車が猛スピードで逆走し衝突 運転の81歳男性と妻が死亡 福岡
福岡逆走事故 死亡の男性ドライバー 免許返納を知人に相談
2019年6月5日 12時01分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190605/k10011941331000.html
1分33秒
NHK ニュース
https://www.youtube.com/watch?v=Ut3Ux16uPX0
2019/06/05 に公開
4日夜、福岡市早良区で80代の男性が運転する車が猛スピードで逆走して交差点に突っ込み、男性と同乗していた妻の2人が死亡、7人がけがをした事故で、死亡した男性が先月、運転免許の返納について知人に相談していたことがわかりました。警察は詳しい状況や事故の原因を調べています。
4日夜7時すぎ、福岡市早良区で乗用車が反対車線を猛スピードで逆走したうえ、複数の車と衝突しながら交差点に突っ込み、乗用車を運転していた早良区の小島吉正さん(81)と同乗していた妻の節子(76)さんの2人が死亡し、歩道にいた男性1人を含む男女7人がけがをしました。
警察は5日午前、事故を起こした車や、衝突に巻き込まれるなどした車の損傷した箇所などを詳しく調べて捜査を進めています。
小島さんの知人によりますと先月、本人から東京 池袋で高齢者の運転する車が歩行者などを次々にはねる事故を起こしたことなどを受けて、免許を返納するべきか相談を持ちかけられていたということです。
事故を起こした車は数百メートルにわたって猛スピードで逆走していたということで、警察は詳しい状況や事故の原因を調べています。
相談受けた人「穏やかな運転 体調も悪くなかった」
死亡した小島吉正さんとつきあいのあった77歳の男性は「小島さんは地域の自治会の役員をしていて、毎朝、学校の見守り活動もするなど、温厚で真面目な人だった。亡くなったことが信じられない」と話していました。
小島さんが運転する車に乗ったこともあるということで、「穏やかな運転だった。体の調子も悪くはなかった。ただ、東京 池袋の事故を見て『自分も免許を返納するべきだろうか』という相談を受けていた」と話していました。
ネットでも議論に
ネットでは高齢者の免許返納をめぐる投稿が相次いでいます。
ツイッターには「免許返納を考えていたのなら、なぜ運転してしまったのだろう」という疑問の声や、「不便なのはわかるけど、免許返納を進めていくべき」などという意見が相次いでいます。
そのうえで年齢によっては「免許返納を義務化した方がいい」とか「もはや免許制度の『定年制』も議論する必要があるかもしれない」という声も上がっています。
一方、「車がないと移動がままならない」とか、「自分が一歩も外に出られなくなる恐怖を考えたら 返納なんてできない」という意見も出ていて、ネット上で議論になっています。
また、「うちのおじいちゃんはまだ元気だけど、早急に免許返納するようにお願いしている」とか、「免許を返納させたいが、いい説得方法と理由を誰か教えてください」など高齢者に免許返納をどのように働きかければよいかを尋ねる投稿も見られました。
【報ステ】暴走当時の状況は…福岡・9人死傷事故[2019/06/05 23:30]
https://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000156384.html
7分9秒
ANNnewsCH
https://www.youtube.com/watch?v=QdnEaYjbu6k
2019/06/05 に公開
車6台が絡み、9人が死傷した福岡市の多重事故で、複数のドライブレコーダーや防犯カメラの映像から当時の状況が明らかになってきた。事故現場の交差点から約700メートルの場所で、小島吉正さん(81)が運転する車はまず、走行中の前方車に後ろから接触。このはずみで反対車線へはみ出し、逆走を始めたと警察はみている。その後、軽乗用車やタクシーと衝突しても車は止まらず、速度を上げながら車2台が右折待ちをしていた交差点へ侵入。後ろから衝突された1台は衝撃で横転した。専門家は、交差点から200メートル手前で小島さんの車は時速110キロ以上出ていて、その後、さらに加速した可能性があると分析する。この事故で、小島さんと同乗していた妻の節子さん(76)が死亡した。小島さんは4日前に「自分も高齢になってきたので、免許証の返納を考えなければいけない」と知人に相談していたという。
車が猛スピードで逆走し衝突 運転の81歳男性と妻が死亡 福岡
2019年6月5日 8時16分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190605/k10011941021000.html
動画 1分1秒
福岡市早良区で4日夜、80代男性が運転する車が、反対車線を猛スピードで逆走しながら交差点に突っ込み、ほかの車と衝突して歩道に乗り上げました。男性と同乗していた妻の2人が死亡し、歩道にいた1人を含む7人がけがをしました。
福岡市早良区百道の早良口交差点で4日午後7時すぎ、反対車線を猛スピードで逆走してきた乗用車が、ほかの複数の車と衝突し、はずみで乗用車と衝突された1台の合わせて2台が歩道に乗り上げ、近くの建物にぶつかるなどして止まりました。
警察によりますと、乗用車を運転していたのは近くに住む小島吉正さん(81)で、小島さんと、同乗していた妻の節子(76)さんの2人が死亡しました。歩道にいた35歳男性を含む、10代から50代の男女7人がけがをしました。
これまでの調べによりますと、男性の車は事故を起こす前、交差点に向かって南から北に走っていましたが、交差点の手前約600メートルのところで同じ方向に走っていた車に追突し、その後、センターラインを越えて対向車線を逆走すると前から来た2台に次々とぶつかり、交差点に入ったということです。
警察は、さらに詳しい状況や事故の原因を調べています。
事故の経緯
警察の調べによりますと、80代男性が運転していた乗用車は、早良口交差点に向かって南から北に走っていました。
交差点の手前約600メートルのところで同じ方向に進んでいた車に追突し、その後、対向車線を逆走して、前から来た軽乗用車やタクシーと次々ぶつかりました。
目撃情報などから、乗用車はその後も止まることなく交差点に向かってスピードを落とさずに進んだとみられます。
そして、交差点の中で、右折しようとしていた2台に衝突するなどしたということです。乗用車は歩道に乗り上げて止まり、歩道にいた男性が巻き込まれたということです。
福岡逆走事故 ブレーキかけず交差点に突っ込んだか
2019年6月5日 17時10分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190605/k10011941761000.html
4日夜、福岡市早良区で80代の男性が運転する車が猛スピードで逆走して交差点に突っ込み、男性と妻の2人が死亡、7人がけがをした事故で、警察は男性の車がブレーキをかけないまま交差点に突っ込んだとみて詳しい状況を調べています。
4日午後7時すぎ、福岡市早良区百道で乗用車が反対車線を猛スピードで逆走して、複数の車と衝突しながら交差点に突っ込み、乗用車を運転していた早良区の小島吉正さん(81)と同乗していた妻の節子(76)さんの2人が死亡し、歩道にいた男性1人を含む、男女7人がけがをしました。
警察は5日、事故を起こした車や衝突に巻き込まれるなどした車の損傷した箇所などを詳しく調べて捜査を進めています。
これまでの警察の調べで、乗用車は交差点に突っ込む直前、少なくともおよそ600メートル手前から対向車線を逆走して3台の車にぶつかっていたことがわかっていますが、現場ではブレーキをかけた時のタイヤのあとが確認できてないということです。
また事故を目撃した人によりますと、車は交差点に向かう途中、加速するように見えたということです。
警察はブレーキをかけないまま交差点に突っ込んだとみて、事故の詳しい状況を調べています。
運転が困難な状態に陥っていたか
事故当時の映像を分析した専門家は事故を起こした車がブレーキやハンドルを操作した様子はうかがえず、運転が困難な状態に陥っていたのではないかと指摘しています。
自動車の安全工学が専門の福岡工業大学の松木裕二教授は事故の瞬間が映った動画や、現場近くの防犯カメラの映像を分析しました。
松木教授は事故を起こした乗用車について、ブレーキランプが点灯していないことや、ほかの車をよけようとせず、ほぼ直線上を走行していることから、ブレーキやハンドルを操作した様子はうかがえず、運転が困難な状態に陥っていたのではないかと指摘しています。
そのうえで周囲の車の速度と比較して、交差点に進入した際は時速80キロから100キロ近いスピードが出ていたのではないかと分析しています。
松木教授は「ドライバーの状態をモニタリングして事故を未然に防ぐシステムの研究も進んでいるが、このような悲惨な事故をどのように減らしていくか、社会全体で考えることが大切だ」と話しています。
時速100キロ前後出ていたか
交通事故の解析に詳しい日本交通事故鑑識研究所の大慈彌拓也代表に、今回事故を起こした車の様子が収められた防犯カメラやドライブレコーダーの映像を解析してもらいました。
その結果、車はおよそ20メートルの道路を0.7秒から0.8秒で通過していることから、時速は100キロ前後出ていたとみられるということです。
そしてカメラに映っている部分だけでも少なくとも200メートルは走行したと大慈彌さんは見ています。
さらに映像からは前方の車両を避けるように対向車線にはみ出していることから、大慈彌さんは「運転手は回避行動を取っているように見えるため、意識のある状態で運転していたのではないか。ブレーキランプも点灯していないことから、アクセルとブレーキを踏み間違えたか、運転手に何らかの身体的な問題が起きて、アクセルを踏み続けてしまったことが暴走した原因と考えられる」と話していました。
「判断能力低下に気付いていない」
高齢者ドライバーは、判断能力の低下に気付いていないケースがあると指摘する専門家もいます。
東京 品川区にある運転技術の診断を行っている団体では2年前から高齢者の運転の様子をドライブレコーダーで撮影して分析しています。
これまでにおよそ100人の高齢者について分析した結果、いずれも視野や視力といった認知する能力や、状況判断する能力、さらに操作技術の3つが低下していたということです。
特に判断力が低下すると、アクセルとブレーキを踏み間違えた際などへの対応がうまくできず、大きな事故につながるおそれがあるということですが、分析結果を伝えるまで、本人が気付いていないケースがほとんどだということです。
そのため実際の運転で、判断力の低下のきざしがみられた時には周囲が本人に伝えることが重要だとしています。
高齢者安全運転診断センターの橘則光さんは「運転能力は少しずつ低下するため本人が自覚できていないことがほとんどだ。周りが声をかけたり専門の診断を受けたりして今の能力を客観的に判断することが大切だ」と話しています。
高齢ドライバーの交通死亡事故 ことしは4月末までに109件
高齢ドライバーによる交通死亡事故は後を絶ちません。
警察庁によりますと、75歳以上のドライバーが起こした交通死亡事故は去年、全国で460件と、前の年より42件増え、車などが第1当事者の死亡事故全体に占める割合も、これまでで最も高い14.8%を占めました。
ことしに入ってからも相次いでいて、4月末までで109件発生し、このうち4月には東京 池袋で87歳のドライバーが運転する乗用車が歩行者を次々にはねて3歳の女の子とその母親が死亡する事故も起きています。
警察庁は認知機能に衰えが見られると判断された高齢ドライバーの対策について、有識者会議などで検討しているほか、認知機能が正常な場合でも身体能力の衰えなどによって深刻な交通事故を起こすケースがあるとして、高齢者に運転免許証の積極的な自主返納を呼びかけています。
警察庁によりますと、去年1年間に免許証を自主返納した75歳以上の人は全国で29万2089人と、前の年を3万8152人上回り、自主返納の制度が始まった平成10年以降で最も多くなっています。
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