

 文科省は2015年、国立大学の入学式や卒業式で、国旗掲揚と国歌斉唱をするよう要請した。

 新しい学習指導要領では、幼稚園でも国歌に親しむことが盛り込まれた。これを受け、厚生労働省は保育所の運営指針にも、国旗国歌と親しむようにと明記した。

 教育現場での「勅語復活」を認めるのと、どこか軌を一にしていないだろうか。

 教育勅語は現行憲法と相いれるものではない。だからこそ戦後、国会が衆参両院でそれぞれ「排除決議」と「失効決議」を行い、勅語と決別したのだ。

 それを一内閣が簡単に覆してしまっていいはずはあるまい。

 

安倍政権と教育勅語=与良正男
毎日新聞2017年4月5日 東京夕刊
https://mainichi.jp/articles/20170405/dde/012/070/057000c

 中曽根康弘政権時代の1983年、ある県の私立高校の学校行事で、校長に合わせて生徒に教育勅語を朗読させている--との一件が国会で取り上げられたことがあった。

 当時の瀬戸山三男文相は「率直に言って遺憾なこと」と語った上で次のように答弁した。

 「教育勅語そのものの内容については今日でも人間の行い、道として通用する部分もあるが、勅語の成り立ち、性格からいって現在の憲法、教育基本法のもとでは不適切だという方針が決まっている」

 そして県当局に「そういうことのないよう(高校を)指導してくれ」と伝えた、と続けた。

 「今日でも通用する」とは、勅語が求める親孝行や家族愛などを指すのだろう。しかし瀬戸山氏が指摘した通り、問題は成り立ちや性格なのだ。保守色が強いといわれた中曽根政権だが、今から思えば、至極まっとうな答弁だったと思う。

 戦前の軍国主義を推進するテコとなった教育勅語の本質は天皇が国民に強制する点にある。そこが今の憲法の基本=国民主権と相いれないことを踏まえた答弁だからだ。

 先週、政府は教育勅語を学校教育で使用しないよう求める民進党議員の質問主意書に対し「憲法や教育基本法に反しない形で教材として用いることまでは否定されない」とする答弁書を閣議決定した。

 教育勅語を「教育の唯一の根本とするような指導は不適切だ」とも記しているが、やはり中曽根政権時代との違いは明らかだ。

 「憲法に反しない形」とは具体的に何かはよく分からない。ただし教育勅語の成り立ちを学ぶことで無謀な大戦に突入していった歴史を生徒たちが反省することではないだろう。要するに教育勅語をどうしても否定したくない安倍晋三首相らの本音が如実に表れている答弁書だと思う。

 勅語の再評価論者は必ず「親孝行や家族愛のどこが悪い」と言う。もちろんそれは大切だ。だがそれは個々が考えるべき話で、なぜ教育勅語を持ち出す必要があるのか。

 結局、戦前回帰を目指しているとしか私には思えない。憲法改正と並び戦後教育の見直しは安倍首相の宿願だ。「森友学園」の教育方針と親和性があると役人がそんたくするのも当然かもしれない。(専門編集委員)

 

<社説>教育勅語 学校教育導入は憲法違反 琉球新報
2017年4月5日 06:01
http://ryukyushimpo.jp/editorial/entry-473062.html

 政府は学校教育で教育勅語を「教材として用いることまでは否定されない」とする答弁書を閣議決定した。さらに菅義偉官房長官は記者会見で、現在の道徳教育の教材として使うことを「否定できない」と述べ、より具体的に踏み込んだ。国民主権の日本国憲法に違反する時代錯誤の決定、認識と言わざるを得ない。

 答弁書は「わが国の教育の唯一の根本とするような指導を行うことは不適切だ」としたものの、政府が学校教育に教育勅語を組み入れることを認めた意味は重大だ。
 教育勅語の正式名は「教育ニ関スル勅語」。1890(明治23)年に発布され、天皇が国民に語る形で国民道徳の根源や教育の基本理念を示し、「子孫臣民ともに順守すべきもの」とされた。その中で「一旦緩急アレハ義勇公ニ奉シ以テ天壌(てんじょう)無窮(むきゅう)ノ皇運ヲ扶翼スヘシ」と強調した。憲法学者の小林節慶応大名誉教授は「国に危機が迫ったら、国のため力を尽くし、皇室の運命を支えなさい」との意味であり、「憲法違反だ」と言い切る。
 その前段では、父母への孝行、夫婦の和、友人との信頼、博愛などの項目が列挙されている。こうした点を捉えて教育勅語を肯定する閣僚、政治家もいるが、家族など個人の生活まで天皇が指図するのは現行憲法の国民主権、基本的人権の原理とは全く相いれない。
 1930年代になると、学校で教育勅語の写しが「御真影」(天皇、皇后の写真)と共に「奉安殿」などに保管されて神聖化され、児童生徒は暗唱させられた。軍国主義教育の要として、天皇の名の下に国民を戦争に動員する役割を果たした。
 戦後、連合国軍総司令部(GHQ)は教育勅語の読み上げを禁止した。日本国憲法制定後の48年には衆議院で「根本理念が主権在君並びに神話的国体観に基づいている。基本的人権を損ない、国際信義に疑点を残す」として排除を決議、参議院でも失効を決議した。今回の閣議決定はこれらの国会決議にも反する。
 2006年の第1次安倍政権で教育基本法が愛国心教育を強調する形で改正された。その後も教科書検定への介入、道徳の教科化など、教育の国家統制が強まっている。膨大な犠牲を払った戦争の反省の上に築かれた国民主権、人権尊重の教育を、これ以上切り崩すわけにはいかない。

 

【社説】教育勅語 復権など許されない 東京新聞
2017年4月5日
http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2017040502000140.html

 戦前回帰の動きとすれば、封じ込めねばならない。安倍政権は、教育勅語を道徳教育の教材として認める姿勢を鮮明にした。個人より国家を優先させる思想である。復権を許せば、末路は危うい。

 教育勅語について、政府は「憲法や教育基本法に反しない形で教材として用いることまでは否定しない」との答弁書を閣議決定した。菅義偉官房長官はさらに踏み込み、道徳教材としての使用も容認する考えを記者会見で示した。

 政府のこうした言動を深く憂慮する。

 国会議員の質問主意書への答弁書とはいえ、政府が個別の教材の位置づけを明示することは、教育に対する介入に等しい。ましてや、国民を戦争へ駆り立てた教育勅語の取り扱いである。肯定的な姿勢は国内外の疑念を招く。

 教育勅語は一八九〇年、明治天皇が国民に守るべき徳目を説いた言葉として発布された。自由民権運動や欧化主義と儒教主義や皇国主義との対立を収め、教育の基本理念を定める狙いがあった。

 学校での朗読が強制され、神聖化が進んだ。天皇制の精神的支柱の役割を果たし、昭和期の軍国主義教育と結びついた歴史がある。

 親孝行や夫婦の和、博愛といった徳目は一見、現代にも通じるものがある。だからだろう、安倍政権を支持する保守層には、教育勅語を評価する向きが少なくない。

 しかし、その徳目はすべて「一旦緩急あれば義勇公に奉じ、以(もつ)て天壌無窮の皇運を扶翼すべし」に帰結する。国家が非常事態に陥った時には天皇のために身命を賭すことが、不変の真理であると国民に植え付けたわけだ。

 だからこそ、教育勅語は戦後の一九四八年に衆院で排除の、参院で失効の決議がされた。閣議決定はこれをたがえるものである。

 もちろん、かつての天皇制や教育の仕組みを学ぶ歴史教育のための資料としては有効だろう。

 それでも、とりわけ道徳教育では持ち出すべきではない。国民主権や基本的人権の尊重といった現行憲法の理念に根差してはいないからだ。「憲法や教育基本法に反しない形」で、教材として使うのはおよそ不可能である。

 小中学校の道徳の時間は、特別の教科に格上げされるが、個々の徳目に惑わされてはならない。それこそが教育勅語の教訓だろう。

 自民党は復古的な憲法改正草案を掲げる。戦前の価値観を志向するような閣僚ぞろいの安倍政権が唱える教育観には警戒したい。

 

社説 教育勅語 道徳教材としてふさわしいか 読売
2017年04月06日 06時05分
http://www.yomiuri.co.jp/editorial/20170405-OYT1T50128.html

 教育勅語は、大日本帝国憲法と不可分の存在だった。その事実を忘れてはならない。

 政府は「教育勅語を我が国の教育の唯一の根本とするような指導を行うことは不適切だ」とする答弁書を閣議決定した。民進党議員の質問主意書に答えた。政府がこれまでに表明していた見解に沿っている。

 答弁書は、教育勅語を「憲法や教育基本法等に反しないような形で教材として用いることまでは否定されない」とも言及した。

 実際、高校の日本史や公民の教科書には、教育勅語の全文や抜粋を掲載しているものもある。日本の大きな転換期だった明治から昭和期にかけての歴史を学ぶ教材として、教育勅語を用いることは、何ら問題がないだろう。

 ただし、道徳などで教育勅語を規範とするような指導をすることは、厳に慎まねばならない。

 明治天皇が1890年に、君主に奉仕する「臣民」への教えとして示したのが教育勅語だ。

 「皇祖皇宗」以来、連綿と続いてきた「国体の精華」の維持を教育の根源とした。危急の大事には、皇室・国家のために尽くすことを、天皇が国民に求めている。

 天皇中心の国家観が、国民主権や基本的人権を保障した現憲法と相容れないのは明らかだ。道徳の教材に用いれば、学校での特定の政治教育を禁止した教育基本法にも抵触する可能性がある。

 戦後、国の教育指針は、現憲法の精神を踏まえた教育基本法に取って代わられた。1948年には衆参両院が、教育勅語の指導原理を排斥し、失効させる決議を採択した。教育勅語は、法的効力を失った史料に過ぎない。

 国有地売却問題で揺れる森友学園は、運営する幼稚園で園児に教育勅語を暗唱させていた。

 これに関連して、稲田防衛相は国会答弁で、「道義国家を目指すという教育勅語の精神は取り戻すべきだ」と述べている。

 確かに、親孝行や夫婦愛など、現在にも通じる徳目を説いている面はある。しかし、教育勅語を引用しなくても、これらの大切さを教えることは十分に可能だ。

 菅官房長官が「政府として積極的に教育現場で活用する考えはない」と強調したのは当然だ。

 過去には、建国記念の日に校長が教育勅語の朗読をしていた島根県の私立高校に対して、県が改善を勧告した事例もある。

 教育現場で憲法や教育基本法の趣旨に反する行き過ぎた指導があれば、是正する必要がある。

2017年04月06日 06時05分

 

社説 教育勅語は道徳教材に使えぬ 日経
2017/4/9付
http://www.nikkei.com/article/DGXKZO15091960Z00C17A4EA1000/

 教育勅語を巡る応酬が収まらない。勅語は大日本帝国憲法の下、天皇を君主、国民を臣民とする国家観を補強する目的でつくられた規範だ。史実として学ぶ意義はあるが、子供たちの道徳教材として用いることは妥当ではない。

 政府は教育勅語について「憲法や教育基本法に反しないような形で教材として用いることまでは否定されない」との答弁書を閣議決定した。現に中学、高校の歴史、公民などの教科書には勅語の全文、または一部が掲載されている。近現代の史料として勅語の果たした役割を学ぶことに異論はない。

 むしろ勅語が示す家族国家観が戦時の総動員体制とどのように融合したのかなどを、生徒の発達段階や興味、関心に応じ、能動的に学ぶことは、新しい学習指導要領の趣旨にも合致するだろう。

 今回、教育勅語が注目されたのは、学校法人「森友学園」(大阪市)が運営する幼稚園で、園児に暗唱させていたことが問題視されたからだ。勅語が説く夫婦愛などの徳目が現代社会でも通じる、と擁護する閣僚の発言もあり、波紋が広がっている。過去の経緯を踏まえ、冷静に議論すべきだ。

 教育勅語は1890年、大日本帝国憲法が施行された年に発布された。親孝行など臣民が守るべき徳目を列挙する一方、「万一危急の大事が起こったならば、大義に基づいて勇気をふるい一身をささげて皇室国家のためにつくせ」(旧文部省の通釈)と説く。

 個々の徳目の当否以前に、天皇が臣民に説諭する「語りの構造」自体が、国民主権を原理とする現憲法になじまないことは明白だ。1948年に衆参両院が、排除や失効を決議したゆえんである。

 その意味では、学校現場を預かる松野博一文部科学相が、「道徳を教えるために教育勅語のこの部分を使ってはいけないと私が申し上げるべきではない」との認識を示したことには違和感を覚える。

 勅語は部分ではなく全体の効力を失ったと解すべきだ。道徳の教典として復活させてはいけない。

 

 一応、どうしようもない記事も採録。

朝礼での教育勅語の朗読「問題のない行為」 文科副大臣
朝日新聞デジタル 4/7(金) 13:43配信
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170407-00000057-asahi-pol

 義家弘介文部科学副大臣は7日の衆院内閣委員会で、幼稚園など教育現場の毎日の朝礼で子どもたちが教育勅語を朗読することについて、「教育基本法に反しない限りは問題のない行為であろうと思います」と答弁した。

 民進党の泉健太氏が、学校法人「森友学園」(大阪市)が運営する幼稚園の従来の教育方針に触れたうえで、「朗読は問題のない行為か」とただした。

 泉氏が「『教育基本法に反しない限り』とは何か」と重ねて問うと、文科省の白間竜一郎審議官が「どういう教育を行うかは一義的にそれぞれの学校で創意工夫しながら考えることであり、問題があるかどうかは法令等に照らし、所轄庁である都道府県が適切に判断される」と答えた。

 教育勅語をめぐっては、中曽根内閣だった1983年5月の参院決算委員会で、瀬戸山三男文部大臣(当時)が島根県の私立高校が学校行事で教育勅語を朗読していたことについて、「教育勅語を朗読しない、学校教育において使わないことで今日まで(全国の学校に)指導してきた」と述べていた。(南彰)

朝日新聞社

【関連記事】
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最終更新:4/7(金) 16:29

  

 以下、森友学園・塚本幼稚園、籠池関連の漫画ツイート。

https://twitter.com/tokyoseijibu/status/849048752698544128

 

https://twitter.com/tokyoseijibu/status/842888995000397824

 

https://twitter.com/tokyoseijibu/status/841514663955185664

 

 海外の人に知ってもらう、あるいは海外でどう見られているか国内・国外の英字記事。

INSIGHT: Abe pushing boundaries with his stand on imperial rescript
By SATOMI SUGIHARA/ Staff Writer
April 1, 2017 at 17:25 JST
http://www.asahi.com/ajw/articles/AJ201704010035.html

As20170401002719_comm A "hoanden" structure like this one in Sapporo was a common part of schools in prewar Japan and was used to display photos of the emperor and empress along with a copy of the Imperial Rescript on Education. (Asahi Shimbun file photo)

 

The Abe administration has signaled there is much to admire in the long-abandoned Imperial Rescript on Education, yet another sign of the course upon which Prime Minister Shinzo Abe wants Japan to embark.

On March 31, Abe's Cabinet decided that the rescript issued in 1890 under the name of Emperor Meiji should not be totally rejected.

The basic principles of education in the postwar era were outlined in the Fundamental Law on Education that went into effect in 1947.

The Diet passed resolutions the following year abolishing the Imperial Rescript on Education.

The Fundamental Law on Education was revised in December 2006 when Abe was serving his first stint as prime minister. At that time, there was no major change in the administration's views on the imperial rescript.

In fact, Bunmei Ibuki, who served as education minister at that time, said in the Diet, "Creating a postwar education based on the words of the emperor has not been compatible with the postwar Japanese political structure."

But under the second Abe administration that came into being in December 2012, there has been a marked shift toward re-evaluating the contents of the imperial rescript.

In an April 2014 session of the Upper House education and science committee, a question was asked about utilizing the rescript as a supplemental teaching material in the classroom.

Kihei Maekawa, who was then director-general of the education ministry's Elementary and Secondary Education Bureau, said, "The Imperial Rescript on Education contains elements that are still applicable today, so it is possible to use such points in the schools."

Hakubun Shimomura, who was education minister at the time, also said there would be no problem in using the rescript as teaching material.

Defense Minister Tomomi Inada went even further during a March 9 session of the Upper House foreign affairs and defense committee when she said, "I am of the understanding that elements of the Imperial Rescript on Education that touch upon filial piety, or having good relations among married couples and taking care of one's friends form the core of the thinking about the moral nation that Japan should become in order to be respected by the world."

The focus on the imperial rescript comes amid preparations to teach moral education as a school subject from the 2018 school year. The curriculum guidelines for moral education stresses the importance of family love and other ethical points.

However, the Policy Division within the education ministry's Lifelong Learning Policy Bureau has stressed that the Imperial Rescript on Education has lost its legal effect because of the presence of the Constitution and Fundamental Law of Education.

It remains to be seen if the latest decision by the Abe Cabinet will pave the way for the teaching of the Imperial Rescript on Education in a manner closer to how it was used before the end of World War II.

 

Suga refers to controversial Imperial Rescript on Education
https://english.kyodonews.jp/photos/2017/04/466978.html

At a press conference in Tokyo on April 4, 2017, Chief Cabinet Secretary Yoshihide Suga refers to the prewar Imperial Rescript on Education, an 1890 edict that was used to promote emperor-oriented and militaristic education. Suga indicated its use as teaching material should not be barred as long as it is done within the scope of the Constitution and basic education law. (Kyodo)

==Kyodo

 

Foreign Ministry Spokesperson Hua Chunying's Regular Press Conference on April 5, 2017
2017/04/05
http://au.china-embassy.org/eng/fyrth/t1451507.htm

(略)

Q: The Japanese Cabinet reportedly adopted a policy, which will allow the usage of the Imperial Rescript on Education as a teaching material if it is used in line with the constitution and the education law. In addition, Japan's education authorities have decided to introduce militaristic bayonet classes to its physical education programs, which has met wide criticism. What is your comment on that? Are you worried about Japan's moves on history issues?

A: We have noted the relevant report. The war of aggression waged by the Japanese militarism during the modern times brought untold sufferings to people from China and other Asian countries, and also led Japan to a complete failure. There are hard lessons to learn from the history. But now the Japanese side attempts to restore the war-time education philosophy and training programs, we cannot help but ask whether Japan is rolling back the wheel of history and taking the same disastrous road of war. Japan's moves have aroused the attention of peace-loving people inside and outside of Japan. The Japanese side should face up to and reflect upon history, draw upon historical lessons, make a clean break with the past of aggression, and stop misleading the public with a wrong outlook on history, so as not to divert Japan once again into the dangerous course of militarism.

 

World News | Thu Apr 6, 2017 | 12:10am EDT
Japan education reforms stir memories of wartime indoctrination
http://www.reuters.com/article/us-japan-politics-education-idUSKBN17809M

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FILE PHOTO: The construction site for an elementary school of Moritomo Gakuen, an educational institution, is seen in Toyonaka, Osaka, Japan February 18, 2017, in this photo taken by Kyodo. Mandatory credit Kyodo/via REUTERS/File Photo

By Linda Sieg | TOKYO

A push for patriotic content on the ethics syllabus on Japanese schools is rekindling fears that children will be taught to take a less critical view of the country's militarist past and a more submissive attitude to government.

The campaign to put patriotism back in schools has been a key part of Prime Minister Shinzo Abe's agenda since his first one-year term from 2006, when parliament revised a law setting out the goals of education to include nurturing "love of country" and respect for tradition and culture.

That and amending the country's postwar, pacifist constitution have been key goals for Abe and many conservatives in his ruling Liberal Democratic Party.

The most recent flashpoint was sparked this week when top government spokesman Yoshihide Suga said schools were free to use the 1890 Imperial Rescript on Education, which also stresses Confucian values such as filial piety, as teaching material.

In the charter, Emperor Meiji exhorted subjects to "offer yourselves courageously to the State; and thus guard and maintain the prosperity of Our Imperial Throne coeval with heaven and earth". It was rejected after World War Two as having functioned as an incubator for militarism.

The pronouncement coincides with plans for government-approved textbooks that critics say paint a narrowly traditional view of Japanese culture, and a scandal over a nationalist private school with ties to Abe's wife.

Abe has denied that he or his wife, Akie, helped the school operator, Moritomo Gakuen, get a cut-price parcel of government land for the school, but has told parliament he shares Moritomo Gakuen's views on education, which include reciting the Imperial Rescript.

From next year, students at state-run schools will be assessed for ethics courses on their overall performance in 22 areas including "freedom and responsibility" and "love of country and homeland".

Advocates of the reforms deny they are intended to impose uniform values and stress that guidelines call for discussion to develop critical thinking.

"It is in no way a return to prewar-style moral education," Hakubun Shimomura, a former education minister and Abe ally, told Reuters. "It is only natural to love one's country, and to love one's country does not mean denigrating other countries."

BONE OF CONTENTION

Disputes over wartime history have long soured Tokyo's relations with regional neighbors Beijing and Seoul, and textbooks - which are even more heavily controlled in China and South Korea - are a frequent bone of contention.

China took direct aim at recent developments in a commentary in state-run Xinhua news agency this week.

"From relaxing (the) post-war constitution that bans its military from fighting abroad to ambitious overseas military presences, and now from the military to national education, the steps taken by the Abe administration reveal Japanese far rightists' attempt to revive pre-war militarism," it said.

Some domestic voices are also critical.

"Patriotism exists within each individual's thoughts, and it is totally inappropriate to evaluate it," Akira Nagatsuma, an opposition Democratic Party lawmaker, told Reuters.

"The lesson of the pre-war era is that a country where people forgot how to criticize committed a big mistake. We must ensure this does not happen again."

Lawyer Keiko Ota said there was a common thread running through the LDP's draft constitutional changes, the Moritomo Gakuen affair, and the government's classroom interventions.

"The prime minister and those close to him want to implant the notion that the individual should sacrifice for the sake of the nation," she said.

Since Abe's return to office in 2012, other educational changes include directives to textbook publishers to include the government stance on touchy historical topics including territorial rows with China, South Korea and Russia.

Changes in ethics textbooks approved in March are by no means the stuff of militarism.

In one case, a publisher swapped in a picture of a maker of traditional Japanese "wagashi" sweets instead of a bakery in a section on getting to know one's neighborhood, while another replaced a jungle-gym at a park with a shop selling traditional Japanese musical instruments.

But critics say such changes seek to impose an exclusive definition of "Japanese culture" and foster narrow patriotism.

"More than actual content, we know this is part of the bigger picture ... so of course, 'wagashi' fits that picture," said Sophia University professor Sven Saaler.

More jarring was a decision announced last Friday to include "jukendo", a martial art based on bayonet fighting, among sports that can be taught in junior high schools, a step that one local governor tweeted showed a "nostalgia for militarism".

"The idea to include jukendo in middle-school sports activities is a clear indication that the current government is tilting towards more affirmative attitudes regarding Japan's militarist past," Saaler said.

(Reporting by Linda Sieg; Editing by Will Waterman)

 

Lifestyle | Thu Dec 8, 2016 | 8:25pm EST
Japanese kindergarten teaches students pre-war ideals
http://www.reuters.com/article/us-japan-education-idUSKBN13X1UV

By Kwiyeon Ha | TOKYO

At first glance, the Tsukamoto kindergarten looks like any other school in Japan, but its unique curriculum is reminiscent of pre-war Japan.

The private school, which has been visited by Akie Abe, wife of Prime Minister Shinzo Abe, aims to instil in its 3- to 5-year-old students a sense of patriotism with a curriculum focused on Japanese traditions and culture.

Its mornings start with uniformed children singing the national anthem in front of the country's flag and reciting in stilted Japanese the pre-war Imperial Rescript on Education, containing commandments set out in 1890 to nurture "ideal" citizens under the Emperor Meiji. These embody Confucian virtues and demanded devotion to the emperor and sacrifice for the country.

"Be filial to your parents, affectionate to your brothers and sisters," they chant. "Should emergencies arise, offer yourselves courageously to the state."

After World War Two, occupying U.S. forces abolished the rescript, which many saw as a source of the obedience and moral certitude that helped fuel Japanese militarism.

In 1947, the postwar government passed the Fundamental Law on Education to bolster the liberal and democratic values of the postwar pacifist constitution.

Tsukamoto kindergarten, in Osaka, introduced the rescript 15 years ago, although school officials say it is not intended to fuel nationalism.

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A student stops to bow to a portrait of Japanese former Emperor Hirohito and Empress Kojun at Tsukamoto kindergarten in Osaka, Japan, November 30, 2016. REUTERS/Ha Kwiyeon

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Pictures of the Japanese imperial family are displayed on a blackboard in a classroom at Tsukamoto kindergarten in Osaka, Japan, November 30, 2016. REUTERS/Ha Kwiyeon

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Students recite the Imperial Rescript on Education and Confucian Analects in front of JapanÕs national flag, a picture of Japanese Emperor Akihito and Empress Michiko, and a hanging scroll of Confucius at Tsukamoto kindergarten in Osaka, Japan, November 30, 2016. REUTERS/Ha Kwiyeon

"What we're aiming to foster in education is patriotism or 'Japanese-ism', expanding Japan's spirit all over the world, not so-called nationalism. These are totally different," said Yasunori Kagoike, principal of the kindergarten.

Kagoike heads the Osaka branch of Nippon Kaigi, or Japan Conference, a nationalist lobby group with close ties to Abe and his Cabinet and for which education reform is a key tenet.

PROTECTING THE NATION

Cultural activities at the school, where the walls are lined with images of the imperial family to which students bow throughout the day, include learning traditional Japanese musical instruments, martial arts and board games. Students also take trips to military bases.

Kagoike said he hopes other schools will adopt their curriculum so children are prepared to protect their nation against potential threats from other countries.

"If an imperialist nation is trying to harm Japan, we need to fight against it. For that, revising Article 9 of Japan's Constitution is indeed necessary and should be carried out as soon as possible," he said.

Article 9 of the U.S.-drafted constitution renounces war and, if read literally, bans the maintenance of armed forces, although Japan's military, called the Self-Defense Forces, has over 200,000 personnel and is equipped with high-tech weapons.

Revising the constitution is one of the key policy targets of Abe's Liberal Democratic Party. His government has already stretched its limits to give the military a bigger role.

Using an analogy of stopping a burglar getting into the house, teacher Chinami Kagoike - the principal's daughter - said she teaches students it is necessary to fight against such threats to protect themselves and their families.

"Strengthening Japan would be subject to severe criticism from various countries," she said. "But instead of pulling away from this, I teach children that the Japanese government has clearly demonstrated its will, so you also need to break silence and go forward and say you want to protect your family."

The kindergarten plans to open a primary school next year and Akie Abe will be the honorary principal, according to school brochures.

Michael Cucek, an adjunct professor at Temple University's Tokyo campus, said Abe's wife is often seen as a proxy for the prime minister, who during his first, 2006-2007 term oversaw the revision of the education law to put patriotism back in school curricula.

(This story fixes spelling of byline.)

(Edited by Linda Sieg and Malcolm Foster)

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